安田しん二レコーディング日記
私、安田しん二のスタジオ、FAB ROCKS REC. HOUSEでの奮戦記です。
FAB ROCKS REC. HOUSEはNon DIGITALにこだわった、
ANALOG専門のレコーディング・スタジオです。

2002年5月16日木曜日
 昨日3人(私、タッキー、よすおさん)で飲み過ぎて、今日は何だかやる気がでません(またかいな!)。今日はレコーディングは中止して、練習とアレンジの構想を練ろうかと思います。よすおさんはアコースティック・ギターを、私はアコースティック・ピアノの練習です。今回のクール中に、「夜遊びの達人」のアコースティック・ピアノを録る予定です。この曲のアコースティック・ピアノは、歌が終った後の後奏から出て来ます。キーは、エンディング前半16小節がEフラットで、後半は更に半音上がってEキーになります。Eに転調する時、ピアノ以外のパートが全てカット・アウトになり、ピアノだけが残って演奏を続けます。しかし、今回はちょっとアレンジし、EのところをCに変え、そのままの別曲に繋がるようにしようかと思ってます。どの曲に繋がるかはお楽しみって事で。それから、Cキーのソロの部分は即興で創るつもりです(たとえ決めといても、ちゃんと演らないに決まってるし……)。
 それにしてもアコースティック・ピアノって、毎回録るたびに調律しないといけないので、面倒なんですよ。いきなり「アコースティック・ピアノ演〜ろう〜!」なんて気まぐれには出来ないところがたまにきずです。実はまだ調律師さんに電話してないのですが……。

2002年5月17日金曜日
 今日はよすおさんのアコースティック・ギターで「君と僕のバラード」を演るつもりです。今回伊豆に来る前から、よすおさんには練習しておくよう言っておいたので、スムースに行くかと思いましたが、しかし、始めてみるとどうも巧く弾けません。2〜3時間程演ったところで全然進まず、私は「よすおさん、今度までにもっと練習して来てよぉ!」と言って、今日も結局はこれで終わる事にしました。こう言う日に更にレコーディングを続けても、逆にテンションも上がらず、良い事は何も無いのです。ま、こう言う事もしかたないのかなぁ……。よすおさんは相当すまないそうにしてました。
 よすおさんは、土曜日に別のライヴの仕事が入ってるとかで、今日はこれで帰って行きました。

2002年5月18日土曜日
 今日は何と朝の5時に目が醒めてしまいました。台所でポ〜っとして、7時半にタッキーを起こしました。
 これから調律師さんがやって来て、その後は「夜遊びの達人」のエンディングのピアノです。
 調律師さんが調律してる間に、タッキーは写真を撮り始めました。なんの写真かと言いますと、当HP用のマイクロフォンなどの写真であります。私はカメラが趣味とか言っておきながら、何故自分で撮らないのでしょう?だってタッキーがいろいろうるさいんだもぉ〜ん、細かい事に…(どーせ、私はド素人……イジイジ…)。だったらタッキーにやって貰おうと言う、何とも消極的な私ですが、私はそんな事よりもこれから録るピアノの方が大事なので、写真など撮ってる余裕はありません。
 そうこうしてるうちに調律も終り、やっとピアノが録れる状態になりました。今回は、ピアノの調律方もあっさりと出来たようです。なにしろボロいピアノなもんで、毎回調律には神経を使います。私も出来上がり時に試し弾きし、「ここと、ここの響きがイマイチです」などと言うもんだから、調律師さんもかなり真剣に調律してくれます(と、言っても普段も真剣にやってるでしょうが……)。
 録音が始まると、私の持病、大肩凝りが始まっちゃいます。ですから、テイクの合間合間にストレッチをしながら演ると言う、なんとも体育会的なレコーディングになってしまうのでした。しかし、録れたピアノのフレーズは自分で言うのも何ですが、とても叙情的でした。これは満足と言うテイクを録った後、念の為にもう1テイク録りましたら、こちらの方が更に良かったので、このテイク2を使う事にしました。最初のテイクはと言いますと、テイク2が録れたので、すぐバイアスを掛けてしまいました(イレースする事です)。
 今回のクールは、数日間居たわりには、このアコースティック・ピアノしか録れなかったけど、このテイクが結構良いんで納得してます。


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