安田しん二レコーディング日記
私、安田しん二のスタジオ、FAB ROCKS REC. HOUSEでの奮戦記です。
FAB ROCKS REC. HOUSEはNon DIGITALにこだわった、
ANALOG専門のレコーディング・スタジオです。

2003年9月18日木曜日
 今日は新曲を録ります。この曲はハワイを意識したナンバーで、レコーディングのベーシックは、私がウクレレと歌、よすおさんがギルドのアコースティック・ベースを一緒にプレイし、同時録音でノリを出そうと思います。ですから昨日はレコーディングせずに、リハーサルを念入り(?)に演りました。と言うわけで今日はバッチリ!……って、そう簡単には行きません。これは当然、パンチ・インやパンチ・アウトなど、途中で繋ぐ事は出来ません。間違えたり、1ヶ所でもノリがずれたら頭っから演り直しです。おまけによすおさんは、ギルドのベースを弾く時、指が弦に当たるところがいつもと違う部分らしく、前日の練習で指に水膨れが出来てしまいました。これはかなり辛そうです。それに朝起きたら「右手の親指が痛い!」とかって言ってます。寝違えたのでしょうか?
 セッティングはよすおさんの前にコンデンサー・マイクを立て、私の前にはヴォーカル用とウクレレ用にと、2本のマイクを立てました(歌詞は昨日、リハをしながら書き上げて行きました)。この時、お互い1m程しか離れてなく(狭いから)、音のカブリの問題も有るのですが、そのかわりヘッドフォンをしないで、リラックスしてプレイしました。やはり歌詞を間違えたりとかして何度か演りましたが、結局、ベーシックは午前中には録り終わりました。
 食事から戻って来ると、よすおさんにバリトン・ウクレレを弾く様に準備して貰いました。私はその間カズーのソロを録ってしまいました。この間ホンの5分。こう言うモノって、テイク1か2でさっさと演ってしまった方が勢いが出て良いのであります。
 バリトン・ウクレレですが、よすおさんは右手の爪を伸ばしてないので、柔らかめの音で録れました。私はチャランゴを弾く為に爪を伸ばしてるので、私が弾くと硬めの音になります。
 続いてはテナー・ウクレレです。これは私が弾きました。これでウクレレだけで、ソプラノ、テナー、バリトンと3種類のウクレレを使った事になります。
 最後はよすおさんの弾く、ラップ・スチール・ギター。最初練習してましたら、どうもフレーズがハワイっぽくなく、ブルースっぽくなってしまってたので、「もっと、アップ・ダウン・クイズみたくしてよ!」とわけの分からない言い方で、意志を伝えました。よすおさんも「なんだ、アップ・ダウン・クイズって…」と言うので、「ほら、ロート製薬提供の番組あったでしょ?10問当ててハワイへ行こうってヤツ!」と言ってやりましたが、よく分からなかったみたいです。ですが、フレーズをチェックしていくウチに段々とアップ・ダウン・クイズっぽくなって来ました。所謂、モロにハワイアンって言う様な、ノーマルなハワイアン・フレーズが欲しかったので有りました。結局、よすおさんの頑張りもあって、テイク2か3で良い感じの雰囲気が出ました。
 後はクラップ(手拍子)を入れれば完成です。しかし、「他にもハワイのパーカッションとかも入れたらもっと面白くなるかなぁ…」何て考えてます。とりあえず、たった1日余りでレコーディングがほとんど完了だなんて、いつもダラダラと演ってる私のレコーディングでは有りえない事です。


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