安田しん二レコーディング日記
私、安田しん二のスタジオ、FAB ROCKS REC. HOUSEでの奮戦記です。
FAB ROCKS REC. HOUSEはNon DIGITALにこだわった、
ANALOG専門のレコーディング・スタジオです。

2002年4月3日水曜日〜4月5日金曜日
 いよいよ念願の、『奇跡の影』のリメイクをしようかと思います。今回のクールはとりあえず、マルチのマスター・テープから、以前の音源の必要なところだけを抜き出そうかと思っております。『奇跡の影』というアルバム自体がそうなんですが、当時一度録った音源が気に入らず、今回のように必要な所のみを抜き出して、フォステックスB16(1/2インチ・テープに16トラック録れます)という民生機器を使って創り直した作品ですので(つまり、今までに既に『奇跡の影』は2回レコーディングしてるのです)、今回の作業も再々度の創り直しという事でしょうか?でも今回は、全部録り直してしまう曲がほとんどだと思いますが……。

 先ずは、「元気を出しなさい」からハモンド・オルガンのパートを取り出します。このオルガンは、一番最初のレコーディングの時に呼んで結局はクビにしたエンジニアが録ったモノです(彼の名前は忘れてしまいましたので、ここではX君と言う事にしておきましょう^^ゞ)。その音はEQを掛録りしてるので(それもほとんど“ブースト”です)、ちょっと問題のある音質になってるのですが、1パートだけであれば、なんとか修正して使っても大丈夫かと思っております。それに、プレイ自体は凄くノリがいいので、出来れば残しておこうかと思ったのです。ついでにガイド用にと、ヴォーカル、コーラス、アコースティック・ギター、ドラムス等も抜き出しました。因みに“ガイド用”とは、それを聴きながら、リズム・トラックをレコーディングしていく為のモノで、最終的にはそのテイクは使用されないのです。

 そして2曲目は、SMAPのカヴァーですっかり有名になった、「朝日を見に行こうよ」です。こちらは、2度目のレコーディングの時に録ったドラムス、クラップ、タンバリン、クラベス、そしてリード・ヴォーカルを抜き出しました。それから、最初のレコーディングの時に録った、二胡も。こちらは本来ならもう一度、ジャー・パンファンさんに弾いてもらいたいというのが本音なのですが(最初のレコーディング時のモノのほとんどは、当時のエンジニアだった男、X君がEQを掛録りしてる為、音質的に問題があるのです)、録りあえず、抜き出しておきます。因みに、ジャーさんのプレイ自体は、今聴いても素晴らしいものです。

 ここでEQの掛録りを何故私が嫌うのか、説明しておきましょう。
 本来当たり前の話として、EQを掛録りしても、それがちゃんとなってれば、録音時にEQを掛けて録っても良いのですが(例えば、あらかじめ無駄な倍音をカットしたりとか)、私はEQを特殊なエフェクトとして用いる場合以外は最初からは掛けません。ミックスの時もEQは極力使わないようにしてます、と言うより録る時に、後でEQしないで良い様に録る努力をします(まあ、倍音を整理する時に使いますが、この場合はカットがほとんどで、ブーストしたりする為にはあまり使いません、私の場合)。X君の場合、EQを掛けて録ることにより、その時点でそれらの音がいかに良い音で録れてるかをアピールしたかったのではないでしょうか。例えば、サンプリングCDなどの音源の様に、一つ一つの音が良いと言う事にこした事はありませんが、一つの音のレンジを広げすぎてしまうと、後で音を重ねた時に必ず他の音とぶつかります。始めから後でどんな音が入るか分かっていて、ちゃんと計算の上でEQを掛ける分には良いのですが、それならそう言う事はミックスの時で充分です。普通、エンジニアが限られた時間の中で音創りをする中で、EQはとても役立ちますが、私のレコーディングについては、いつも時間を掛ける事が出来ますので、その必要は無いのです。特にX君の音創りは、EQを欲しい音域のブーストをする事に使ってる為、後から音を重ねる時に音域に隙間が残されておらず、非常に困ってしまいます。アマチュアがデモ・テープを作る時、一つ一つの音をEQでブーストして作っても、後で抜けが悪いというのはこういう場合が多いです。
 それに私は音が“EQ臭い”のは嫌いです。EQに頼った音創りは、その音がゆがんだ感じになるので、私はあまり好みません。

