■2021年3月号

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バイオジャーナル

ニュース


●欧州事情
●ドイツでグリホサート禁止法案が国会審議へ
 ドイツでは、2024年以降グリホサートを禁止する法案を2月10日閣僚会議で承認し、国会に提出することになった。環境大臣スベンヤ・シュルツェは「ありとあらゆる植物や昆虫を殺し、生命の基盤を脅かすグリホサートのなくなる日がやってくる」と述べた。〔Reuters 2021/2/10〕


●イタリアではゲノム食品推進法案逆転否決
 GMO推進企業のロビー活動により、イタリア政府はゲノム編集食品推進などの4法案を国会に提出し、昨年12月28日に上院農業委員会で可決した。この動きに対して、26の市民団体が反対のキャンペーンに取り組み、1月13日、下院農業委員会はこの法案を否決した。〔Navdanya International and European Coordination Via Campesina 2021/1/21〕

●仏政府がゲノム編集作物規制なしの方向で検討開始
 フランスの農業大臣ジュリアン・ドノルマンディーは、バイオ産業のロビイストとともに、ゲノム編集など植物新育種技術開発で作成する作物に関して規制しない方向での検討を開始した。これは欧州司法裁判所の判決と異なる動きであり、政府内での議論が注目されるが、今のところ環境省は何も発言していない。〔GM Watch 2021/1/20〕

●ノルウェーの海洋研究者がゲノム編集鮭を食べる
 ノルウェーの研究者が法律を冒してゲノム編集技術で開発した鮭を食べていた。ノルウェー国家研究倫理委員会によると、ノルウェー海洋研究所のアンナ・ワーゲリウスは、同僚とともに研究に用いたゲノム編集鮭を食べた。GM技術で開発した生物に関しては、環境に影響が出ないように完全に不活化して処理しなければならず、その作業を怠ったことになる。〔The Magazine Research Ethics 2021/2/4〕

●欧州市民は遺伝子ドライブに「ノー」
 「ストップ遺伝子ドライブ」キャンペーンを進めている欧州の環境保護団体が欧州市民8か国約9000人に意識調査を行なった。国別の調査結果によると、生物への遺伝子ドライブ技術の応用に反対する人は46〜70%で、賛成7〜16%を大きく上回った。意見を決めかねている人は14〜27%、回答なしが1〜24%だった。反対理由で多かったのは、生物多様性への影響、人の健康への影響、農業や平和を傷つける、などだった。〔Stop Gene Drive 2021/1/27〕