■2021年6月号

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バイオジャーナル

ニュース


●欧州事情
●欧州委員会はゲノム編集作物を規制せずと判断

4月29日欧州委員会は、ゲノム編集作物や動物についての規制を不要とする報告書をまとめ、発表した。この報告書では、2001年に作成されたGMO規制はこの新しい技術には合わず、世界の流れに沿って規制すべきでないとした。これに対して環境保護団体、有機農業の団体などは、環境を守り食の安全を守るため、先にゲノム編集技術に対して、GMOと同等の規制を求めた欧州司法裁判所の判断を守るよう求めた。〔Testbiotech 2021/4/30ほか〕

●コルテバ社がEUにゲノム編集トウモロコシを申請

コルテバ・アグリサイエンス社の子会社パイオニア・ハイブレッド社は昨年12月、ゲノム編集技術を用いた除草剤耐性・殺虫性作物をEUに申請した。遺伝子を切断するとともに組み込むSDN3のタイプである。除草剤耐性の遺伝子は、除草剤バスタの主成分グルホシネート耐性遺伝子で、今後、このタイプのGM作物が増えていくものと思われる。〔Testbiotech 2021/4/22〕  

●北米事情
●カナダ保健省がゲノム編集食品を規制しない方針

2021年5月11日、カナダ保健省はゲノム編集食品の規制をしない方針を明らかにした。それに対して、16団体で構成されるカナダ・バイオテクノロジー行動ネットワーク(CBAN)は、GMO並の規制を求めるとともに、食品の安全性を評価しない方針を強く批判した。〔CBAN 2021/5/11〕