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ニュース
●異種移植
●日本で初めての胎児の異種移植申請へ
東京慈恵医大教授横尾隆などの研究チームが、重い腎臓病の胎児に豚の腎臓を一時的に移植するため、同大学の委員会に実施のための審査を申請することが明らかになった。委員会で認められれば国に申請することになる。日本国内では異種移植の経験はなく、移植する対象が胎児であることも異例である。そのため特別委員会が設置され、審査される。現在、厚労省の専門部会が異種移植容認に向けて、指針の改定作業を進めている。〔読売新聞オンライン 2024/9/23〕
●生殖幹細胞移植
●スマを使ってマグロを短期間で生産
東京海洋大学学術研究院教授の吉崎悟朗らは、クロマグロの精子をスマに作らせたと発表した。スマはスズキ目サバ科の魚で、温帯・亜熱帯・熱帯に広く分布し、短期間で成熟する。今後、卵子の生産も進め、スマを使ってクロマグロを短期間で生産させるよう、開発を進める予定だという。〔日経バイオテク2024/10/4〕
●国際会議
●国際Non-GMOサミット開催
10月7〜8日、ドイツ・フランクフルトで国際Non-GMOサミットが開催された。4大陸から23か国160名を超える参加者があった。会議ではEUが押し進めるゲノム編集技術を含む新しい遺伝子技術(New Genomic Techniques :NGTs)を規制しない動きに対して、検出技術とトレーサビリティで排除が可能だとして、闘う姿勢が示された。会議の中でドイツのVLOG(ドイツ連邦食糧農業省認定の非GMラベル認証機関)の代表のアレキサンダー・ヒスティングは、「いまNon-GMOの市場は消費者の後押しで活況を呈しており、新しい課題に対しても闘う準備と意志を持っている」と述べた。〔Donau Soja 2024/10/9〕
●企業動向
●カナダのGM鮭養殖場売却へ
米国のアクアバウンティ・テクノロジーズ社所有の、カナダ・プリンスエドワード島ロロベイにあるGM鮭の陸上養殖場が売却されることになった。GM鮭から撤退し、通常の鮭の養殖に切り替えていたが、それも中止し、すでに工場は閉鎖している。カナダ連邦政府と州政府は合わせて800万ドル以上を投資しており、すべて無駄になったことになる。米国インディアナ州にある2つ目の工場も閉鎖、売却されており、事実上同社は倒産した。〔CBAN 2024/10/3〕
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