9号機製作記

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9号機の製作

 

今回も現在使っているPCに大きな不満はありませんが「作りたい虫」が騒ぎ出しました。虫おさめですね。
スペック的には8号機と大きな違いは有りません。グラフィックが多少強化されていますが、
ゲーム機ではないので、使い勝手は8号機並みです。


今回の部品
バッラク組立て
箱の大きさ
外装仕上げ DVD前面へ パネル薄貝 貝の微塵蒔き 磨きその1 磨きその2
完 成


参考までに8号機と9号機の Windows エクスペリエンス インデックス を載せておきます。
比較で大きな性能差があるかどうか? 9号機の数値が赤くなっている分が違う所です。

 8号機の Windows エクスペリエンス インデックス

 プロセッサ AMD Phenom(tm) II X4 945 Processor 7.3
 メモリ (RAM) 8.00 GB 7.5
 グラフィックス ATI Radeon HD 4290 4.7
 ゲーム用グラフィックス 3451 MB の 利用可能な総グラフィックス メモリ 5.6
 プライマリ ハード ディスク 空き 93GB (合計 120GB) 5.9

 9号機の Windows エクスペリエンス インデックス

 プロセッサ AMD A8-3870 APU with Radeon(tm) HD Graphics 7.3
 メモリ (RAM) 8.00 GB 7.5
 グラフィックス AMD Radeon HD 6550D 6.7
 ゲーム用グラフィックス 1918 MB の 利用可能な総グラフィックス メモリ 6.7
 プライマリ ハード ディスク 空き 45GB (合計 60GB) 7.4


パーツは相変わらずのケチケチ作戦+ケースの自作。なおかつ従来よりも小型化です。

今回使う部品類は
CPU AMD A8 3870K ( 3G )
マザーボードGIGABYTE A75N-USB3
メモリDDR3 PC3-12800 4G×2枚
SSD     手持ちのSSD 64Gを使用 
HDドライブ 取りあえず手持ちのSATA3.5インチSATAを使用 
DVDドライブPanasonic Blu-ray Drive UJ-240 Bulk(SATA)
電源サイズ 剛力短2 500W
CaseFanAINEX CF60SS
ケース 自作。木製の箱を作って部品を入れます

※ 今回組み込むパーツはこれだけですが、将来的にSATA600のHDDを追加予定。
メモリも倍の8Gまで積む予定はしていますが、どうなるか???(計8G積みました)
HDDもHITACHI Deskstar 0S02601(1TB 7200rpm)を積みました。 

どうでも良いことですが、CPUとマザーボードの選定理由は
CPU はメーカーがIntelかAMDしか選択の余地がありません。従ってIntelを使わないとなるとAMDしか残りません。
マザーボード は省スペースを考えて今回はMiniITX。17p×17pの小ぶりなマザーボードです。
Officeと写真を加工するくらいの用途ですので機能はオンボードで十分で、拡張する必要も感じません。
グラフィック・音源・イーサネット等々は最近のマザーボードがオンボードで持っています。

今回の部品 バッラク組立て 箱の大きさ 外装仕上げ 


部品の動作確認 ( =初期不良の有無確認 )

8号機と同様、取りあえずバラックで動作確認をします。
青い四角の物がマザーボード、右手の黒い箱が電源ユニットです。M/Bが小さい分、電源が大きく見えます。
画面の上部、箱の奥の方にSSDとDVDドライブが有りますが、ちょっと解り難い?

バッラクキット状態

 段ボールの後ろから出ているケーブル類が、モニター・キーボード・マウス・LANケーブルです。
問題なくOSのインストールまですまして一応動作確認はOK。

 ここまで組んで来てパーツ選びの失敗談を!
 パソコンを起動すると真っ先にPOST( =Power Of Self Test )が始まります。
 そしてTestの結果を普通は、長・短の音 ( BEEP音 ) の組み合わせで知らせる仕組みになっています。
 Testの結果何の問題も無く起動に出来るなら「ブッ」あるいは「プッ」と短い音で知らせるといった具合です。
 所がこのマザー、音を出すスピーカを接続する端子が有りません。マザーにも組み込んでない!
 つまり何か異常が有って起動できない時に困る???
 メモリが悪いのか、CPUがおかしいのか?と言った判断材料をマザーボードが提供してくれないのです。
 とは言え、これまでもBEEP音はあまり参考にする事は無かったので、今の所「まー良いか?」と言った所です。

