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ニュース
●ゲノム編集
●孵化前に目の色でひなの性別を判定する技術
徳島にあるベンチャー企業セツロテック社の研究者が、徳島大学の研究者と共同で、ゲノム編集技術を用いて鳥類の雄と雌の眼の色を変える技術を開発した。同社によると、鳥類の性染色体のZ染色体上にある網膜色素関連遺伝子をゲノム編集技術で壊した。その結果、孵化前に鶏の性別判定ができ、雄のひよこを処分しなくて済むという。〔毎日新聞オンライン版 2024/7/1〕
●アクリルアミド低減小麦を開発
英国ロザムステッド研究所はゲノム編集技術を用い、アクリルアミドを低減した小麦を開発した。この小麦はアクリルアミドに変換されるアスパラギン酸の生成を抑えたもの。今回の実験では、アスパラギン酸が半減し、アクリルアミドが最大50%減少したという。〔AgriView 2024/7/17〕
●海藻を用い、ゲノム編集で任意の位置に遺伝子挿入
北海道大学室蘭臨海実験所の研究グループが海藻を用いた実験で、ゲノム編集の際、特定の位置に遺伝子を挿入する方法を確立した。CRISPR-Cas9を用いた遺伝子の挿入法で、今回はアオノリの生殖細胞に挿入した。この方法を用いる と、任意の箇所への遺伝子挿入が可能になるとしている。〔Algal research 2024/6/30〕
●異種移植
●異種移植患者がまたも早期死亡
また異種移植で早期死亡が起きた。2024年4月4日、心不全と腎不全を患っていた54歳の女性リサ・ピサーノさんへ、まず補助人工心臓が装着され、4月12日に豚の腎臓移植が行われた。実施したのはニューヨーク州立大学ラングーン研究所で、米国での異種移植はピサーノさんで8件目である。また補助人工心臓を装着したのは初めてである。しかし、補助人工心臓を装着しても昇圧剤の投与を止めることができず、結局、ホスピスに移行し、7月7日に彼女は死去した。〔NYU Langone Health 2024/7/8〕
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