新年明けましておめでとうございます!
月日の経つのは速いもので、「あい工房まんが図書館」も、2回目
の新年です。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
以下の文章は、本来去年の内にUPさせるつもりだったのだが…。ここは何処、今日は何時…(笑)
ともあれ、本年の1枚目です。それでは。。。
最近、とにかく本屋へ行かない。前にも書いたが(書いてないか?)最近は、発売日を待ち望んで購入
したい程の、まんがも小説も、無い。好きな作家さんの絵柄も、みんな変わってしまって(これは、前にも
書いた)、購入しても、どうにも開く気になれなかったりしている。
先日も、日渡早紀の『未来のうてな』(だったかなぁ…タイトルさえうろ覚えだ(^^ゞ)を、全巻揃いで
購入したのだが、カバーイラストを見たら、誰の絵?(笑)……てな
具合で、まだ中を開いてもいない。そういえば、これもつい先日、「花とゆめ」の付録セット(最新版の
カレンダー付←これが欲しくって(^^ゞ)を、ネットオークションで購入したのだが、
殆ど知っている絵が無い(^^ゞ。カレンダーを全部捲っても、日渡早紀の
絵を見付けられなかった。(あっ、勿論、ラインアップには入っているのだけれどね(^^ゞ。)
このネットオークションがクセモノで、大概の物が手に入ってしまう(勿論、財布と相談はする
が(^^ゞ)。そして、オークションでなくても、新刊本も、ネットの本屋で手に入る。1,500円以上
買えば送料も掛からない(所もある)。ますます、おらが町の本屋さんに足が遠のく。余談だが、
去年の春先、地元の一番の“老舗”の本屋さんが(郊外店を一軒残して)閉店してしまった。岩波書店(他
専門書)の唯一の常備書店だったのだが、これも、時代の流れという事か……。確かに、例えば、作家の
個人全集が1冊4,000円、5,000円〜8,000円なんて時代に、学校図書館ではとても買えない
だろう。その上、公立図書館がベストセラーの大量購入(ハリーポッターを100冊、200冊だそうな
……(^^ゞ)に予算を使っていると、「クローズアップ現代」(NHK総合、他)で
やっていた。違うよなぁ〜それは、と思っても、これもまた時代なの
だろうか。ブームが終わって借り手も無く、図書館の倉庫の棚にずら〜っと並ぶかってのベストセラー
の“残骸”の映像は、いっそ無残だった。
勿論、利用者のニーズに答えるのも公立図書館の重要な使命には違いない。けれども、2000人の
「ハリーポッター」のリクエストと、1人の専門書のリクエストと、重さに違いがあるだろうか?
「ハリーポッター」なら、家族での外食を1回我慢すれば、買えるでしょう? それでも、無料で読みた
いのなら、2ヶ月、3ヶ月、お待ちなさい……。50家族の外食が、専門書を必要とする苦学生の、未来を
救うのです……。
閑話休題。そんなこんなで、好きだった作家の新作も、最近の新人も、どうにも食手が動かず、専ら以前
読んだ“お気に”の作品を、また買ってきて読んでばかりいる。その意味では、某大手の新古書
チェーン店の100円コーナーは、実に充実している(笑)。
あとは、例の300円のコンビニコミックスがあれば、殆ど事足りる。
このコンビニコミックスは(何の世界も今はそうだが)ひとつ
当たると、猫も杓子もで、どの出版社もこぞって出し始めて、少々辟易させられている。
(←こんな物まで出すのかよ〜っ! (^^ゞ)
そんな中で、やはり先駆者たる小学館の「My First BIG」のシリーズには、中々見るべき物が
ある。高橋留美子『うる星やつら』は、当初、傑作選になるだろうとのぼくの予測を見事に裏切り、
堂々全話発表順の完全収録が、もうじき終了する。さらに、この
「My First BIG」版『うる星やつら』が優れているのは、毎巻「るーみっくワールド探検隊」と
いう高橋留美子ゆかりの人々によるエッセーと、高橋留美子自身による「漫画バカ一代」というエッセーが
