■2024年2月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

ニュース


●企業動向
●イスラエルでの精密発酵生産本格化

 イスラエルの精密発酵企業のイマジンデイリー社が、大規模な精密発酵の製造ラインを買収し、本格的な生産を始めると発表した。そこで生産された乳製品はまもなく米国で販売される。同社のCTO(最高技術責任者)の一人のアリエ・アボは、米国の精密発酵企業ニュー・カルチャー社創設者の一人である。〔Foovo 2024/1/19〕

●オンラインショップ・コオロギ研究所が閉店

 ゲノム編集コオロギを開発している、徳島大学発のベンチャー企業グリラス運営のコオロギ研究所が公式オンラインショップを1月25日に閉店した。昆虫食が消費者に受け入れられなかったことに加えて、ゲノム編集の改造も受け入れられなかった結果といえる。〔グリラス 2024/1/17〕
●異種移植
●ゲノム編集したブタの肝臓の体外利用実験行われる

 米国ペンシルベニア大学の研究チームが、脳死状態の患者の血管をゲノム編集したブタの肝臓につなぎ、3日間、血液を循環させる実験を行った。急性肝不全患者の肝臓が回復するまで、あるいは肝臓移植が可能になるまでの期間を稼ぐために使用するのが目的の実験である。豚は、バイオ企業のイージェネシス社が開発したもの。〔MIT Technology Review 2024/1/23〕


●生物多様性条約カルタヘナ法
●未承認GM熱帯魚が違法流通

 GM熱帯魚のベタ(和名トウギョ)が違法に出回っていた。2023年6月、大阪で開催されていたイベントでGMベタと思われる熱帯魚が展示されていた、と主催者から環境省に報告があった。捜査の結果、8月にタイから違法に輸入されたものであることが確認された。警視庁はGMベタを販売していた人物をカルタヘナ法違反で検挙し、環境省は自治体の関連部局と業界団体に再発防止を求めた。このベタはサンゴの発光遺伝子を導入したもの。〔環境省 2024/1/17〕