■2022年8月号

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バイオジャーナル

ニュース


●企業動向
●徳島のゲノム編集ベンチャーが沖縄の企業と共同事業

 徳島大学発のゲノム編集技術のベンチャー企業セツロテック(Setsuro Tech)社が7月11日、沖縄で生物資源ライブラリーをつくり提供しているオーピーバイオファクトリー(OP Bio Factory)社と共同で、二酸化炭素の吸収事業に取り組むことを明らかにした。OPバイオ社が収集している微細藻類などの生物資源を用い、セツロテック社がゲノム編集技術で改造して取り組む予定である。〔日経バイオテク・オンライン版 2022/7/12〕

●徳島のベンチャー企業が培養肉市場へ参入

 名古屋大学発のベンチャー企業エヌユープロテイン(NU Protein、本社徳島市)社は、細胞を用いないで多種類のタンパク質を作る技術をもとに設立された。最近では、細胞培養に必要な成長因子の合成に取り組み、とくに小麦の製粉過程で出る胚芽を利用して、そこから作成した成長因子をもとに安価な培養技術を確立したことから、細胞培養肉の分野に参入することになった。〔日経バイオテク・オンライン版 2022/6/23〕

●代替肉のドクターフーズ社が、植物由来のフォアグラを発売

 培養肉や植物由来の代替肉の分野に参入しているドクターフーズ(Dr.Foods)社が、6月28日、植物由来の「培養フォアグラ」を発売すると発表した。カシューナッツを麹で発酵して作ったもの。培養肉ではないが、製造工程で微生物を培養していることから、この名前を用いたという。〔食品産業新聞社ニュース 2022/7/7〕

●不二製油グループが代替肉分野に参入

 不二製油グループが、新たにプラントベースフード(植物性食品)を展開するとして、大豆ミート食品の新製品を発表した。この分野は米国の食品産業が先行してきたが、日本でも2018年に大塚食品が大豆ベースの代替肉ハンバーグ「ゼロミート」を販売して先駆けとなった。不二製油の参入で、今後、この分野での競争が激化するものと思われる。〔オルタナ 2022/7/7〕