安田しん二レコーディング日記
私、安田しん二のスタジオ、FAB ROCKS REC. HOUSEでの奮戦記です。
FAB ROCKS REC. HOUSEはNon DIGITALにこだわった、
ANALOG専門のレコーディング・スタジオです。

2000年6月6日火曜日
 いつもの様に前日からスタジオ入りしているよすおさん(よすおさんの家から此処へは、都内を通って来なくてはいけないので、彼はいつも前日の夜中にスタジオ入りするのです)とは対照的に、当日の午前中にスタジオ入りしようかと思ってましたが、朝から身体の調子が悪く、結局午後、JR線に乗ってスタジオ入りしました(よすおさんが駅まで迎えに来てくれました。ありがとう!よすおさん!)。チンパンはこの日は夜中に来るという事で、今日はよすおさんとふたりでレコーディングに入ります。

 今回も新しい曲の譜面を2曲ばかし書いてきました。勿論まだ仮のタイトルも決まってませんので、何にしようかなと思い、1つは「M−5/悲しいエロやねん」、そしてもう1つは、「M−6/気になるラーメン屋」にしときました(こちらは昨年デモ・テープを作成し、その時の仮題のままです)。この曲の仮タイトルだけを聞くと、「このバンドってコミック・バンド?」と誤解されがちですね。私達は普段はコミック…、しかし、ひとたび楽器を持てば……なぁ〜んてね。
 「M−5/悲しい〜」の方は、マイナー調のバラードです。もう一方の「M−6/気になる〜」の方は、1970年代ブリティッシュっぽいポップ・ロック調です。
 まず、いつもの様にレコーディングに入る前に、曲の説明をメンバーにし(この時は、よすおさんしかいませんが……)、キッチンでセッションします。私はDX−7(キーボード)を弾き、よすおさんはヘフナーのヴァイオリン・ベースをピーヴィーのキーボード・アンプに繋げて音を出します。暫くセッションを続けてみたものの、今日は何だか身体が怠いので、「ねえ、今日はもう終わりにして温泉に行こうかぁ」と、レコーディングに入らず終了してしまいました。そんでもって風呂から帰って来ると、なんだか喉が渇き、「ビール呑もう!!」とよすおさんとふたりでビールを呑んじゃいました。
 そして、消灯。チンパンは夜中の1時過ぎに来る予定です。

2000年6月7日水曜日
 朝起きて、「よ〜し、みんな起きよー!」と号令を掛けます。私達の寝てる部屋には時計はないのですが、私は感で時間を当てます(これ特技です)。「今だいたい7時50分位かなぁ。チンパン〜確認、時計見て来て」と言うと、さかさずチンパンが時計を見に行ってくれました。「7時43分です!!」。7分違いかぁ。でもだいたいこんなもんでしょうか。
 それから今回のレコーディング中、バンドの中で1つ進歩した事があります。よすおさんが1回の号令で起きれる様になりましたぁ!!「俺って、時差ボケ直ったみたい…(ボソ)…(ボソ)…」と、よすおさん。よすおさん、俺はその言葉、信じてるからねぇー!!
 そして、今日は禁酒デイにしようと提案しました。たまには酒を完全に身体から抜いてレコーディングするのも、いいかなと思いまして………(注:録音中はめったに呑みませんよ)。

 今日はチンパンも来たと言う事で、また曲の打ち合わせをしました。そして、どうせならもう何曲か譜面をおこしちゃおうと、「M−5」と「M−6」の次の曲の譜面を書きました。