今回の部品 バッラク組立て 箱の大きさ 外装仕上げ 


箱の大きさ

 箱の大きさは現物合わせで決めていきます。実際に部品を並べて現物合わせです。
 マザーボードが170o×170oで、マザーボードは底面に水平置きですので平面はこれより大きくなります。
 色々検討した結果の寸法は外寸で横210o、奥行き218o、高さ250o。8号機より随分小さくなりました。
 ちなみに8号機は内寸で横250o、奥行き270o、高さ280o。外寸は各々+12oほど大きくなります。  



ケースの正面から見た所

上の方に大きく空いている穴がDVDドライブを取り付ける場所で、今回はノートパソコン様のスリムドライブを使います。
その下の小さい穴の内、右の細長い穴が電源とHDD用のLEDが入り、左の丸い穴がスィッチです。
右下は既に見えていますが、USBポート用の穴で蓋が付いて開閉出来る様にします。
 



前面パネルと天板を外した状態。右側板の下部も取り外せます。

上に乗っているのは文庫本です。これで少し大きさが分かりやすい ( 想像し易い ) かと思います。
各パネルは今回はネジ止めでなく、流し台の扉などに使ってあるはめ込み式のストッパーを使いました。
メンテナンスにドライバーがいらない???
 

今回の部品 バッラク組立て 箱の大きさ 外装仕上げ 

さてこのあと箱の表面仕上げをどうするか??が問題です。

ここまで 2012/3/14


外装仕上げ DVD前面へ パネル薄貝 貝の微塵蒔き 磨きその1 磨きその2

さて、ケースの表面仕上げをどうするか?前作同様クリアラッカーで木目を出した塗装仕上げでも良いのですが、
スプレーで吹き付け出来る作業場が有りません。筆で塗って表面を均一に塗る技術は持ち合わせていない。
何もしないと手垢などで何れ汚れるのは目に見えている。

となるとやっぱり漆を塗るしか選択肢は残っていない???
最初から漆仕上げしか考えていなかったら塗った後の歪みなどを考えて合板を使ってケースを組んだのですが、



結局、うるしを塗る事にしました。上は下地作り兼、歪み修正の段階でまだ随分汚いですね。
箱の内部も一通り漆を塗っています。漆を塗る事によって出来る収縮をできるだけ内外で同じようにする為です。
素材に桧材を使ったので、結構歪が出て板が反ったり縮んだりで修正に手間を食ってしまいました。



塗った後はパネルや天板が入らなくなったりしましたが、修正して一応木製パーツは上の様に納まりました。
肝心の電源やマザーボド・各ドライブ類もちゃんと納まる事を確認したうえで、今は段ボール箱の中で動作しています。

今回の部品 バッラク組立て 箱の大きさ 外装仕上げ 

さてこのあと微修正しながら漆をどう塗ってゆくか。時間がかかる作業です。

ここまで 2012/4/20


部品塗りの途中経過。 外装仕上げtopへ
( DVDドライブの前面加工 )

 

上の写真左がDVDドライブとべゼル類です。黒い小さなパーツに爪楊枝様の物が着いているのがDVDのスィッチ。
写真右は吸気ギャラリーの裏表。これにも漆を塗っていない白木部分がありますが、何れも塗る際の持ち手です。
塗り上がったら取り払ってしまいます。これが無いと塗り難いので一工夫と言った所です。

 

DVDの前面べゼルの取付けは両面テープで行っています。 ( 強度が要らない所で、やり直しがきく。 )
左の様に、トレ―が出てこない時に機械的に排出させる穴の位置合わせをしながら貼り付けます。
貼り付け終わったのが右。今回パソコンケースの漆はピカピカではなく、半艶で仕上げるつもりです。

今回の部品 バッラク組立て 箱の大きさ 外装仕上げ 

ここまで 2012/5/2


遅々として進まない?作業ですが、下地が終わり ( にして ) 、これから中塗りにかかります。

上部にDVDを取り付け、右下のUSBポートの蓋を付けてみました。

今回の部品 バッラク組立て 箱の大きさ 外装仕上げ 

ここまで 2012/5/17


薄貝の貼り付け。 貝の微塵蒔きへ 磨きその1 磨きその2 外装仕上げtopへ
前面パネル・天板・右側面開口部に薄貝を貼り付ける事にしました。
小舎主に絵心が無いので蒔絵にはなりませんが、貝の微塵や金箔も貼るつもりをしています。

