安田しん二レコーディング日記
私、安田しん二のスタジオ、FAB ROCKS REC. HOUSEでの奮戦記です。
FAB ROCKS REC. HOUSEはNon DIGITALにこだわった、
ANALOG専門のレコーディング・スタジオです。

2000年9月11日月曜日
 外は凄い雨です。今日はこのプロジェクトのエグゼクティヴ・プロデューサーとディレクターがFAB ROCKS REC. HOUSEにやって来ました。そこで3曲ばかり軽くデモを創りました。R&B調の曲(今Jポップで流行ってるダンス物のR&Bではありません)が有ったので、ディレクターとでジャムってみましたら、これが広がる広がる!仮題を「R&Bチャンチャカチャン」としておきました。仮題だけ聞くとなんだか期待出来そうにも有りませんが、出来上がりを楽しみにしていて下さい。

 エグゼクティヴ・プロデューサーとは詞の話をしました。ちょっと参考に出来そうな良い話も伺い、やっぱり私達は大人の詞を歌って行こうなんて思いました。

2000年9月27日水曜日〜29日金曜日
 今回から3曲レコーディングに入るわけですが、御題目は、一応“デモ・テープ”と言う事なのですが、デモと言っても、以後そのままそのトラックを使って、本チャンになることは間違い有りませんので、やはり本チャンのレコーディングと考えております。今回は、一応ちゃんと日本語の詞を入れて、仮ミックスまでを「ここFAB ROCKS REC. HOUSEでやってしまおう!」と言う事です。
 これからは、バンドもたった2人っきりになってしまったことだし、「どちらかが演奏してる時は、もう一人がテープを回す」と言う役目に付かなくてはなりません。しかし、テープにいきなりドンカマ(クリック)を入れて、そのままそれに合わせてドラムを叩く、と言うのもなんだかジミな感じがしましたので、今回は「重要なコード楽器を先に入れてしまおう」、と言う事になりました。

 録音するのは、「もーさん出来ちゃった」と呼んでた曲で、これは以前2度もここでレコーディングしましたが、前奏部分をもうちょっと良いものにしようと、思いきって新レコーディングに挑みました。
 それと、「R&Bちゃんちゃんかちゃん」。これももちろん仮題です。こちらは、とある某大手プロダクションの方から、「曲を書いて下さい」と言われ、断ろうとすると、紹介者の友達の名前を出され、仕方なく引き受けた曲です。その時、「“R&B”を御願いします」と言われ、私は「ここの事務所は“R&B”だなんて、なかなか良い事言うじゃ〜ん」と、ちょっぴりここのプロダクションを見直し、書いて持ってた曲なのですが、いざテープを届けると、私の思ってたR&Bと彼らの思ってる“R&B”とはちと違う種類の音楽だったのでありました。私の思ってた“R&B”はいわゆる、サム・クック、オーティス等々のリズム・アンド・ブルースのことで、彼らの言うところの“R&B”は、安室ちゃんやマックス等々、今流行りの歌謡系ダンス・ミュージックの事だったのです。「そ〜かぁ〜、今、業界ではそーUのかぁ」と、ちょっと勉強になっちゃったりして、この曲はおっ返されてしまったのです。
 もう1曲は、ポップなナンバーでピアノの弾き語りをして書いた曲です。こちらは「D−3」とでもしておきましょうか。
 まずは「もーさん出来ちゃった」のスリー・フィンガーから録るのですが、よすおさん随分苦労してます。9時間も掛かってしまいました、勿論休憩なども入れてですが……。一方、「D−3」のウーリッツァーのエレピの方は、私が弾きまして、モノの30分で終ってしまいました。


ホームへ戻る レコーディング日記目次へ 前ページへ 後ページへ