■2013年3月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●米国各州議会でGM食品表示を求める運動活発化


  昨年11月に大統領選と同時に行われた、カリフォルニア州のGM食品表示法案の是非を問う住民投票は否決されたが、それをきっかけに、各地で表示を求める動きが活発化している。当のカリフォルニア州では、Non-GMOと表示をした食品がスーパーの棚で増え続けている。オーガニック系のスーパー、トレーダー・ジョーとホールフード・マーケットでは、すでにGM食品を棚から排除しており、今後、同様の店が増えていくようである。〔The Orange County Register 2013/1/9〕

 ニューメキシコ州では、GM食品表示を導入するための「ニューメキシコ食品法」改正案を、ピーター・ウィルト議員が州議会上院に提出した。改正案はまず、上院の委員会で審議され、その後、上院本会議通過後下院に移り、下院可決後、最終的には知事の判断にゆだねられる。〔The New Mexican 2013/1/18〕
 ミズーリ州でも、GM食品表示法案をジェミラ・マシード議員が州議会上院に提出した。この法案には、GM魚と肉を対象に表示義務づけを盛り込んでいる。〔Kansas City University Radio 2013/1/16〕

 ハワイ州でも、GMOの表示や規制に関する議論が起きている。下院に提出された法案「107」は、表示義務やGM作物の栽培禁止、GMタロイモの試験栽培禁止を求めている。また法案「349」は、GM食品のハワイでの販売を停止させる内容になっている。
 オレゴン州ジャクソン郡では、GM作物栽培禁止の是非を問う住民投票を、2014年に行うことになりそうだ。なぜなら、住民投票の実施に必要な4662をはるかに上回る6700人の署名に達したからである。〔Mail Tribune 2013/1/10〕
 2014年に行われる中間選挙で、GM食品表示法制定を目指す住民投票が行われる可能性のある州は、現在のところワシントン州、コネチカット州、バーモント州、オレゴン州の4州。〔The Packer 2013/1/18〕