■2015年1月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

ニュース



●GM動物
●感染症の抗体を作るGM牛

 生物兵器開発にかかわっていることで有名な米国陸軍感染症医学研究所(USAMRIID)が、ハンタウイルスへの人の抗体を作るGM牛を開発した。ハンタウイルスは、ハンタウイルス肺症候群と呼ばれる重篤な感染症を引き起こす。これまでワクチンも治療法もない状態が続いている。〔The Frederick News 2014/12/3〕
●GM汚染
●沖縄でまたも未承認GMパパイヤを確認

 厚労省は11月20日、中国から輸入された冷凍食品に未承認GMパパイヤの混入が確認されたため、すべての積み戻し措置をとったと発表した。那覇検疫所の検査により確認されたもので、台湾産のGMパパイヤが混入していた。

●穀物メジャーがGM汚染でシンジェンタを訴える

 穀物メジャーの米国アーチャー・ダニエル・ミッドランド社(ADM)は、中国向け輸出トウモロコシに未承認GMトウモロコシが混入し損害を被ったとして、スイス・シンジェンタ社を訴えた。損失額は数千万ドルに達するという。米国農務省のデータによると、2014年1〜9月期の中国への輸出額は、2013年同期より87%減少している。〔St Charles Herald-Guide 2014/11/26〕
●省庁動向
●農水省のGMナタネ自生調査、交雑は確認されず

  11月21日、農水省は2013年度GM植物自生調査結果を発表した。12の輸入港周辺に限定された調査では、自生は確認されたが交雑は確認されなかった。

【ナタネ類】
セイヨウナタネ 126(403)
カラシナ 0(880)
在来ナタネ 0(190)
【大豆とツルマメ】
大豆 11(12)
ツルマメ 0(15)
※数字は除草剤耐性遺伝子を持っていた個体数、( )内は採取個体数。



●企業動向
●マクドナルド、新しいGMジャガイモ使用せず

 マクドナルド社は、新たに承認されたGMジャガイモ(本誌2014年12月号参照)を使用しないと表明した。開発したJRシンプロット社は長年マクドナルドにジャガイモを提供している。このマクドナルド社の表明にもかかわらず、JRシンプロット社は栽培に向けて強気の姿勢を崩していない。〔Modern Farmer 2014/11/18〕