安田しん二レコーディング日記
私、安田しん二のスタジオ、FAB ROCKS REC. HOUSEでの奮戦記です。
FAB ROCKS REC. HOUSEはNon DIGITALにこだわった、
ANALOG専門のレコーディング・スタジオです。

2002年6月7日金曜日
 今日は前回よすおさんが演ろうと思って出来なかった“無念のパート”、「君と僕のバラード」のアコースティック・ギターを録ります。タッキーは所用で来れないので、今回のクールは私とよすおさんの2人でレコーディングします。
 いつもの様に私は朝早くから起き、ある程度の時間になったら、“寝ぼすけよすおさん”を起こします。いつもだったら私が声を掛けてから起きるまで1時間は掛かるよすおさんですが、気合いが入ってるのか、ビビッてるのか声を掛けたら直ぐ起きてきました。

 昼ご飯を挟んで、数時間掛けてようやくアコースティック・ギターの録音は終わりました。その後すかさず、今度はアコースティック・ベース・ギター(ギルドのベース)を録音する事になりましたが、こちらの方はよすおさんも流石にベーシスト、ものの30分で終わってしまいました。

 『君と僕のバラード』の録音テーマは、全てアコースティック楽器で録音すると言う事にあります。つまり、アンプラグドという事ですね。以前、録音した時もそうでしたので、今回はアンプラグドを止めようかとも思いましたが、やはり、この曲にはアコースティックが合いますね。今現在、アコースティック・ギター、ドラムス、アコースティック・ベース・ギター、そして二胡が入ってます。これからどのような楽器をダビングしていくか、それはまだ私も分かりません。足踏みオルガンは前回同様録音するつもりですが、その他は思い付きで……。

2002年6月8日土曜日
 朝はいつもの様に7時に起き、午前中は先日録った「夜遊びの達人」のピアノをピンポンしました。ピンポンする時に、コンプレッサーを掛けて音を創り込みます。そうこうしてるうちに、11時になってしまったので、例の『福々亭』と言うラーメン屋さんに昼飯のラーメンを食べに行きました。因にここは、今私達の間で一番美味しいと思ってるラーメン屋さんです。

 『福々亭』から戻って、いよいよ「夜遊びの達人」のドラムを録ります。先ずはセッティング、そしてマイクロフォンを立てて、とりあえず録ってみます。スネア・ドラムはいつも使ってるのではなく、ラディック・パイオニアと言う、古い木胴スネアを使いました。それから今度はよすおさんに叩いてもらい、私が音をおおまかに調整します。また私が叩いき、そのプレイ・バックを聴き、マイクロフォンの位置を直します。そんな感じで繰り返し、音が気に入ったら、一度休憩。ぶら下がり健康器にぶら下がって(本物ではなく、階段の所にぶら下がれるスペースがあります)、コーヒー・ブレイクです。

 「夜遊びの達人」のドラムは数時間で録り終わってしまったので(只今、夕方の4時です)、今度は「いつまでも君を」です。セッティングもおおよそ同じで演ってしまいましょう。別に手を抜いてるって訳じゃありませんよ。そうは言っても同じ音にはならないんです。不思議でしょ。

 いよいよ「いつまでも君を」のドラムスのレコーディングです。毎度の事ですが、私がドラムスを録る場合、パンチ・イン/パンチ・アウトをしませんので、集中力は相当必要です。もし途中で間違えたら、最初っから演り直しになります。ですから、間違えそうになったり、グルーヴが外れそうになったら強引に戻します。たしかにプレイにヨレは出ますが、それがまた面白かったりします。この曲もそんな感じで強引に持って行ってます。これはなかなか聴き応えがありますよ。

 全部終ってやれやれ。よすおさんとスタジオを片づけて帰り支度をします。私が伊豆のスーパーで買ったカップ・ヌードルを一箱、タッキーに差し入れてやる為、よすおさんはタッキーの家へ寄って帰ってくれたようです。


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