■2020年2号

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バイオジャーナル

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●アフリカ事情
●ケニアで規制解除しないままGM綿承認

 2019年12月19日、ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領は閣僚会議で、GM綿栽培の解禁を決定した。しかし同国では2012年よりGM作物栽培は規制されており、それが解除されないままの、あいまいさが残る承認である。今回のGM綿栽培承認は、2017年に中止されたGMトウモロコシの栽培禁止解除に道を開く可能性がある、と指摘されている。〔Daily Nation 2019/12/20〕

●遺伝子組み換え作物
●GMトウモロコシに収量メリットなし

 これまでもGM作物は非GM作物に比べて優位性がないことが繰り返し立証されてきたが、新たな研究結果が発表された。Farmers’Independent Research of Field Technologies社が行なった、ミネソタ州にあるアルバート・リー・シード社提供の種子による野外実験で、非GMトウモロコシの方がGMトウモロコシより収量が多かった。非GMトウモロコシは1エーカー当たり平均262.1ブッシェルであったのに対し、GMトウモロコシは3ブッシェル少なかった。2016年のオハイオ州、2017年アイオワ州、2019年テネシー州で行われた実験でも、非GMOがGMOより収量が多いか、ほとんど変わらないという結果だった。〔The Organic & Non-GMO Report 2019/12/27〕


●生物多様性条約
●COP15で遺伝子ドライブ技術の規制を

 欧州の市民団体や科学者団体などが共同で、遺伝子ドライブ技術の規制を求める文書を欧州議会に提出した。これは今年10月に中国・昆明で開催される生物多様性条約締約国会議(COP15)に向けて、欧州議会が決議を上げるように働きかけたものである。すでに2018年のCOP14で、この技術の応用に対して一定の歯止めがかけられたものの、ブルキナファソで計画されている野外実験を止めるには不十分なことから、COP15での断固とした規制の確立を求めた。〔Save Our Seeds 2020/1/16〕


●省庁動向
●農水省方針、ゲノム編集作物の飼料に規制なし

 12月24日、農水省は農業資材審議会の飼料分科会と飼料安全部会を開催し、ゲノム編集作物の飼料と飼料添加物の「飼料安全法上の取扱いについて」を決定した。そもそもゲノム編集作物の飼料や飼料添加物に関しては、通常の作物と同じに扱うとしており、今回の議題は、ゲノム編集作物を掛け合わせた後代交配種の扱いについてである。検討の結果、後代交配種に関しても届け出は不要となった。またGM作物との交配品種に関しても、そのGM作物が安全審査を経ているものに関しては届け出不要とした。その際に、「ゲノム編集技術で新たに獲得された性質が後代交配種においても変化しないと確認されること」などが前提になるとしている。