安田しん二のアナログメンズ倶楽部、
今までの『今日の一枚』

2004年5月9日日曜日
TOUCH 『THE COMPLETE WORKS I & II』
 タッチの1979年リリースのファーストと幻のセカンド・アルバムをカップリングした2枚組CDです。
 タッチはジャーニー、ボストン、トトと言ったタイプの4人組バンドです。曲はとてもキャッチーでコンパクトにまとめられたものが多く、当時の時流の先端を行ってたバンドだと思います。
 このバンドの特徴はギタリスト、キーボーディスト、ベーシストの3人がリード・ヴォーカルをとれるところ。もちろんコーラス・ワークもバッチリです。
 当時はそれほど人気が出たと言うわけではありませんでしたが、ファーストは名作だと思います(当時私は、タッチが大ブレイクする事を予言!…見事外れましたが…)。
 それから、幻となったセカンドの方のプロデュースは、なんとトッド・ラングレンです(1曲のみロジャー・グローヴァー!)。それからボーナス・トラックにはラフ・ミックス・ヴァージョンが入っていて、こちらのミックスを担当したのは、なんとボブ・クリアマウンテン。こちらの方も聴き応えがありますね。

2004年5月6日木曜日
STRAWBS 『HERO AND HEROINE』
 ストローブスの1974年リリースの作品です。メンバーはリーダーのデイヴ・カズンズ、その右腕的な存在のデイヴ・ランバート(共にギター&ヴォーカル)、作曲能力も高いベーシストのチャス・クロンク、ドラムスのロッド・クーンベス、そしてこのアルバムから参加した元ルネッサンスのキーボーディスト、ジョン・ホーケン。
 このメンバーでは次にリリースされる名作、『幻影』とこのアルバム、2枚のみ作品を残しましたが、私はこの時のメンバーが一番好きです。なんでもこの7月、この時の黄金のラインナップ(なんと第10期ストローブスなんだそうな)でUS&カナダ・ツアーを行うとか。ン〜、観てみたい!
 ストローブスは、フェアポート・コンベンジョンのサンデー・デニーやリック・ウエイクマンがイエスに加入する前にいたバンドとしても有名です。元々カズンズはこのストローブスでイギリスのトラッドをベースにした音楽をやってましたが、このジョン・ホーケンが入った事でプログレ色が強くなり、更にランバートのポップ感覚も混ざり、ストローブスの黄金期を創るわけです。
 フォーク・ロックの名バンドと言われたストローブス、この黄金のラインナップでリリースされた、『ヒーロー・アンド・ヒロイン』と『幻影』の2作品は、プログレ・ファンにもオススメです。




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