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●ゲノム編集作物
●インドでゲノム編集稲の栽培始まる
昨年、ビル・ゲイツによる「インドは物事を試す実験場」という発言は、インドの人たちの反発を招いた。インドのメディアは一斉に「インド人はビル・ゲイツの実験用モルモット」と表現して批判した。しかし、インドでゲノム編集稲の栽培が始まり、ゲイツの発言は現実味を帯びてきた。栽培が始まったゲノム編集稲は、インド農業研究所(ICAR)が開発した、カマラ(DRR Dhan 100 Kamala)とプサ(Pusa DST Rice 1)の2種類の稲で、外来遺伝子を導入していないためGMO規制を免れている。インド政府は2022年にゲノム編集技術について、外来遺伝子が残っていない場合、規制しない方針を打ち出したからだ。これらの稲の遺伝子操作の内容について詳細はまだわからないが、少ない水量で収量増が図れると言われている。〔GMWatch 2025/5/14〕
●英国のゲノム編集小麦開発行き詰まる
英国ローザムステッド研究所が進めていたゲノム編集小麦の開発が頓挫しそうである。原因は、ゲノム編集に用いる遺伝子がなかなか除去できない点にある。遺伝子が除去できなければ、遺伝子組み換えとなり、規制の対象になる。この小麦は発がん物質のアクリルアミドを低減したもので、アクリルアミドの前駆体のアスパラギンの含有量を減らすよう遺伝子を操作している。〔GMWatch 2025/4/30〕
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