2003年8月4日月曜日
マーヴェリックスは、やはりFAに関心が無かったのではなく、“(有望選手を)獲得出来なかった”のだそうです。ビッグ・マン獲得を目指したいマーヴェリックスとしては、やはりトレードで戦力補強をするよりない様です。そこで、トレード候補と噂されてるのが、レイフ・ラフレンツと場合によってはイヴァン・エシュマイヤーの2人のセンター。
レイフ・ラフレンツは主力選手として期待され、01−02シーズンの途中、ニック・ヴァン・エクセル等と共に、デンバー・ナゲッツから移籍して来ました。ナゲッツ時代は、毎年リバウンドを8近く、得点でも平均12〜14点位は挙げていましたが、今年は(と言うよりも、「マーヴェリックスに来てからは…」、と言った方が良いかもしれません)平均4.8リバウンド、9.3得点と言う期待外れのモノでした。彼は、2m11cm、109kgと大柄ですが、タイプ的にはチーム・メイトのダーク・ノビツキーに似ていて、センターの他にフォワードもこなせ、3ポイント・シュートも決められる実に器用な選手です。彼が本来の力を発揮出来れば、トレード候補などにはなり得ないはずなのですが……(リバウンド8、平均14得点だったら、文句の付け様が有りません)。
さて、レイフ・ラフレンツとイヴァン・エシュマイヤーのトレードのお相手、気になる“マーヴェリックスが獲得を狙ってる選手”は誰かと言いますと、噂ではニューヨーク・ニックスのカート・トーマスとチャーリー・ウォードではないかと言われてます。カート・トーマスは現在30歳、2m6cm、106.6kgのパワー・フォワードで、今シーズンは81試合(全てスターター)で平均31.8分の出場、7.9リバウンド、14得点、1.2ブロックと、素晴らしい成績を挙げています。ディフェンス面を強化したいマーヴェリックスにとっては持ってこいの選手で、レイフ・ラフレンツを放出してでも是非欲しい選手だとは思います。チャーリー・ウォードは現在32歳、ニックス一筋9年のベテランのポイント・ガードで、1m88cm、83.9kg、主に控えとしてですが、今シーズンは66試合(うち6試合がスターター)で平均22.2分の出場、4.6アシスト、7.2得点、2.7リバウンドと言う安定した成績を残しています。マーヴェリックスとしては、スティーヴ・ナッシュ、ニック・ヴァン・エクセルに続く、第3のポイント・ガードとして期待できる選手です。
更に、ゴールデンステイト・ウォリアーズのセンター、エリック・ダンピアの獲得にも乗り出してると言う噂も耳にしました。エリック・ダンピアは、現在29歳、2m11cm、120.2kgと言った堂々たる体格の持ち主で、今シーズンは82試合の全てでスターターを努め、平均24.1分の出場、6.6リバウンド(うち、オフェンス・リバウンドが3!)、8.2得点、1.88ブロックと、まずまずの成績ですが、オフェンス・リバウンドが多い選手なので、マーヴェリックスの得点力が更にアップすることは然ることながら、課題のインサイドの強化も図れます。
私としてはレイフ・ラフレンツがいなくなるのは淋しいですが、強力な戦力補強をしてるライバル・チームに勝つためにも、これらのトレードが成功する事を望みます。
2003年8月17日日曜日
マーヴェリックスとゴールデンステイト・ウォリアーズとの間の4対4の大型トレードが実現しそうです。
マーヴェリックスが放出を予定してるのは、ポイント・ガードのニック・ヴァン・エクセル、マーヴェリックスでは第3のセンターのイヴァン・エシュマイヤー、ベテラン・ポイント・ガードのエイブリー・ジョンション、それに現在FAのフォワードのポパイ・ジョーンズの4人(レイフ・ラフレンツはいなかった……ホッ)。対するウォリアーズは、クリス・ミルズ、ダニー・フォートソン、ジリ・ウェルシュ、それになんとウォリアーズの中心選手、スモール・フォワードのアントワン・ジェイミソンの4人です。
アントワン・ジェイミソンは、ウォリアーズの大黒柱、6年目、27歳の働き盛りで、ここ3年間は82試合全てにスターターとして出場し、昨シーズンは平均39.3分の出場、平均得点22.2ポイント、7リバウンドと言う堂々たる成績を挙げています。もしも彼がマーヴェリックスに加入したら、例えニック・ヴァン・エクセルを失っても御釣りが来るくらい、物凄い戦力アップになります。今年のFA補強では成果を挙げれなかったマーヴェリックスですが、これでやっと課題だったインサイドを強化出来そうです。因みに彼は、マーヴェリックスが獲得を狙っていて、キングスに奪われたブラッド・ミラーよりも断然頼もしい選手であり(センターとフォワードでポジションは違いますが)、これでマーヴェリックスのファイナル制覇の夢が、一段と現実味をおびて来ました。