 「M−7」と「M−8」は昨年デモ・テープを創った5曲のウチの2曲です。ちなみに、「M−7」は仮題が「恋のブラック・コーヒー」、「M−8」は「あっ!!私のラーメンに虫が!!」です。「M−7/恋のブラック・コーヒー」は、バラードなのですが、それが展開して行って、最後はヘヴィー・ロックになって行くというおもしろい曲です。「M−8/あっ!!私のラーメンに虫が!!」は、1960年代の雰囲気のあるビート・ポップ・ナンバーです。そして、前日よすおさんとふたりでセッションした曲がありました。この曲は「俺がねえ、中3の時に創った曲があるんだけど、聴いてみる?」と、言ってギターで弾いて聴かせたら、よすおさんはいたく気に入った様子だったので、これをすぐアレンジしてしまい、演る事になったナンバーで、仮題を「M−9/中学生ブルース」にしました。しかし曲調は全然ブルースではなく、その代わり和音ではメジャー・コードしか使ってない、昔っぽいハード・ロックです。これがナカナカにサイケデリックなナンバーになりそうな雰囲気を持ってる事に気付き、私も張り切り度が増して来ました。流石に中学生の頃演ってたまんまでは何ですから、曲の構成をプラスするなりしてまとめ、途中ジャズ・ロックばりの難しいフレーズを1つ組み入れました。チンパンはその難解なフレーズを必死で練習し、私は「たまにはそういうアカデミックなフレーズも出てくるわけよ」となんて勝手な事を言って面白いがってました。そうこうしてるうちに夜になりました。私達は近くの温泉に行き(風呂に入ると、いろいろ曲のアイデアが浮かびます)、帰ってくるなりビールを呑み(????あれ?)、恒例のセッションが始まります。セッションをしながら、自分なりに色々とアイデアを頭のなかに張り巡らせ、アルコールがだいぶ廻って来たところで、私は「おやすみなさ〜〜〜い」、後は寝ながら考えることにしました。

2000年6月8日木曜日
 今日はちょっとばかし寝坊して、起きると8時45分でした。「そう言えば、きのうは随分遅くまで演ってたなあ」と思い、ビールもちょっと呑みすぎた様です。今日こそ禁酒デイにしようかと思いましたが、今日はレコーディングが終ったら、みんな帰る日でした。そして考えてみたら、今回はまだ1度もテープを回してないではあ〜りませんかぁ。今日はがんばってレコーディングしなくてはと、3日目にしてやっと思ったわけですが、自分でスタジオを持ってると、あせってレコーディングをしてしまうよりは、何度もセッションをしたり、アレンジをしたりと出来ますね。決してダラダラやってるわけではありませんのですぅ。

 とりあえず今日は、よすおさんのトラック(ベース)から始め、「M−6/気になるラーメン屋」のベーシックを何パターンか録りました。「M−5」と「M−7」以降はは次回という事で、特に「M−9/中学生ブルース」の難解フレーズは、家でじっくりと練習して来て、余裕を持って演れればいいなと思います。

 そうはそうと、今、一体何曲ストックがあるかと言うと、「チンパンの曲も現時点で2、3曲あるのと、昨年のデモ・テープ(5曲創りました)の曲があと1曲、それにまったくの新曲があと3、4曲、そして『奇跡の影』が11曲、カヴァーの取り直しが3曲、これからも何曲か書きますので、ざっと30曲位かな?」と、つまりアルバム3枚分はいってしまいそうですね(楽観…)。

