その夜、焚き火を前に涙を流すビリー。ニックは優しく頭や頬を撫でてやる。
『それでいい…《強い男》は泣く事を恐れない』
『俺は涙が出るところが壊れてしまった…涙は出ないんだ…』
ビリーの頬を流れる《涙》に気付きニックは優しく温かく言う。
ニックの人間的な優しさ強さに気付き、やがてビリーも心を開くのであった。
ようやくフランクの家へと辿り着くニックとビリー。
しかし、待っていたのはマフィアの2人組だった!(この2人がマヌケで面白い)
2人組に拉致されてしまったニック達であったが、嫌々ながら拉致を手伝ってしまっていた女性《アニー》の助けもあり、無事その場を脱出する。
アニーはマフィア内での(フランクの)唯一の理解者であり、恋人でもあった。
ビリーをアニーの友人宅へ預け、単身フランクを助けに行くニック。
出発前、ニックはアニーから事の真相を聞かされていた。
マフィアが経営するカジノでフランクが捕らわれていること、そこで借金の形に《麻薬の精製作業》をしていることを…
マフィアはフランクの有機化学の知識を利用し《麻薬精製作業》をやらせていたのだ。インチキカジノで膨らんでしまった借金の為に、フランクは断ることが出来なかった。
《ビリー誘拐》の計画は、なお作業を渋るフランクの心を掴む為だったのだ。
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