■2020年1号

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バイオジャーナル

ニュース


●中南米事情
●メキシコ政府がグリホサート出荷停止

 メキシコ政府環境・天然資源省は11月25日、環境や人々の健康への影響が懸念されるとして、グリホサートの出荷を停止した。また農業への使用目的での輸入を停止した。〔ABC News 2019/11/25〕

●除草剤
●グリホサートが両生類に大きな影響をもたらす

 アルゼンチン・ブエノスアイレス大学のM・ガブリエラ・アゴスティーニらの研究チームによると、グリホサートを含む農薬は両生類に大きな影響を及ぼしている。現在南米全体で大豆畑は5700万haに達しており、世界で最も栽培され、それに伴いグリホサートなどの農薬の使用も拡大している。研究チームは、アルゼンチン中部パンパスにある91の池に生息する4種類の両生類について調査した。その結果、農薬の影響は大きく、生存率は大幅に減少し、殺虫剤の使用では生き残ったオタマジャクシの93%に動きの低下がみられた。グリホサートでは79%のオタマジャクシに動きの低下がみられた。〔Biological Conservation 2020/1〕

●GM香料
●日本初GM香料承認へ

 2019年1月31日に独BASF社傘下のアイソバイオニクス社が申請した、遺伝子組み換え香料バレンセンがまもなく日本で承認される。バレンセンは、細菌のRhodobacter sphaeroides 168株を利用して製造された。

●省庁動向
●生のGMジャガイモが輸入可能に

 農水省は12月18日、植物検疫実施細則を改正し、米国からの生のジャガイモの輸入を認める方針を示し、一般からの意見募集を開始した。すでにシンプロット社のRNA干渉法ジャガイモの輸入が承認されているが、生での輸入ができないため、ポテトチップやフライドポテトでの輸入のみだった。生で輸入されれば日本での作付けも可能になる。