■2008年2月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●米FDAがクローン家畜食品を承認


 1 月初め、米国FDA(食品医薬品局)は、クローン家畜の肉や牛乳、乳製品などの食品は安全だとする報告書をまとめ、発表することが明らかになった。また、11日にはEFSA(欧州食品安全庁)が、同様の報告書草案を発表した。これによってクローン家畜由来食品の市場化に向けた動きが加速しそうである。
 FDAは、2006年12月に報告書案を発表し、パブリック・コメントを求めていたが、正式発表は先延ばしされていた。なぜならクローン家畜食品に対する消費者の抵抗が強いことに加えて、業界が自粛を求めていたからである。〔ウォールストリート・ジャーナル2008/1/4 ほか〕

 すでにオーストラリア・ニュージーランド両国は「クローン家畜食品は安全」とする報告書を出しており、カナダ、アルゼンチンもこれに続く予定。日本でもすでに農水省・厚労省が「安全」報告を出しており、今回の発表によって、食品安全委員会にはかられる可能性が強まった。
 しかし、米国内でも昨年12月14日、連邦上院議会が人の健康への影響と経済的な影響について徹底した調査を求める、農業法案の修正条項を可決している。そこでは、全米科学アカデミーにクローン家畜を食品にした場合の人の健康への潜在的な影響に関する調査を、農務省に消費者の意識調査や国内外の市場影響調査を求めている。今後、米国内外で大きな議論がまき起こるのは必至である。〔Center for Food Safety 2007/12/14〕