11年目、33歳のクリス・ミルズは201cm、99.8kgのベテラン・スモール・フォワードです。キャリア・トータルでの平均得点が11.2、4.9リバウンドは素晴らしいのですが、ここ2年程は精彩を欠いていて、昨シーズンは21試合、平均12.5分の出場で、4.8得点、2.4リバウンドと言う内容でした。
7年目、27歳のダニー・フォートソンは203cm、117.9kgと言う素晴らしい体格を持ったパワー・フォワードですが、今年は17試合しか出場出来ず、平均得点が3.5ポイントしか挙げられませんでした。しかし、彼のキャリア・トータルでは平均得点9.9ポイントも挙げていて、リバウンドもキャリア・トーラルで平均8.6も挙げています。また、キャリア・ハイでは一試合で24リバウンドも挙げた事も有り、彼のリバウンド能力の高さを証明しています。彼本来の力を発揮出来れば、マーヴェリックスにとってかなりの戦力になる事は間違いありません。
チェコ出身、2年目の23歳のジリ・ウェルシュは身長201cm、体重94.3kgのガードで、昨年のドラフトでは1巡め16位で指名されました。ルーキー・シーズンの昨シーズンは、先発出場は無しで37試合に平均6.3分間の出場、平均1.6ポイントと言う成績を残しましたが、これからと言う選手です。
ゴールデンステイト・ウォリアーズは主力ポイント・ガードのギルバート・アリナスをFAで失い(ワシントン・ウィザースに獲られてしまいました)、是非ともポイント・ガードが欲しかったところだと思います(サンアントニオ・スパーズからスピーディー・クラクストンを獲得はしましたが、更に…)。ニック・ヴァン・エクセルは点取り屋が集まってるマーヴェリックスでなければ、常に20ポイント位は挙げられる実力を充分に兼ね備えています。また、ベテランのエイブリー・ジョンソンは、性格にムラの有るニック・ヴァン・エクセルの相談役としても信頼されていますし、彼はチームをまとめる人格も買われる事でしょう。
一方、マーヴェリックスはポイント・ガード2人を失うわけですが、ポイント・ガードの補強に、サマー・リーグに参加しマーヴェリックスでプレイした田臥勇太と契約……なんて事は無いでしょうか?ちょっと期待してしまいます。
2003年8月21日木曜日
(書くのが少し遅れてしまいましたが)マーヴェリックスとゴールデンステイト・ウォリアーズとの間で、4対5のトレードが成立しました!!
結局マーヴェリックスからは、始めは放出は4人と思われてましたが、最後にフランス人ガードのアントワン・リゴドーも付け、イヴァン・エシュマイヤー、ポパイ・ジョーンズ、エイブリージョンソン、ニック・ヴァン・エクセルの5人を放出。代りにウォリアーズからはジリ・ウェルシュ、クリス・ミルズ、ダニー・フォートソン、そしてアントワン・ジェイミソンの4人を獲得した事になりました。
マーヴェリックスからの放出では、やはりポイント・ガードのニック・ヴァン・エクセルの損出は大きいでが、やはり致し方無いのかもしれません。他の4人には申し訳有りませんが、ニック・ヴァン・エクセル以外は、昨シーズン途中にヨーロッパのリーグから獲得したアントワン・リゴドーも含めて、期待を裏切った選手達ばかりです。厳しい言い方をすれば、“リストラした”と言うニュアンスも無きにしも有らずと言ったところでしょうか。素晴らしいキャリアを持ったエイブリー・ジョンソンは、プレイ意外にもベンチやコート外でのコーチ的な影響力は評価されてますが、ここマーヴェリックスではプレイで彼の実積を残す事は出来ませんでした。イヴァン・エシュマイヤーも、レイフ・ラフレンツ、ショーン・ブラッドリーのリザーブとして期待されてましたが、彼自身が怪我も多く、コート内でもイマイチ精彩を欠いてました。ポパイ・ジョーンズは昨シーズン前、FAとしてマーヴェリックスに再加入し、フィジカルの強さを期待されましたが、やはり怪我がちで、マーヴェリックスの弱点と言われたディフェンスを強化すると言うレベルとはほど遠い選手でした。アントワン・リゴドーは、ルーキー・シーズンだったとは言え、彼はもう31歳。プレーオフに向けての救世主として相当期待されてたのですが、そのプレーオフはロースターを外れ、レギュラー・シーズンも11試合で平均1.5得点と言う成績は余りにも物悲しい過ぎました。ただ今後NBAの水に慣れる事が出来れば、まだ活躍出来る可能性は無くは無いと思います。
さて、マーヴェリックスに新たに加入することになったこの4選手、如何なものでしょうか(^^)?
