■2023年4月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

ニュース


●欧州事情
●EU環境理事会でGMO規制からのゲノム編集外しに異議

 EU環境理事会が3月16日に開かれ、ゲノム編集などの新しいGMOについて、GMO規制から外すという欧州委員会からの提案について検討が行われた。理事会には、ドイツ、オーストリア、キプロス、ハンガリー、ルクセンブルク、スロバキア、スロベニアの7か国の環境大臣が参加した。オーストリアを除く6人の委員は新しいGMOを規制から外すことに異議を唱えた。理由として、安全性評価の方法論の欠如、生物多様性影響評価に関する研究の不足、透明性の確保のための食品表示などへの取り組みの確保等が示された。〔FoE Europa 2023/3/16〕

●英国でヒト胚へのゲノム編集応用でサミット開催

 ヒトへのゲノム編集技術の応用を目的にした国際サミットが、3月3日から3日間にわたりロンドンで開催された。1、2日目は、治療法や医薬品開発、3日目はヒト胚へのゲノム編集技術の応用をテーマに話し合われた。目的は、遺伝疾患へのゲノム編集技術の応用である。現在、英国ではヒト生殖細胞への遺伝子操作は禁止されている。〔Biopolitical Times 2023/3/5〕
●培養肉
●細胞培養フォアグラの試食会開催

 2月21日、細胞培養フォアグラの試食会が行われた。開発したのはインテグリカルチャー社で、食味を評価する官能評価会を開催した。まだ日本では、培養肉は市場化に向けた規制の在り方が定まっていないため、それを加速する狙いがあると見られる。代替フォアグラでは、ドクターフーズ社がカシューナッツを麹で発酵して作った植物由来のフォアグラを開発している。フォアグラでも代替肉の競争が起きている。〔日経バイオテク 2023/2/22ほか〕