 さて、EQに対する蘊蓄はこの程度にしときまして、次の曲です。次は「君と僕のバラード」です。こちらもジャーさんの二胡を残しておきたいのですが、マルチが最初のレコーディングのモノしかなく、今になって2度目のレコーディングの時のマルチが無い事に気が付きました。と言うことは、最初のレコーディングのテイクを聴きながら音を録って行く事になるってわけです(^^ゞ。参ったなぁ、ドンカマ(ガイドのリズム・ボックスの音)も残ってないので、結構大変なんだよなぁ。でも、そんな事言っててもしょうがないので、一応ガイド用にドラムス、オルガン、生ギター等を抜き出しておきました。この先、憂鬱です。

 そして4曲目は「こじれたふたり」。今回は、元のテイクを抜き出すのはこれらの4曲だけです。それから参った事に、「こじれたふたり」も「君と僕のバラード」同様、最初のレコーディングのテープしか見つかりません。こちらは木管楽器とヴァイオリンとゴング(この3パートは、X君が録ったものですが、EQを掛けて録ってないので、なんとか使えそうです)と逆回転のハイハットとエレキ・シタールなどです。それからガイド用に他の幾つかの音も抜き出しておきました。
 タッキーとテープを整理して、音を抜き出すのに約3日掛かってしまいましたが(その最中、いろんなテープを整理したので……)、これでまた楽しみが増えました(^^)。

2002年4月9日火曜日
 さて、いよいよ『新・奇跡の影』プロジェクトに入ります。今回はタッキーはお休みで、私とよすおさんの2人でのレコーディングです。そう言えばタッキーは、ドラムのレコーディングに一度も立ち会ったことが無いのです。カワイソウに……。
 先ずはドラム・セットを倉庫から出し、セッティングします。ちょこちょこ叩いて、チューニングをします。実は私のドラムのレコーディングではコンプやマイク・セッティングもそうですが、このチューニングが一番大切だったりします(普通、そうだったりしますが……)。私の場合、チューニングをしながらどんなイメージで録音していくかが決まって来ます。今回は主にラディックのセット、“その1”を使うつもりです。私はラディックを2セット持ってますが、“その1”の方が少し古く、1タム、1フロアのセットで、“その2”は2タムのセットです(両方とも1960年代のドラムです)。
 今日は、ここFAB ROCKS REC. HOUSEに来たばかりで疲れてるので、チューニングだけして終りです…………と、いつもはそうなるのですが、なんと早速、録音開始です(なんと言うハリキリようだ!)。

 さ〜〜〜て先ずは、『奇跡の影』の中では最もドラムの音に不満が感じられた、「こじれたふたり」からやります。当時は機材も知識も今程は無かったので、思った通りの音にする事が出来ませんでしたが、今回はバッチリです。マイクは3本のみで録ります。毎回、ドラムのレコーディングの仕方はまちまちなのですが、今回のクールでの録音はほとんど同じマイク・セッティングで、その代わり主にドラムのチューニングを曲ごとにいじって、その曲ごとのキャラクターを創ろうかと思ってます。
 この日2曲目は、「君と僕のバラード」は、「こじれたふたり」もそうでしたが、前のテイクに合わせてレコーディングしなくてははならず、タイム・ラグがあって大変です。一応、レコーディングしましたが、なんとなくイマイチな感じがします。とりあえずは明日以降に考えましょうっと。

 この日は気を取り直して、もう1曲録ろうかと思います。「元気を出しなさい」です。少しチューニングをいじって、前のテイクに合わせてみます。仮で少し録音し、それを聴いて、チューニングやマイク・レベル等をちょっと調整し、さて録音開始!結果、ノリノリでテイク1でOKです(^^v。因みにこの曲は、前のヴァージョン・テイクからは、オルガンのみを残す予定です。

 今日はこんなところで終わります。いつもですとよすおさんと何処かの温泉へ行くのですが、演り過ぎて疲れ、温泉に行くのが面倒になってしまい、結局シャワーで済ませてしまいました。その後、いつもの様にビールを飲み、簡単な反省会(と言ってもそんなヘビーなモノではないです)をしながら、一日の労を労います。いい加減気持ち良く酔っぱらっていると、タッキーから電話です。「どんな調子?」と聞くので、「ドラム、サイコー!!!」って言ってやりました。タッキーは、今回もドラム録りに関われなかったと言って、悔しがってました。