 今日は録音するテープの話をちょっとだけしましょう。先ず、CDが出来上がるまでの工程をごく簡単に説明します。
 最初は“マルチ”(マルチ・トラック・テープの略称)と言われるテープにレコーディングをします。それを今度は、“ツートラ”(2トラック・テープの略称)と呼ばれるテープにミックス・ダウン(トラック・ダウンとも言います)します。ミックス・ダウンとは簡単に言うと、“マルチ”にレコーディングされた、それぞれのトラック(パート)にエコーを掛けたり、音質、音量を調整したりし(細かく言うともっと、もっと色々ありますが………)、“マルチ”から“ツートラ”へテープ・ダビングする事です。そして、今度はその出来上がった“ツートラ”に音質の微調整や、曲順を決めたり、曲と曲の曲間の長さを決めたりしながら(CDにあるインデックスも、この時点で打ちます)、“ベントウ箱”と言われるビデオ・テープのでかい奴みたいなものに入れます。これをマスタリングと言います。最後に、それを工場に持って行って、CDをプレスするわけです。私達がレコーディング・スタジオでやる、いわゆるレコーディングというものは、ミックス・ダウンまでの事です。マスタリングはマスタリング・スタジオ(レコーディング・スタジオとマスタリング・スタジオの両方が併設してある所も非常に多いです)で行われます。
 “マルチ”とは、アナログとデジタルがあって、デジタルには“テープ”を使わなくてもハード・ディスクに録音してしまう、ハード・ディスク・レコーディングと言うのもあります(現在はこちらはかなり主流になって参りました)。勿論昔はデジタルはなかったので、全部アナログなわけです。それと昔は、生で演奏したものをそのままレコードにカッティングする(恐ろしい〜)、ダイレクト・カッティング(フュージョン系ではよくありました)というものも極々一部では有りました。大昔はマルチすら存在しなかったわけでして、トラック数は少ないものの、マルチ録音が一般的になったのは1960年代と考えても良いと思います。
 私達の場合、このマルチがアナログ・2インチ・24トラックというものを使用してます。“ツートラ”は現在最も多いのは、アナログ・ハーフ(2分の1)・インチ(当然2トラックです)で、私達もこれです(注:その後、スチューダーの4分の1を購入しますので、今後は4分の1インチになります)。勿論世間には、マスターもデジタルでやってしまう人達も大勢います。しかし、マスタリングはどこも共通フォーマットですので、CDである限り、最終的にはデジタルの“ベントウ箱”に落とすわけです。『奇跡の影』の時は、このマルチが予算の関係でアナログ・ハーフ・インチ・テープに16トラックのフォーマットでレコーディングされました。アナログの場合、テープの幅は広ければ広い程高音質とされてますので、『奇跡の影』をもう一度レコーディングし直したいと思うのは、ここにも理由はあるのです(メンバーが新しいメンバーに代ったと言う事もあります)。通常、プロの本番のレコーディングで、アナログ・ハーフ・インチ・テープに16トラックのフォーマット、と言うのはありえない事なのです。
 よくCDを買うと、ジャケットの裏に“DAD”、“AAD”、“DDD”、“ADD”などの表示がしてあります。これは“DAD”なら、D(デジタルでレコーディング)、A(アナログ・テープにミックス。つまりアナログ・マスター)、D(デジタル・マスタリング)の事ですし、“AAD”ですと、A(アナログでレコーディング)、A(アナログ・テープにミックス)、D(デジタル・マスタリング)の事です。
 これから私達が30曲近くレコーディングするとなると、1本(10号リール)のマルチ・テープにだいたい、3〜5曲レコーディング出来るとして、一体何本のテープが必要になるのでしょうか?

2000年6月14日水曜日
 前日、『マッスル』(オールド・レコーディング・イクイップメントの専門販売をしてます)からゼンハイザー421(ホワイト)を買い、その他に、デモ機と言う事で、何台かの1950年代製のマイク・プリ・アンプとコンプレッサーを借りて参りました。私が買った421は、何でも1950年代製の初期ロットの物だそうで、『マッスル』の社長曰く、「このヴァージョンの白クジラ(421の愛称が“クジラ”なのです)を持ってるのは日本では安田さんだけですよ!」なんて上手くおだてられ、なんだかとっても嬉しくなってしまうのでした。こんな調子で、きっとデモ機もそのまま買っちゃうのかなぁ?

 今回はベースを何曲かレコーディングし、「M−1/夕日を〜」の仮歌までは入れようかと思ってます。とりあえず、チンパンは今日の夜中に登場予定で、よすおさんとふたりだけですが、夕方には友達のエンジニアのタッキーことタキザワオサム君が遊びに来てくれると言うので、それまでに何曲か録音を済ませてしまうつもりです。
 早速ベースを取ってみます。しかし、思ったように音が下に抜けてくれないので、ここで新登場の機材の登場です。私の信条として、レコーディング時にはイコライザーは使わないという主義があります。昔、ある若いエンジニアと呑んだ時、その事でその彼(誰だったっけな?名前忘れちゃった)に相当からまれましたが、それでも私の信条は変わりません。
 さて、この相当古い新機材、ベースにはどうなんだろうと期待いっぱいで使ってみました。しかし、中々ベースの低音が下に下がってくれません。これは、ベースにはちょっと何なんだろうなと、諦めて違う物を使いました。しかし、それでもまだ下には下がってくれません。いつもの機材ですと、物の見事に下に下がるのですが、ここはもう意地をはらずに他の機材でチャレンジしてみます(後日談:これはよすおさんのベース・アンプの真空管がへたってた所為でした)。何とかこれで良しかと思い、録音を終了し、「もうじきタッキーが来る頃だよね」と彼を待ち、タッキーと3人で風呂に行きました。

