■2023年10月号

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バイオジャーナル

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●ゲノム編集
●科学者がゲノム編集作物がうまくいかない理由を指摘

 アルゼンチンの科学者が、なぜ思うようにゲノム編集作物の開発が進まないのか、という点を指摘した論文を発表した。それによると、従来のGM作物の場合、@遺伝的に単純な形質をもたらすため、植物に組み込みやすく安価だった。A商品化が進みやすい量産作物へ安定的に組み込むことにより、コスト削減ができた。B優性形質であることから確実に子孫に受け継がせることができた。しかし、この3つの性質をゲノム編集作物にもたらせることはまれであり、それが広がらない理由だと指摘した。〔Plant Science 2023/10 vol.335〕


●異種移植
●ブタの臓器の脳死移植終了

 ニューヨーク大学ランゴン校のロバート・モンゴメリー医師らの執刀により、7月14日に57歳の脳死状態の男性に豚の腎臓が移植されたが、9月13日に終了した。61日間の観察の後、腎臓が外され、人工呼吸器が外され、遺体は家族に引き渡された。拒絶反応に関するデータや今後ゲノム編集でどの遺伝子を操作するかなどの基礎データが得られたと発表した。〔NYU Langone Health 2023/9/14〕