■2024年7月号

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バイオジャーナル

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●ゲノム編集
●オーストラリアでゲノム編集小麦の試験栽培始まる

 オーストラリアでゲノム編集小麦の大規模な試験栽培の準備が始まった。国営企業により数百種類の品種での試験が予定され、より栄養価が高く、より丈夫で、より収量が多く、さらに水や肥料、化学物質の使用量を減らすのが目的だという。〔REUTERS 2024/5/23〕

●ゲノム編集技術で種なしブラックベリー開発

 ゲノム編集技術で作物を開発している米国ペアワイズ社が、種なしブラックベリーを開発した。同社はこのほか種なしチェリーの開発も進めており、米国におけるゲノム編集作物開発の最前線に立っている。〔Foovo 2024/6/6〕

●バイエルがゲノム編集カラシナの販売を全米で展開

 バイエル社が、ベンチャー企業のペアワイズ社が開発した風味を改良したカラシナのライセンスを取得し、全米で販売を開始する。このカラシナは、辛味と苦みの強いカラシナを、ゲノム編集によって生でも食べられるようにしたもの。これまでペアワイズ社はごくわずかしか流通させてこなかったが、バイエル社はこれを全米で展開する。〔WIRED 2024/5/31〕

●スシロー親会社がゲノム編集魚導入に積極姿勢示す

 回転ずしチェーンのスシローを展開しているフード&ライフカンパニーの水留浩一社長は、ゲノム編集による魚の改造は今後広げていくべき技術として、導入に積極的な姿勢を示した。同社はゲノム編集魚を製造・販売しているリージョナルフィッシュ社と資本提携し、またゲノム編集技術を推進しているベンチャー企業のプラチナバイオ社とも新たな魚の開発に取り組んでいる。しかし、この技術が社会的合意を得られることが前提であるとも述べ、すぐに導入することはないという。〔朝日新聞デジタル版 2024/6/19〕