2000年6月15日木曜日
 前日の夜中にチンパンが伊豆に到着しましたが、私はすでに寝てたので、寝室にいました(来たのはなんとなく気付きましたが………)。チンパンは夜中に指を蚊に刺され、寝ぼけてたチンパン、「ムカデに刺された!!」とパニック状態です(おいおい、ムカデだったら痛さはそんなもんじゃねーぞ!)。確かに、蚊が寝てる私の耳元で“ぶぅ〜〜〜〜〜〜ん”といっております。非常に眠いのですが、真っ暗やみの中で、その音だけを頼りに、自分の耳のそばで“パチン!!”と手を叩くと、見事に蚊が死んだようです。しかし、もう1匹いるようなので、もう一度“パチン!!!!”とやると、これもまた見事にやっつけたようです。「2打数2ホームラン。ムニャ、ムニャ」と言い、そのまままた眠りにつきました。朝、枕元に死んでる2匹の蚊を発見しましたが、どうやら私も足首に1箇所やられてしまった様です。

 午前中はタッキーにテープの編集作業を頼みました(無料奉仕です。タッキーありがとう!!)、昼には例のステーキ屋でご飯を食べ、帰りに城が崎の遊覧船にタッキーを御招待です。

 FAB ROCKS REC. HOUSEに戻ってまたベースを録り、風呂へ行き、夜にはチンパンのアコースティック・ギターをレコーディングします。「そうか、これがチンパンの初プレイなんだぁ」と思いながら、テープを回します。ここで、例の“白クジラ”をギターに立て、コンプもデモ機を使いましたが、これがとっても良い音でビックリしました。ところが、ベースの音がやはり下に下がりきってなかったのか、ギターの音との相性が悪いのです。とりあえず、ベースは明日また演り直そうと言う事で、ギターを優先的に録りました。チンパンは、最初緊張してた様ですが、いつもの私の教育(?)が良いのか、段々に慣れ、物の見事にリズムをとらえ、早々と1パート完了させました。いやいや、ナカナカどうして、この歳で、しかも初レコーディングでここまで演れる奴はナカナカいませんヨ。私はチンパンにはいっそう高い期待を持ち、これからも更に厳しく鍛えてやろうかと思いました。
 因に“チンパン”と言うのは彼の本名ではなく(本名だったらビックリだけど…。因に彼は一応人間です)、本人は私に付けてもらったありがたい(?)名前なんですが、どうやら本人は“チンパン”って言うのをとても気に入ってる様です。
 その後、チンパンはレコーディングが終わり、夜中に帰って行きました。

2000年6月16日金曜日
 朝起きて、『マクドナルド』へ行って朝食をとり、今日は昨日の曲のベースの録り直しを演ります。結局、マイクとコンプはいつもの物を使い、マイク・プリ・アンプは、借りて来てるデモ機を試してみる事にしました。するとどうでしょう、いつものビートルなベースの音が、古きとっても良き時代のアメリカン・ベース・サウンドになるではないですか!!「これはいいぞ!!」と、このセッティングに決め、レコーディング開始しました。ギターとの音の分離も申し分なく、低音もしっかり下に抜けてきました。ベース、ドラムス、アコースティック・ギターのたった3パートだけですが、音が物凄く厚くなりました。
 後は仮歌です。せっかくだから、買ったばかりの白クジラに、借りてきたマイク・プリ&コンプを使って、仮歌を録ってみます。するとどうでしょう!!私が今まで使ってきた物の中でも最もベストな質感で録れるではありませんか!!録れた音の良さに、流石のタッキーも最初は言葉を失ってました。暫くしからタッキー曰く、「しんちゃん、これって絶対買いだよー!!!」。私の悪いクセか、この様な代物を見てしまうと何でも欲しくなってしまうのです。「なんでも欲しがるしんちゃんは〜〜♪」てな感じですか。

