２００１年１０月１日火曜日
　今日は物凄い大雨です。スタジオでも、外は凄い雨音で、録音が出来る様な状態では無いです。今日こそはと、結構意気込んで来たのですが、やっぱり今回もこんな感じで、風呂に行って、「録音は明日からね！」って事になってしまいました。その代わりと言っちゃ何ですが、明日は朝早くから頑張るつもりです。よすおさん、起きれるかなぁ？

２００１年１０月２日水曜日
　いつものように、先ずは私が起きて、グッスリ寝てるよすおさんを叩き起こします。昨日は大雨の為にレコーディングをしませんでしたので、今日はその分も取り戻したいです。したがって、朝は早よからせっせとやりましょう！

　今日は『奇跡の影』からのナンバーの詞を少々変え、メロディーも少し足し、曲名も「テレビ塔の空」と題し、リニューアル作品として録音します。さて、どの曲か分かりますか？
　先ずはドラムとベースのリズム・トラックからです。音を作るのに数時間、更にフレーズの確認と打ち合わせをしてるうち に、お腹が空いてしまい、食事に出掛けます。

　さて、やっとレコーディングとなりましたが、プレイし始めると、どうもよすおさんのプレイが気に入らないんです。具体的な事はここでは書きませんが、本人は全く自覚症状がない様子ですので、私の怒りは爆発寸前です。しかし、怒りながらプレイして良いわけがありませんので、自分の気持ちを落ち着かせようと必死であります。一応、２テイク録音しましたが、やはりよすおさんは自覚症状がないので、「では、後日落ち着いて聴いてみよう」と言う事になり、今回のクールのよすおさんの分のレコーディングはここで終りになりました。よすおさんは他の仕事のリハーサルが都内である為、帰らなくてはなりません。実は私も肩を負傷していて、ドラムを叩き終ったら我慢できなくなる位に痛み始めました。どっちにしろ、一度自宅に戻り、行きつけの接骨院に行く必要がありそうです。

２００１年１０月４日木曜日
　この日は前日に接骨院に行ったお陰で、肩の調子も良くなり、朝早くにタッキーに家に寄って貰って、タッキーの車に乗ってスタジオに向かいます。途中、例のごとくラーメン屋さんに寄って（早川の『味一』で、みそチャーシュー麺を食べまし た。美味しかった……）、それからスタジオに行きました。しかし、今日は日帰りするつもりなので、あまり悠長には構えてられません。
　スタジオに着くなり、先ず機材の電源を入れ、真空管を温めます。真空管の機材は電源を入れて直ぐに使おうと思っても、真空管を充分に温めて、暫くしてからでないと、ホントの良い音の状態にはなりません。ですから、この時間はひたすら“待つ”です。待ってる間コーヒーを入れ、新しく購入した機材のチェックもやってみます。こちらも真空管なので、やはり充分温める必用が有るのですが、とりあえずちゃんと音が出るかどうかだけでもチェックしちゃおうと言う事です。しかし、その新しく買った、“古い”機材（つまりヴィンテージもんってことね）の音が明らかに変です。これはコンデンサー辺りが逝っちゃってるのか、真空管がダメなのか、調べる必要があります。と同時にとてもショックを受けて、私自信もトホホな状態に………。結局すったもんだの結果、やはりこの“古い”新兵器はコンデンサーがいかれてるって事で、今回は使う事が出来ませんでした。えっ！？機材の名前？それはまだ、ヒ・ミ・ツ・です（私がこの言い方をすると、なんだかキモチワルイ）。いずれこの機材は紹介しますが、なにしろ無事に修理されてからって事で………。
　結局、この日はタッキーと２人での作業となりました。先ず、先日録ったプレイを聴きますと、やはりベースはやり直すことにしました。そして、残ったドラムにエレクトリック・ピアノ（ローズ）をかぶせます。そして、ベルを何度もオーヴァー・ダビングし、そこまでやるともう結構いい時間になってました。何しろ作業を始めたのが、もう夕方になってからでしたから………。
　来週末までにはすべてのダビングを終了しておきたいのですが、大丈夫でしょうか？うん、多分大丈夫でしょう（と言って、自らを励ます私でした……）。

２００１年１０月１０日水曜日
　またまた大雨です。せっかく来たのですが、これじゃ仕事にならないので、困ったもんです。今日を含め、明日と明後日のうちに全部のダビングを完了させたいところです。でも、私の座右の銘、「明日出来る事は、今日やるな！（そんな格言聞いたことないぞ！！）」が、今日は焦らずにお休みして、明日頑張ろう！と、促せます。

２００１年１０月１１日木曜日〜１２日金曜日
　この日は、もう朝からエンジン全開でレコーディングしてます。
　先ずはよすおさんのベースとエレクトリック・シタール、後は私がオルガン、アコギ、歌、コーラス、ギター・ソロets……。ギター・ソロは以前のヴァージョンでは、前任のギタリストが弾いたのとほとんど同じフレーズです。と、言うのは、その時も実は私が全てのフレーズを考てたからなんですが、今回は、自分がこだわってたビブラート・アームのニュアンスも上手く出せ、大満足の出来です。ああ、早く誰かに聴かせたい！！