安田しん二のアナログメンズ倶楽部、
今までの『今日の一枚』

2004年8月31日火曜日
XTC 『DRUMS AND WIRES』
 1979年にリリースされたXTCの3枚目です。
 このアルバムより、キーボードのバリー・アンドリュースに代わってギターのデイヴ・グレゴリーにメンバー・チェンジし、プロデューサーにはスティーヴ・リリーホワイトを迎えました。
 私事ですが、私が初めて聴いた印象と言うのは「わっ!ニュー・ウエイヴじゃんかぁ!」でしたが、当時、オールド・ウエイヴの真直中にいた私にはちょっと理解に苦しむ音楽でした。その後、1980年代に入り、デュラン・デュランやABC、スパンダー・バレーなどのイギリス系バンドがヒットを連発するようになり、初めてこの辺りの音楽が理解出来る様になったのでありました。
 ジャケットも凄くかわいらしく、音楽以外にも彼等の進んだセンスが伺えるアルバムです。

2004年8月16日月曜日
DETECTIVE 『DETECTIVE』
 1977年にリリースされたディテクティヴのファースト・アルバムです。
 ディテクティヴは、元シルヴァー・ヘッドのマイケル・デ・バレスとイエスの初代キーボーディストのトニー・ケイの2人を中心に結成された5人組バンドと言われてましたが、曲の大部分を創っているのは、ギターのマイケル・モナークとジョン・ボーナムばりのドラムを聴かせてくれてるドラムのジョン・ハイドで、決してマイケル・デ・バレスとトニー・ケイだけのバンドではない様です(因に、ベースは唯一の黒人、ボビー・ピケットと言う人)。
 音の方は後期のレッド・ツェッペリンにとても似ていますが、それもそのはず、全9トラック中4トラックのプロデュースを担当してるジミー・ロビンソンなる人物、実はジミー・ペイジの変名だそうな。「これはちょっとファンキーすぎる」と言う方にはセカンドの方がオススメかも。

2004年8月7日土曜日
MANDALABAND 『MANDALABAND』
 1975年リリースされたマンダラバンドの1stアルバム『曼陀羅組曲』です。
 マンダラバンドは5人組のプログレ・バンドなのですが、どうやらスタジオ・ミュージシャンを集めて企画されたバンドの様です。アルバムはこの1stのリリース後2ndも出ましたが、そちらの方はこの1stのメンバーが誰も参加しておらず、その事からもやはりマンダラバンドは企画モノだった事を裏付けてます。
 音の方は大袈裟で確かにプログレではあるのですが、聴いていても疲れずとても聴き易く、だらかと言ってポップ・ミュージックかと言えばそうではない不思議な音楽です。

2004年8月6日金曜日
JOSEPH WILLIAMS 『JOSEPH WILLIAMS』
 TOTOの3代目ヴォーカリスト、ジョセフ・ウイリアムスの1982年リリースの1stソロ・アルバムです。私はこのLP盤を輸入盤屋さんでようやく探しあてたと言う想い出があるのですが、当時たしか日本盤は発売されてなかったと記憶しております(トム・ケリーとビリー・ステインバーグのグループ、I−TENなんてのもやっぱり日本盤がなくて、当時相当探しました)。
 ジョセフ・ウイリアムスのヴォーカル・スタイルはケニー・ロギンスやトム・ケリーと言った人達と似てる気がしますが、作曲能力の方もかなりレベルが高く、それもそのはず、彼はあの映画音楽の巨匠、ジョン・ウイリアムスの息子であります。
 このアルバムのプロデュースを担当したのは、マクサスのジェイ・グルスカで、当時最先端を行ってたロサンゼルス・サウンドを象徴する音創りがされてます。TOTOやエアプレイ、マクサスと言ったサウンドが好きな人にはかなりオススメ出来ます。

2004年8月2日月曜日
LINDA RONSTADT 『LINDA RONSTADT GREATEST HITS』
 リンダ・ロンシュタットのベスト・アルバムですが、実はこのシリーズはもう1枚有り、これはその1です。
 「リンダのバック・バンドから発生したのがイーグルスだ」と言うのは有名な話しですが、このベストにはそのイーグルスの「ならず者」もカヴァーされてます。最近、某日本人アーティストもCMで歌ってるこの曲ですが、リンダのヴァージョンの方は実にリンダらしく力強く歌われてます。バラードを力強く歌うと、普通はトゥー・マッチになりがちで、せっかくの甘いメロディーが暑苦しく感じてしまう事が有るのですが、何故かリンダの場合はその天真爛漫な歌いっぷりがかえって彼女の持ち味としていかせれてる気がします。
 「ならず者」以外にも好ナンバーは多く収められてますが、中でも私のお気に入りは、美しいバラード・ナンバーの「ロング・ロング・タイム」です。これは彼女の初期のナンバーですが、リンダ自身も気に入ってるのか、コンサートでは必ず演奏されるそうです。
 この猛暑の中、聴いていて心地良いのは、私の場合やっぱりこんな感じの「ザ・ウエスト・コースト・サウンド」かもしれません。あ〜、こんな日はライト・ビールが飲みたい……。




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