■2014年4月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●農業生物資源研がGM稲5種類を野外で試験栽培


  独立行政法人・農業生物資源研究所が昨年12月24日に提出した、2014年度のGM作物野外試験栽培計画について、2月28日農水省は環境影響評価に問題はないとして、一般からの意見募集を開始した。
今年は新たに、殺虫毒素(Cry43Aa1)をつくり出すようにした「殺虫性タバコ」と、5種類のGM稲「複合病害抵抗性稲」、3種類の「開花期制御稲」、「スギ花粉症治療稲」、が試験栽培される。

 「スギ花粉症治療稲」は従来の花粉症緩和稲を改良したもの。その他、前年に引き続き「スギ花粉症ペプチド含有稲(花粉症緩和稲)」、毎年展示栽培されている除草剤耐性大豆、除草剤耐性・殺虫性トウモロコシ、以上、計9種類ものGM作物が栽培される。
 今回の特徴は、何と言ってもGM稲の栽培である。これまで6種類も栽培されることはなかった。フィリピンで作付け間近と見られるゴールデンライスを含め、アジアでのGM稲の作付けが近づいたといえそうである。