■2023年5月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

ニュース


●RNA農薬
●味の素がRNA農薬の量産系を確立

 化学農薬からバイオ農薬への動きが加速しているなか、味の素の研究グループがRNA農薬の量産系を確立したとして、事業化に向けて農薬企業との連携に動き始めた。同研究グループによると、このRNA農薬は、基礎生物学研究所との共同研究で効果を確認したという。〔日経バイオテク・オンライン版 2023/4/5〕
●培養肉
●大阪万博に向けて培養肉のコンソーシアム設立

 大阪大学大学院工学研究科は、2025年に大阪で開催される万博に向けて培養肉の開発を進めているが、開発を加速させるために島津製作所、伊藤ハム米久、凸版印刷、コンサルティング会社のシグマクシスと、3月29日、培養肉の事業化に向けたコンソーシアムを設立した。〔日経バイオテク・オンライン版 2023/3/30〕

●イタリアが細胞培養食品禁止法案を議会提出

 3月28日、イタリア政府は培養肉などの細胞培養食品の製造と販売を禁止する法案を議会に提出した。違反した場合は罰金などが科せられる。これに対して農業者の団体は支持を表明した。〔イートジャスト 2023/3/29〕
●ゲノム編集
●九州大学がゲノム編集の効率を高める技術を開発

 九州大学生体防御医学研究所教授の鈴木敦史らの研究チームは、名古屋大学大学院医学系研究科教授の鈴木洋らとともに、ゲノム編集の効率を100倍アップする技術を開発した、と発表した。これにより安全性も高まるとしている。この技術は、ゲノムを切断する制限酵素の活性を精密に制御できるガイドRNA(セイフガードgRNA)で、これによりオフターゲットや細胞毒性を減らすことができるとしている。〔九州大学 2023/4/11〕