●ブラインド・フューリー5『盲目の剣士』  


実行部隊のリーダーである《スラッグ》に放り投げられ気絶してしまうビリー。
そしてリンまでもがスラッグにショットガンで撃たれてしまうッ!!

『どけ…目ナシ』と侮る彼等に、ニックの静かな怒りの炎が燃え上がる。

拳銃の引き金が引かれようとした瞬間!ニックの《居合剣》が閃いたッ!!
手首ごと切り落とされ悶絶する悪漢のひとり。(杖は《仕込杖
だったのだ)
ニックは優れた聴力をもって《敵》の行動を見抜いてしまうのだッ!!

部下を倒され、自らも傷を負ったスラッグは捨て台詞を放ち逃げてしまう。


スラッグが消えた後、撃たれたリンの側に近寄るニック…
スデにリンは息も絶え絶えになっていた。
最後の力を振り絞り『ビリーを守って…フランクの所へ連れて行って』とリン。

『心配ない…約束しよう』ニックの声は届いたのか?リンは絶命してしまった。

ビリーに母の死を秘密にしたまま、フランクのいるリノを目指す2人。
だが、その後をスラッグもついて来ているのであった。
   

●ブラインド・フューリー6『目を失った真相』


リノ行きのバスの中、ビリーはニックの荷物の中にある古い写真をみつける。
それは若かりし頃の父フランクと《目の見えていた頃のニック》の姿だった。
『2人は友達だったの?』ビリーが訪ねる。
ニックは2人の出会いと《目を失った真相》を静かに話し始めるのだった…

ベトナムの戦闘で、フランクはニックの援護をする大事な役割だった。
しかし、あまりの恐怖の為に持ち場を離れ《援護射撃》を放棄してしまう。
恐怖に駆られたフランクの耳には、親友ニックの呼ぶ声も届かなかった。
そして、敵兵士に囲まれ集中砲火を浴びたニックに至近弾が命中し、ニックは失明してしまうのであった。

子供ながらに父の行ないを考え『父さんが悪かったの?』と聞くビリー。
ニックは遠くを見るような眼差しで『誰も悪いわけじゃないさ』と言うのだった。


旅路の途中、ついにニックの口から『母の死』を聞かされるビリー…
あまりにも急な『母の死』。そして、その事実を隠していたニックへの不信感が爆発し、ビリーはトウモロコシ畑へと逃げ去ってしまう。

ビリーの『足音』を頼りに追いかけるニック。
しかし《ビリー誘拐》を目的としたスラッグ達が虎視眈々と機会を窺っていた!
ビリーはスラッグに捕まり納屋へ閉じ込められてしまう。

敵に気付いたニックは、剣技と聴力を駆使し次々と一味を倒していく!!
納屋で待ち伏せしていたスラッグをも倒し、無事にビリーを救出するのだった。