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第179号 分詞構文−8


=━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ English Grammar and Usage ━━━
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┛┛   英語の文法と語法    No.179    20110531   Chick Tack
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             ● 第179号 ●

………………
 Contents         分詞構文−8
………………
       (1)with+O+分詞

       (2)with+O+形容詞・副詞・前置詞句

       (補足記事)センター試験に挑戦
        2012年1月18日追加


………………………………………………………………………………………………
(1)with+O+分詞
……………………………

  見出しに使われているOは〔目的語〕の object の頭文字。今回は〔前置詞〕
  with の〔目的語〕。Oと分詞には〔主語〕と〔述語〕の関係が認められる。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・with something[someone] doing something
            「何か[誰か]が何かをしている状態で」
    ・with something[someone] done something
            「何か[誰か]が何かをされている状態で」
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (a) We climbed the hill, with Jeff following behind.
  (“Random House Webster's Unabridged Dictionary 2nd”)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#rhwud
    「ジェフが背後をついてくる状態で、私たちはその丘に登った」
    →「ジェフに後ろについて来てもらって、私たちはその丘を登った」

  前号で〔主節〕の〔主語〕と異なる〔動作主〕を持つ〔分詞〕を紹介した。
  〔分詞〕の〔動作主〕の前に with が置かれる場合がある。そうすると、
  “with+分詞動作主+現在分詞”の形になる。

  同時に起こる補足的な動作描写をして、〔付帯状況〕と呼ばれる意味を表し
  ている。


 (b) A car roared past with smoke pouring from the exhaust.
  (“Practical English Usage 3rd Edition”Michael Swan, 411.5)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english02.html#peu
  「排気管から煙が流れ出た状態で、一台の車が大きな音を立てて通り過ぎた」
  →「排気管から煙を出して、一台の車が騒音をたて通り過ぎていった」

  with の前には、コンマがないことが多い。


 (c) I can't do my homework with all this noise going on.
  (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#ldoce
   「このすべての騒音が続く状態で、私は宿題ができない」
   →「こんな騒音が続く中で、宿題なんかできない」

  『ジーニアス英和辞典第4版』では〔状況的理由〕という分類項目を設けて
  いる。「〜が存在しているので」と訳語を載せている。

  「こんな騒音が存在しているので、宿題ができない」という感覚。


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 (d) He stood in front of us with his arms folded.
   「彼は、腕を組んで私たちの正面に立っていた」
  (石黒昭博監修『総合英語 Forest 第4版』桐原書店)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#forest
   ←「彼の腕が折り曲げられた状態で、彼は私たちの前に立った」

  “with+分詞動作主+過去分詞”の型もある。〔過去分詞〕の前に being
  が〔省略〕されていると考える人が多い。 (d)では with his arms being
  folded の being の〔省略〕。

  his arms は fold される側なので〔受動関係〕が成り立つ。紛らわしい例
  もあるが、“with O 分詞”の形では、〔分詞〕がOの動作ならば〔現在分
  詞〕、Oが〔分詞〕されるのならば〔過去分詞〕を使うと覚えておくとよい。


 (e) We feel lonely with Billy gone.
  「ビリーがいなくなって、私たちは寂しい」(理由)
  (安藤貞雄著『現代英文法講義』開拓社)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#lmeg
   ←「ビリーが行ってしまったという状態で、私たちは寂しさを感じる」

  (d)は〔付帯状況〕だが、(e)は引用書籍に記載されているように〔(状況的)
  理由〕を表している。

  また(e)の〔過去分詞〕は〔受け身〕ではなく〔完了〕を表している。


………………………………………………………………………………………………
(2)with+O+形容詞・副詞・前置詞句
……………………………………………………

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・with something[someone] adjective
    ・with something[someone] adverb
    ・with something[someone] prepositional phrase
                     「何かが何かの状態で」
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (a) She sleeps with the window open.
  (“Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 8th edition”)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#oald
   「彼女は窓を開けたまま眠る」

  “with+目的語+形容詞”“with+目的語+副詞”“with+目的語+前置詞
  句”という形も見られる。“with+目的語+being+形容詞”などの being 
  が〔省略〕されてできたと推察される。

  She sleeps with the window (being) open.

  open は〔形容詞〕。with の後ろは The window is open. の内容が認めら
  れる。


 (b) It's hard to concentrate on my homework with the television on.
 (c) It's hard to concentrate on my homework while the television is  
  on.(Merriam-Webster's English Learner's Online Dictionary)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/onlineeed.html#mwl
    「テレビがついたままでは、宿題に集中するのは難しい」

  文末の on は〔副詞〕とみる見方と〔形容詞〕とみる見方がある。(b)は   
  with the television (being) on の being の〔省略〕からできたか。

  (c)は〔分詞句〕の部分を〔接続詞〕を使って〔節〕に書き換えている。
  引用辞書では while を使っているが、〔(状況的)理由〕と考えると理解
  しやすい。


 (d) With half the staff (being) at the conference, several classes  
  had to be taught together.
  (“CAMBRIDGE GRAMMAR OF ENGLISH”Ronald Carter & Michael McCarthy)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english02.html#cge
   「スタッフの半分が会議に出席していたので、いくつかのクラス[授業]
    が一緒に教えられなければならなかった」
   →「教員の半分が会議に出席していたので、いくつかのクラスが一緒に授
     業を受けなければならなかった」

  at the conference は〔前置詞句〕。


  (e) He looked remarkably well, his skin clear and smooth.
  「肌の色つやもよく、彼は目立って元気そうでした」
   (江川泰一郎著『英文法解説(改訂三版)』金子書房)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#newguide

  コンマの後ろは with his skin being clear and smooth の with と   
  being の〔省略〕と考えることが可能。with も省略されることがある。


………………………………………………………………………………………………
 参考文献  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html
……………… http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html
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● あとがき

 わずかですが田植えとお茶刈りが終了しました。寒さが遅くまで続いたせいか、
 お茶刈りは例年より1週間は遅れました。

 ちょうど刈りごろの時期に雨が続き、あせりました。


・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・
        (c) Matsumiya Institute of Thinking 2011
・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・
      

センター試験に挑戦

2012(平成24)年 第2問−C−問2

【問題】次の文について下の語句を並べかえて空所を補い、文を完成させよ。(  )内に番号があるもののみを解答せよ。

 The entertainer was happily (  )( 23 )(  )(  )( 24 ) up in the air.

 1.arms  2.her  3.raised  4.singing  5.with

【解答例】
主語は、the entertainer。
述語動詞は、was...
happily は副詞なので、割り込んでいると考えられる。
述語部分の主要部は“be動詞+?”と考えられる。語群を見てみる。直後に arms は意味がおかしい。with が直後に来る場合、with her などは考えられる。しかし残りの単語がうまく続かない。was の後ろに raised が来れば受動態。「上げられる」となる。文法的には可能だが、できれば「腕を上げ」たい。was singing ならば進行形。was happily singing「幸せそうに歌っていた」で可能性の高い解釈が成立。
残ったものを見渡すと“with+O+過去分詞”があやしい。
with her arms raised ならば「彼女の両腕が上げられた状態で」→「彼女は両手を上げて[ながら]」となり意味が通る。

The entertainer was happily singing with her arms raised up in the air.
「その芸人は空中に両腕を上げながら幸せそうに歌っていた」

23−
24−

(2012年1月18日追加)

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