■2015年6月号

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バイオジャーナル

ニュース



●遺伝子組み換え作物
●北海道農業者の会がGM作物栽培実施を求める

 4月7日、北海道農業者の会(事務局:有限会社西南農場・宮井能雅)が、50名の農民の署名とともに、GM作物の試験栽培実施を求める要請を北海道立総合研究機構に提出したことが明らかになった。
北海道では2002年、GM作物推進農家で作るバイオ作物懇話会がGM大豆を1ヘクタール栽培し、農家や消費者に不安が広がった。さらに2003年には、札幌市郊外にある独立行政法人・北海道農業研究センターがGM稲の試験栽培を行ない、道内ではGM作物栽培に反対する農家や消費者の声が大きくなった。大きくなったその声は、GM作物栽培規制条例制定を求める運動となり、2005年3月31日に「北海道遺伝子組換え作物の栽培等による交雑等の防止に関する条例」が公布された。また昨年、道民を対象に北海道が行なった調査では、GM作物栽培や食品に不安を感じている人は8割近くに達している。
●欧州事情
●欧州委員会、GM食品・飼料の流通も各国裁量に

 EUの行政組織である欧州委員会(EC)は、GM食品・飼料の使用や流通に関する新ルールを作成し、7月に欧州議会に諮る。これまでGM食品・飼料の使用や流通については、EUで一括して認可や禁止をしていたが、今後は各国ごとに委ねる方針に変更する。すでに3月にGM作物栽培の是非は各国に委ねることになったが、さらに使用や流通も各国の裁量となる。欧州の緑の党やグリーンピースなどの環境保護団体は、最終的な判断を各国に委ねる代わりに、ECが次々とGM作物・食品を承認するのではないかと警戒を強めている。〔European Commission 2015/4/22〕

●欧州委員会が19種類のGM作物・花卉の輸入を承認

 ECは4月27日、19種類のGM作物・花卉の輸入を承認または承認を更新した。新しく承認されたのは、GM作物のトウモロコシ1種類、大豆5種類、ナタネ1種類、綿3種類の計10種類と、サントリーの青いカーネーション2種類。更新は、トウモロコシ2種類、ナタネ1種類、綿4種類の計7種類。〔Agri.EU 2015/4/27〕

●ドイツの大手ホームセンターがグリホサート排除

 3月に世界保健機関(WHO)の国際癌研究機関(IARC)が、除草剤ラウンドアップの主成分グリホサートについて、発癌性の可能性が大きい「グループ2A」と評価した発表を受けて、ドイツの大手ホームセンターREWEグループのバウマルクトDIY店350店舗は5月11日、グリホサート製品の撤去を宣言した。〔GM Watch 2015/5/11〕
●アジア事情
●中国がGM種子・作物の規制強化へ

 中国政府は、GM種子の規制を強化するため種子法を改正する。全国人民代表大会(全人代)の農業・農村委員会副主任委員劉振偉は、改正案は消費者の懸念に対応するもので、安全性評価と管理を厳密にするものだと述べた。中国種子協会のLi Liqiuは、規制強化は中国の遺伝資源を守るためのものだと述べた。改正種子法は、立法機関である全人代の常務委員会にまもなくかけられる。〔CRI English 2015/4/21〕
 中国はまた、開発中のGM作物が違法に栽培されないよう監視を強化する方針を固めた。〔Reuters 2015/4/27〕
●オセアニア事情
●バヌアツ政府が反GMO市民団体国外追放を警告

 バヌアツ政府が反GMO団体の追放に動き始めた。バヌアツ政府バイオセキュリティ―局局長ティモシー・トムコンは、ニューカレドニアのNGO「ストップGMOパシフィック」がこのまま反対運動を続ければ国外追放する、と警告した。〔Radio New Zealand 2015/4/21〕
●南米事情
●ボリビア政府のGMO推進政策、農民の同意得られず

 ボリビア政府は100余の農業団体を集めて農業サミットを開催、副大統領のアルバロ・ガルシアがGM作物のワーキンググループでGMO政策の推進を訴えたが、農民から反対意見が続出し、合意を得ることができなかった。〔telesur English 2015/4/23〕