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今月の潮流●普及はかりGM稲ゴールデンライスを着々と承認
3月16日、カナダ保健省がGM稲ゴールデンライスを承認した。栽培規制などの審査に先行して食の安全審査が行われていた。昨年12月のオーストラリア・ニュージーランドに続き、栽培や流通の可能性のない先進国で承認された。
このGM稲の開発者国際稲研究所(IRRI)には、スイス・シンジェンタ社、ビル・ゲイツ財団、ロックフェラー財団が巨額資金を投入している。IRRIは、拒否反応が強く承認の難しい途上国ではなく、承認されやすい先進国で、しかも食の安全面で先行承認させる戦略を立てたようである。栽培が予定されているのは、フィリピン、バングラデシュ、インド、インドネシアなどお米を主食としている国々である。
これに対してフィリピンの農民と消費者の団体「ストップ・ゴールデンライス・ネットワーク」は、フィリピン政府が先進国での承認を利用して、子どもや妊婦に実際に食べさせる試験を開始しようとしている、として警戒を強めている。さらに政府に対し、外国での承認を利用しないことを求めた。〔Inquirer.net 2018/3/27ほか〕
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