2002年4月10日水曜日
 大変です!朝起きたら、左肩、肩甲骨辺りの筋がつってしまって動けません。首も左右45度位づつしか曲らないです。自覚症状は無かったのですが、これは肩凝りから来てるのではないでしょうか?腕も上がらないし、食事をするのに箸も持てないと言った、凄い重症の様です。昔、とあるアーティストのバック・バンドをやってた時、おなじ症状が出た事があって、その時も悲惨でした。
 しかし、今回はここでレコーディングを止めたくはないので、なんとしても続きを続行させたいのですが、「とりあえず、今日は無理をせず、様子を見よう」と言う事になりました。やはり昨日、温泉に行っておけば良かったと、後悔する事しきりです。
 ただ、ポ〜っとしてても時間がもったいないので、昨日録ったテイクを聴いてみる事にしました。するとやっぱり、「君と僕のバラード」のグルーヴが気になります。仮と言う事で、抜き出したテイクのグルーヴがまちまちで(このテイクは『奇跡の影』を録る前のテイクなので、『奇跡の影』では二胡以外は使われていないのです)、昨日録ったドラムが迷った感じになってるのです。このテイクでは、必要なのは二胡だけなのですが、ドンカマがないので、どうしたら良いでしょうか?以前、『奇跡の影』を録った時も、まったく同じ事を経験してるのですが、その時は、それはそれでなんとかなったはずなんですが………。あれやこれやと悩んだ末、結局、リズム・ボックスのパットを手で直接叩き、“手弾きドンカマ”を入れる事にしました(これは結構笑えます)。これで明日、肩の調子が良ければ、この“手弾きドンカマ”に合わせてドラムを叩けば安心です。

 今日はこんなところで、昨日は行かなかった温泉に行こうと思います。サウナも含めて2時間近く、温泉に入ってましたが、朝よりかは多少楽になりました。温泉から帰って来るとよすおさんが肩を揉んでくれました。優しいなぁ。ありがとう、よすおさん。

2002年4月11日木曜日
 朝起きると、やはり昨日の朝ほどではないですが、身体が痛みます。昨日の夜よりは少し痛みがあるのです。しかし、これは昼くらいには落ち着くのではないかと、なんの根拠もなく考えてる次第です。
 一昨日からセッティングされたままのドラム・セットを叩いてみますと、意外な事に、それによる痛みはありません。しかし、不思議な事に、前日同様、箸を持つのは痛いのであります。歯を磨く為に、腕を上げるのも痛いので、両手を使って歯ブラシを持つと言う様に、大げさな歯磨きをしたのです。首も相変わらず曲らないし………、でもドラムは叩ける。ま、つべこべ考えず、ドラムは叩けるのだから、「君と僕のバラード」から演ろうかと思います。
 昨日“手弾きドンカマ”を入れたお陰で、一昨日の時の様な、グルーヴに迷いはありませんでした。これで一件落着です。やった!今回のクールのノルマは達成されましたよ。「!!!」そうだ!せっかくだからもう1曲演っちゃおう!って事で、「君がそんな奴だったなんて」を演る事にしました。これは、前回はフィル・スペクターを意識したサウンドを創ったのですが、今回もまた同じ様に演ろうかなと思ってました。で、レコーディング開始しましたら、なかなか強烈な音に録れてます。ここでまた閃きました、と言うより、気が変わったとでも言うのでしょうか?今回はもう1テイク録って、ツイン・ドラムなんてカッコいいんじゃないかなと思い、演る事にしましたら、これが予想以上に上手く行きましたので、せっかくだから、フィル・スペクターの様にモノラルではなく、2つのセットを右と左に定位させようかと思ったのです。こうやって、初志から少しづつ良い反れ方をして行くのであります。これもレコーディングの醍醐味ですね。
 レコーディングで夢中になってましたが、肩の方は相変わらず痛いので、今日は温泉に行き、明日は接骨院に行こうと思います。