   

左が前面パネルに薄貝を貼ったもの。         右が天板に薄貝を貼ったもの。

貝は夜光貝をカッターナイフとサンドペーパーを使って切り出し加工しています。
この後、貝の厚さの分だけ漆を塗り重ね、研ぎ出しを行います。
・前面パネルは巾21o、高さ250o。・天板は巾180o、奥行き220o。


・下が右側面開口部の蓋。

大きさは巾185o、高さ125o、三枚の中で一番小さい板です。

貝を切り出した後の残骸?は捨てずに細かく砕いて微塵粉として使います。
どこに、どれだけ使うかが又迷う所では有ります。
少しだけ進展が目に見える形になってきたので汚いながら掲載です。

今回の部品 バッラク組立て 箱の大きさ 外装仕上げ 

ここまで 2012/7/10


貝の微塵蒔き 薄貝の貼り付けへ 外装仕上げtopへ
前面、天板、右側面に貝の微塵を蒔きます。
蒔くと言って良いのかどうか?疑問ですが???

   

左が前面パネルに微塵を蒔いた物。            右が天板に微塵を蒔いたもの。  

前面パネルと天板の微塵は、はっきりとした形に蒔いています。
貝も微塵も研ぎ出しで失敗したら形が変わるか無くなってしまうかになります。
最終の仕上げまでこれから塗って研いでの繰り返しで、失敗しないように気を使う工程になります。


下が右側面と開口部の蓋

右側面はボーっと少なめに蒔くつもりでしたが、蓋の右下部分に貝の微塵をこぼしてしまいました。
大失敗ですが、敢えてやり直さずに、出たとこ勝負でこのまま作業を進める事にします。(言って見れば見え難い場所ですので。)

今回の部品 バッラク組立て 箱の大きさ 外装仕上げ 

ここまで 2012/7/19


磨きその1 薄貝の貼り付けへ 貝の微塵蒔きへ 外装仕上げtopへ

側面開口部の蓋とバックパネル上下の磨きが一応出来まして、一部完成になっています。

   

左が右側面下部の開口部で、USBポートやスイッチ、LED類のコネクタを抜き差しする為の開口部です。
本体の方は研ぎがほぼ終わった所で、これから磨きになります。
右の写真が後部パネル。上の開口部に電源が入り、下の開口部はIOパネルが付く所です。
上の電源開口部のパネルに「どじ」と金箔を貼ってみました。これで一割完成くらいでしょうか?

今回の部品 バッラク組立て 箱の大きさ 外装仕上げ 

ここまで 2012/8/20


磨きその2 薄貝の貼り付けへ 貝の微塵蒔きへ 外装仕上げtopへ

天板の磨きが終わりました。

   

左が天板で、一応磨きが終わっています。右の写真が天板をケースに取り付けてみた所。

これで後はケース本体 ( 左右側面 ) と前面パネルの磨きが残っりになっています。

今回の部品 バッラク組立て 箱の大きさ 外装仕上げ 

ここまで 2012/9/13


完成です 薄貝の貼り付けへ 貝の微塵蒔きへ 外装仕上げtopへ

ケースの塗りが多くの不満を残して一応完成です。

   

順に完成写真を載せると、左が左側板。格子は空気取り入れ口で白いのはフィルターです。
右が前面パネル。一部貝を研ぎ破ってしまいました。右下のUSBの蓋と上部のDVDは艶消しで塗っています。

   

上の写真は左が右側面。右下が開くようになっていて、ここから内部の端子にアクセス出来ます。
右は天板。天板も左側が取り外せるようになっています。DVDやSSDはここからアクセス出来ます。

最後がバックパネルです。 言うまでも無く、上が電源で下がIOパネル。特にねじ止めしなくても今の所はめ込むだけで止まっています。
今回パソコンケースで初めて「どじ」マークを入れました。

不満の残るPCケースの漆塗りでしたが、今回の不満を次回で少しでも解消できればと思っています。
その次回がいつになるか?????ですね。 これで一応パソコンケース9号機の製作記は終りです。

今回の部品 バッラク組立て 箱の大きさ 外装仕上げ 

ここまで 2012/9/27


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