■2017年5月号

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バイオジャーナル

ニュース



●北米事情
●カリフォルニア州がグリホサートを発癌物質と認定

 カリフォルニア州環境保護局は米国の公的機関で初めて、グリホサートを発癌物質と認定した。NGO生物多様性センターは、同州のグリホサート使用は貧しい地域に集中している、と指摘している。〔GM Watch 2017/3/30〕

●トランプ政権がIARC攻撃に加担

 世界保健機関(WHO)専門家委員会の国際癌研究機関(IARC)によるグリホサートの発癌物質「2A」評価に対して、モンサント社など化学業界や共和党議員の攻撃が続いている。評価を撤回させるのが目的と思われる。このたびトランプ政権は、米国国立衛生研究所(NIH)の予算を約60億ドル削減した。IARCは予算の大半をNIHに依存している。〔Baum Hedlund Aristei & Goldman 2017/4/4〕


●カナダの食品検査でグリホサート検出

 カナダ食品検査庁(CFIA)による食品検査で、約3200のサンプル中29.7%の食品からグリホサートが検出された。幼児用食品からも31.1%見つかっている。ただし、国の残留基準を超えた食品はそのうちの1.3%だった。〔Canadian Food Inspection Agency 2017/4/13〕

●欧州事情
●EUがダウとデュポンの統合承認

 欧州委員会は3月27日、米ダウ・ケミカル社と米デュポン社の合併を条件付きで承認した。条件として、ダウ・ケミカル社に対しては化学薬品製造工場の売却、デュポン社に対しては主要な農薬事業の売却を求めている。〔Bloomberg 2017/3/28〕

●アフリカ事情
●モザンビークでGMトウモロコシの試験栽培開始

 2月18日、モザンビーク南部ガザ州にある農業研究所隔離圃場で、同国で初めてのGMトウモロコシの試験栽培が始まった。試験はアフリカ水資源節約(WEMA)プログラムの一環として行われる。GMトウモロコシは、干ばつ耐性と殺虫性を併せ持つものである。〔ISAAA 2017/3〕