連載されていて、表紙は描き下ろしではないが、前のシリーズを持っている人にも、再購入を促すに足る
作りなのである。(まんまとハメられている、と思わぬでもないが…(^^ゞ)
話を先に進める前に、少々補足説明をしておく。
例えば、「My First BIG」の初期のラインアップで、矢島正雄/弘兼憲史『人間交差点』(こ
れが、今や星の数程あるコンビニコミックスの記念すべき第1号で
ある)や、細野不二彦『ギャラリーフェイク』、雁屋哲/花咲アキラ『美味しんぼ』などは、全作品の中
からテーマ別に再編集した物だったので、当然、同様に読切連作の『うる星やつら』も、テーマ別傑作選に
なるだろうと思っていたのだ。(尤も、勝鹿北星/浦沢直樹『MASTERキートン』は、テーマ別再編集
だが、多分、殆ど収録されたのでは? ←未確認。)処が、先に述べたように『うる星やつら』
は全話発表順の完全収録である。小学
館、凄いっ!(笑)。小学
館、偉いっ!(笑)。まあ、“るーみっく”ファン
はウルサイからなぁ……(笑)。
もうひとつ補足説明をしておくと、「My First BIG」の姉妹編で「My First
WIDE」というのがあって(コンビニコミックスの厚本です)、これで高橋留美子『めぞん一刻』(全
6巻)が出たのだが、まぁ〜た、買わせる気っ?(怒)。初出の雑誌で
買って、コミックスで買って、BCワイド版で買って、小学館文庫版で買って、雑誌サイズの総集編で
買って、まぁ〜た買わせる気?……何冊目よっ!(怒っ!)その上、
今回は、何の付加価値も無い(怒の二乗っ!)……なら、買わなきゃいいじゃん、って……それは、仰る
通りですが……(泣)。小学館、セコイっ!(笑)。小学
館、汚いっ!(笑)。
で、話を戻して、何が「最近、おおぉ! と思った事」かと言うと、
小学館はまたさらに「My First Casual」という姉妹編を作って『高橋留美子 劇場』なる物を
出したのだよ。これがね、手に取った瞬間「重いっ!」と、感じたのだ
(笑)。見た目は同じ位の厚さだったが、紙質が明らかに違ったのね。確かめたら頁数も32頁多い。
おまけに値段も100円高い(っ!)。
付加価値のあった「My First BIG」版『うる星やつら』に比べ、その後の高橋留美子作品の
出版の仕方は、るーみっくファンを食い物にしているとしか思えない。
コンビニコミックスの存在価値は、
保存性では無かった筈だ。読み捨て文化としての週刊誌的な再録本では
無かったか? 以前の読者に郷愁を、新しい
読者に出遭いを、もたらす存在では無かったか? 紙質を上げ保存性
を高める事と、100円の負担を強いる事と、秤に掛けた結果なの
だろうか? (年末になると一斉取締りを始める警察の職員用ボーナス対策と、どこが違うのかっ!)
保存したければコミックスを買うさ。もう一度読みたいだけなら、100円の
差は大きい。
その上、データとして、初出でなく収録コミックスを挙げてどうするんだっ! 矛盾してやしませんか?
保存性なら“初出”を、出遭いの為なら“収録コミックス”を、挙げるのでしょう? そういう、購買者へ
の配慮を、もう少し真剣に、真摯に、努力して貰いたいと思った。
で、結局話が戻っていなかったが、何が「最近、おおぉ! と思った
事」かと言うと、これまた最近入手したのだが、竹本泉『あおいちゃんパニック!』の文庫版である。
初刊本のKCなかよし版のものが、倉庫のダンボール箱の山の中にある筈(笑)なのだが、安いので購入
した。正直に言うと、ぼくは、まんがは大きいサイズで読みたい方だ。(とはいえ、原稿サイズは、鑑賞
には良いが、読むには…チョットっ!)で、出来ればA5、せめてB6、B5雑誌サイズがベスト、と
考えているが、文庫版にもたまに拾い物があって嬉しい。
何と、竹本泉『あおいちゃんパニック!』の文庫版は、雑誌初出のカラー頁を
完全カラー再録なのだっ!
竹本泉偉いっ!メディアファクトリー
(発行元だ)偉いっ!(笑)
とまあ、そんな処で、今日は、ここまで。。。
本年も、どうぞ宜しく、と。
(2003.1.1)