2002年4月26日金曜日
 今日は朝10時にピアノの調律師さんが来てくれますので、私はそれまでにはFAB ROCKS REC. HOUSEに着いてなくてはいけません。朝6時ちょい過ぎにタッキーを拾い、私の車で伊豆へ向かいます。道路が空いてたと言うのもあり、8時20分頃FAB ROCKS REC. HOUSEに着きましたので、NHKで『さくら』を観て、少しづつ部屋を片していきます。何しろ、前回は肩を傷め、セッティングもそのままにして帰ってしまったので、ドラム・セットも出しっぱなしでした。今回は私とタッキーが先にスタジオ入りし、よすおさんは今日の真夜中、私達が寝てからやって来る事になってます(よすおさん、夜中だからって、スピードの出し過ぎには注意するんだよぉ)。
 10時になると、約束通りに調律師さんがやって来てくれて(いつもの方です)、調律に入ります。私とタッキーはその間にテープを編集したりして、時間を上手く調整します(と言っても、実際はタッキーが全部編集しましたが………)。暫くして、調理師さんが「出来ましたので、ちょっと弾いてみて下さい」と言いますので弾いてみますと、少しばかり気に入らない響きがありましたので、そこを再度調律してもらい、フェルトもちょっとばかし削って貰い、バッチリになりました。因みに私の所のピアノは“A=440”で調律してもらってます。普通の家庭のピアノやホールなどに置いてあるものは“A=442”、スタジオでは“A=441”が主流ですが、私の所では、他のキーボード類が“A=440”と言うのが多い為、アコースティック・ピアノも“A=440”に合わせているのです。私の持ってる楽器では、グロッケンが“A=442”です。そういう時はどうするかって?勿論ハーモナイザーなどは使いませんよ、あれはデジタルですから。それはもったいぶって、またその時にお話致しましょうね。

 さて、今日は当然ピアノを録るわけですが、先ずは「いつまでも君を」からです。しかし、この曲はまだ何も録音されてません。そうです、ドラムなどは後から録ろうと思っているのです。マイクのセッティグですが、この曲の場合、ちょっとピアノから離したところにマイクを立てようかと思います。しかしこの場合、音が遠くなってしまうので要注意です(曲によっては音が遠いと致命傷になるので、かなり細心な注意が必要です)。やはりマイクロフォンは沢山立てた方が、リスクは少ないのですが、私達は何故わざわざこの様にリスクの高い方法で録るのでしょうか?自分達でも不思議です。ですが上手く行く時は、この様な時の方が魅力ある音に成るモンなんですよ。何故でしょうか?やはりマイク同士の位相のズレも有るでしょうし、立てるマイクは少ない方が音がナチュラルに感じるからかもしれませんね。

2002年4月27日土曜日
 世間ではゴールデン・ウィークに入ります。特にFAB ROCKS REC. HOUSEは観光地に有りますので、こういう時は表に出ず(凄い渋滞してるんだもん)、シコシコとレコーディングするに限りますね。
 昨日は「いつまでも君を」のアコースティック・ピアノを録りましたので、ピアノを録ったついでに、今日は「朝日を見に行こうよ」の間奏をアコースティック・ピアノで録ろうと言う事になりました。セッティングは昨日と同じままでしたが、マイクの位置を少しだけ変えました。
 ここのパートは直ぐに終り、なんだかこのままアコースティック・ピアノを全編に入れちゃおうかなって気分になってきました。調律の方も昨日随分弾いたので、少しだけ緩慢な感じ(と言ってもホンキートンクって程ではないです)になって来ましたが、この曲の雰囲気には悪くはない気がしたので、演る事にしました。すると、タッキーは身体の調子が悪いのか、今日はポ〜っとしてます。何度か休憩を取りながら、すったもんだは有りましたが、なんとか録音完了しました。この曲、前回はヤマハのCP−70と言う、エレクトリック・グランド・ピアノをスタジオ・ミュージシャンに弾いて貰いましたが、私の弾く、つたないアップライト・ピアノって言うのもいいモンです。最後は結構ノリノリのピアノになりました。

