■2020年8月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

ニュース


●北米事情
●グリホサート「発がん表示」不必要の判決

 米国連邦裁判所は6月23日、カリフォルニア州における除草剤グリホサート製品への「発がん性あり」の表示は不要である、という判決を下した。判決を下した判事によると、IARC(国際がん研究機関)による発がん性の評価だけに依存できない、とその理由を述べている。この判決は、グリホサート被害者による訴訟に影響をもたらすことはない。〔San Francisco Chronicle 2020/6/22〕

●中南米事情
●メキシコがグリホサート禁止へ

 メキシコ環境天然資源省は、除草剤グリホサートの使用を2024年までに段階的に削減し、禁止することを決定し、そのためのロードマップを発表した。グリホサートの有害性は科学的に根拠が示されており、それを踏まえた決定であると、その理由を述べている。〔Sustainable Pulse 2020/6/27〕

●アフリカ事情
●ビル・ゲイツ財団の新「緑の革命」の悲惨な結果

 ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、14年前に「アフリカにおける緑の革命連合(AGFA)」を設立し、2020年までに3000万の小規模農家の収入を倍増させ、20か国で食料不足を半減させるという目標を掲げて活動をスタートした。この新たな「緑の革命」に財団は巨額を投じ、GM作物の導入などを推し進めてきた。2020年になり、その成果を市民団体が評価したところ、小規模農家の収入は増えておらず、食料安全保障も改善されていないことが明らかになった。とくにAGFAが重点を置いた13か国では、栄養不足者が30%も増加し、むしろ状況は悪化していた。〔IATP 2020/7/10〕