2000年6月27日火曜日〜2000年6月30日金曜日
 今回の私のテーマは、ダイナミック型のマイクを何本か購入するので、それのテストを含めてのレコーディング、そしてレコーディングでは重要な要素であります、食事のカレー作りでしょうか? 
 マイクロフォンというのは、大まかに分けて、ダイナミック型(シュアー57とか58とか。カラオケなんかで歌に使ってるのもダイナミックだよ)とコンデンサー型(ノイマン87とかAKGの414とか色々。レコーディングでは頻繁に使われます。いわゆる真空管のマイクもコンデンサー型であります)がありまして、ダイナミック型の仲間でリボン・マイク(薬のカプセルをそのままでかくした様な形のRCAの77DXや44、おにぎり型のコールズ4038、ベイヤーM500、M160、M260、レスロなどなど)なんてのもあります。どこがどう違うのかと言うことに関しては省略させて頂き、ゼンハイザーの“白クジラ”こと、421に味をしめたのか、最近ダイナミック型のマイクにはまってる私は、AKGのD190ESとシュアーのPE515というマイクを購入したのでした。このまま、ダイナミック・マイクを集めてしまいそうですが、「АKGのD12とD19を買ったら、当分はマイクは買わないぞ」と、早くも打ち止め宣言を出すのでした(それが良いかも)。機材も楽器と同じ、欲しくなれば何でも欲しくなってしまうのです。お金は掛かって掛かってしょうがないですが、これも全て良い物を創る為と、納得するのでありました。
 機材や楽器などの設備投資もお金が掛かりますが、レコーディングの時に以外とバカに出来ないのが食費です。例えば私達3人が外食した場合、ひとりあたり1食1000円(×3人)掛かるとして、3食分でざっと9000円も1日で掛かってしまうのです。この出費をどう解消するかと言えば、やはり自炊しか道はありません。そこで最初に浮上するアイデアと言えば、やはりカレーでしょう(と言うより、私達にそれしかレパートリーが無いのです……)。
 今回のレコーディング初日は、カレーを作るところから入りました。台所もブースもコントロール・ルームも全てつながってる我がスタジオでは、ごとごとと鍋を煮込んでいると、その音も拾ってしまうので、カレーを作ってる間はレコーディングは出来ません。しかし、3人でカレーを作りながら、若いチンパンには「音楽の極意はカレー作りにあり」と詭弁を述べ、真面目なチンパンは「うんうん」と聞いています。これもバンドのテンションを上げる上では欠かせないなと自分に都合良く解釈し、今日はカレー作りに没頭し、「レコーディングは明日から」と言う事にしました。
 カレーを1日掛けて作り始めると、これがなかなか熱が入ってしまい、「ルーを入れるのはもうちょっと煮込んでからだ」と、結局は今回のレコーディング中では、最終日までは食べれないのでありました。しかし、ここが私達らしいと言えばらしいのです。「音作りもしかり、何事も突き詰めてしまう」と言う我がバンドの特性でしょう(なぁ〜んて)。

 さて、レコーディングの方ですが、今回は3人での一発録りがありました。チンパンは相当緊張してるのか、自分でも気付かないうちに、全ての集中力をそこに結集させてる様です。結局、私も終ってみれば、汗でビッチョになってしまいました。チンパンはその後体調を崩し、途中帰宅する事になってしまいました。しかし、チンパンもよくやりました。普通、チンパン位の若さで、年上のミュージシャン相手に一発録りを演れる奴は、そうはいないと思います。ですから、これからもチンパンをガンガン鍛えるので、彼には立派なプロフェッショナルに育って貰いたいです。


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