2002年4月28日日曜日
 日曜日、しかもゴールデン・ウィークって事は、道は相当混みそうです。それでも私達は、大好きな『福々亭』のラーメンを食べに、車を走らせます。それにしても『福々亭』のラーメンは美味い!私達は3人ともここのラーメンが、現在のラーメン・ランキング・ベスト1であります。しかし、最近あるタレントがここの店の事をテレビでちらっと言ってしまったらしいのです。だからなんでしょうか、いつもよりとても混んでます。
 ラーメンを食べてると、タッキーがミラクルシャドウ時代にアシスタント・エンジニアをしてくれた、みっちゃんに連絡を取ってます。「今日、休み何だったら遊びに来い!」と言っております。みっちゃんは私達のカメラ仲間でもありますが、ミラクルシャドウの一番最初のレコーディングからのつき合いです。その後、タッキーとの会話を聞いてると、どうやら来る事になったみたいです。
 ラーメンを食べて戻って帰って来るなり、いよいよよすおさんにリッケンの12弦ギターを弾いて貰う番です。しかし、いろんな意味でなんだか上手く行かなかったので、今度は違う曲を私がリッケンの12弦ギターで弾いてみました。もうその時点で私達はやる気がなくなってるので、12弦ギターはもう少し他の音が入ってから録ろうって事になりました。なんだったんでしょうか、今までのは……。しかし、そのNGテイクも仮ギターとして残しておくのです。何故なら、他の音をダビングする時に、後から12ギター弦がどうやって入るかをちゃんと印しておく為です。こうしておくととても役立ちますし(アレンジにも音録りにも…)、目安になるので、こう言うのも決して無駄にはならないのであります(ちょっと言い逃れっぽいね)。
 そうこうしてるうちにみっちゃん登場です。仕事が有るとかで、明日の朝早く帰るのだそうで、結局レコーディングらしきものは見る事が出来ませんでした。また今度遊びに来て手伝ってちょ。と、言う事で、飲み会に突入しました。

2002年4月29日月曜日
 朝起きると困ったことに、昨日飲み過ぎたのか、はたまた風邪をひいたのか、ものすご〜〜〜く頭が痛いです。それに昨日に続いてなんだかやる気も出ません。けっこう悠長な事言ってますが、私達には時間が有るので、「こういう時に無理をしても良い事はまるで無い」と言う事で、今日はお休みする事にしました。
 近所の電気屋へ行って、そこに展示してあるマッサージ器に腰掛けて、それからその店で、帰りにハンド・マッサージ器を2台も買ってしまいました(実は一昨日も1台買ってる)。最近思ったのは、レコーディングの後はちゃんと身体をほぐさないと、後で調子が悪くなるという事です。やっぱり歳なのかなぁ。。。。

2002年4月30日火曜日
 昨日、一昨日とレコーディングは進展がありませんでしたので、今日は午前中に帰ると言う予定を返上し、レコーディングをする事にしました。
 今日は主にエレピを録音する事にします。
 先ずは、まだドンカマしか入れてない曲、「夜遊びの達人」です。これにフェンダー・ローズ・エレクトリック・ピアノを入れようかと思います。普段、エレピでもアンプから音を出して、それをマイクロフォンで拾うのですが、今回はテレフンケンのディスクリート(真空管では無いやつです)のプリ・アンプから直接ライン録りしました。

 次は「私は誰?」です(因みにこの曲は、後で詞を書き直すつもりです)。この曲には一昨日、一応ですがリッケンバッカー12弦エレキ・ギターを入れておきましたので、その音を目安に音を創って行こうかと思います。エレピもローズではなく、ウーリッツァーを使う事にしました。音もライン録りではなく、ちゃんとアンプから音を出して、マイクロフォンで拾おうかと思います。それからアレンジですが、『奇跡の影』の時とは間奏を少し変えようかとも思います。

 今日は、やはり2日も休んだのが良かったのか、もう1曲録る気になってます。「こじれたふたり」のウーリッツァーを録りたいのですが、その前に、『福々亭』へ行ってラーメンを食べてきました。私達の場合、普段は御飯を食べると一気にやる気がなくなるのですが、今日はかえってやる気が出ました。そのやる気のお陰で音もバッチリ、上手く行きました。

 この日は泊まらずに帰ろうと思ってたのですが、もう夜の10時になってしまいました。よすおさんとタッキーが、「後片づけはやっておくから、しんちゃんは帰っていいよ」と言ってくれたので、お言葉に甘える事にしました。感謝、感謝。ありがとう、よすおさん、タッキー、このご恩は来週には忘れるけど……。


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