目玉は何と言ってもアントワン・ジェイミソンです。「ゴールデンステイト・ウォリアーズはなんでこんな良い選手を出してしまったのでしょうか?」と思うほど、ウォリアーズではナンバー1の大きな得点力と、リバウンド能力を兼ね備えた素晴らしい選手です。ドン・ネルソン・ヘッド・コーチは早くも、来シーズン彼をスターターで使う事を明言しています。因みに、彼の口から出た5人のスターターの名前は、
スティーヴ・ナッシュ ポイント・ガード
マイケル・フィンリー シューティング・ガード
アントワン・ジェイミソン スモール・フォワード
ダーク・ノビツキー パワー・フォワード
レイフ・ラフレンツ センター
の5人です。これでマーヴェリックスは益々攻撃型チームとなってます。特に206cmのアントワン・ジェイミソン、213cmのダーク・ノビツキー、211cmのレイフ・ラフレンツと言う長身トリオ、しかも3人とも外からも攻撃出来ると言うのはNBAでナンバー1のフロント・ラインかもしれません。これは強力です。おまけにスティーヴ・ナッシュとマイケル・フィンリーはクラッチ・プレイヤーでも有り、2人とも高い得点能力と勝負強さを持っています。
スターターは充実しましたが、しかし、やはり「背に腹はかえられない」とは言いつつも、ニック・ヴァン・エクセルのいなくなった穴は大きいです。ニック・ヴァン・エクセルは確かに性格にムラが有り、ゲームによって活躍するゲームとそうでないゲームの差は激しかったのですが、その反面リダーシップを発揮する事も有り、意気消沈ぎみのチームを叱咤激励し、プレーオフの時などは沈みかけたチーム状況を何度も救い、彼のお陰で勝った試合が多々有りました。プレイ面での補強は出来ても、メンタルな面での損出は確かに痛いところです。
今までのマーヴェリックスの一つの有効な攻撃パターンとして、ニック・ヴァン・エクセルをゲーム・スタート当初は温存し、第1クォーターの途中から、スターターのエイドリアン・グリフィンやラジャ・ベルと言った選手に代って登場させ、スティーヴ・ナッシュとニック・ヴァン・エクセルのダブル・ポイント・ガード攻撃を仕掛けると言うのが有ました。そのニック・ヴァン・エクセルとベテランのエイブリー・ジョンソンと言う2人のポイント・ガードが抜け、その穴を埋めるべく期待されて獲られたのが、ドラフト外ルーキーのマーキス・ダニエルズと、今回トレードで移籍してきたジリ・ウェルシュです。
ジリ・ウェルシュはチェコ出身のガードで、実はドン・ネルソンの息子ダニー・ネルソン(彼はヨーロッパの選手獲得に関して、太いパイプを持っています)が、昨年のドラフトで獲得を狙っていた選手で、ダニーはジリ・ウェルシュの才能を高く評価しています。NBAでの実積はまだ全然無いのですが、ゲーム出場機会を多く与えられるであろう2年目の来シーズンは、ブレイクを期待しても良いかもしれません。それは今年のサマー・リーグで同じ様に大活躍した、ルーキーのマーキス・ダニエルズとジョシュ・ハワードにも言える事だと思います。この3人は同じ位の高さのポテンシャルを持ってる様に思えます。
さてしかし、そんな若手に期待する話に反するかの様に、ニック・ヴァン・エクセルの穴埋めとして、実はマーヴェリックスがFAで狙ってると言うベテラン・ポイント・ガードの名前が3つ程出てました。その3人は、トラヴィス・ベスト(マイアミ・ヒート)、ケニー・アンダーソン(ニューオリンズ・ホーネッツ)、ロッド・ストリックランド(ミネソタ・ティンバーウルブス)です。アンダーソンとストリックランドは素晴らしい実積を持ってますが、すでに下り坂の様な気がします。トラヴィス・ベストはまだバリバリだと思いますが、元々高得点を期待するのは難しいです。いずれもニック・ヴァン・エクセルがプレーオフでした様な活躍は期待しない方が良いかもしれません。ただ、現在まだ再契約をしていない、マーヴェリックスの2人のFAの選手、ラジャ・ベルとウォルト・ウィリアムスと比べると、こちらの方が活躍しそうな気もします。
今回のトレードで吉とでるか凶と出るか、分からないのがダニー・フォートソンです。彼はまだ27歳とバリバリで、元来その強靱な体格からのリバウンド能力は凄いものが有ります。昨シーズンは活躍出来ませんでしたが、環境も変わり、彼本来の力を取り戻す事が出来たなら、マーヴェリックスのウィーク・ポイントが一気に解消され、チームは無敵になります。今回のトレード、“ジリ・ウェルシュの将来性”もそうですが、“ダニー・フォートソンの再生”も大きな鍵です。もしも吉と出た場合の見返り収穫はかなり大きいです。
今回のトレードの中で、クリス・ミルズは可愛そうですが周囲からは余り期待されてない様です。ですが、彼はクリープランド・キャバリアーズとニューヨーク・ニックスではなかなかの実積が有り、元来彼のリバウンド能力もかなり高いものが有ります。ウォリアーズでは実積を残せませんでしたが、優勝争いに絡む事の出来るマーヴェリックスに移る事によって、環境やチームから求められる物が変われば、もしかしたらリザーバーとしてベテランらしい活躍をしてくれるかもしれません。
今回の4対5の大トレードで手ごたえの有ったマーヴェリックスの戦力補強は、一件落着したかのように思うかも知れませんが、私はまだまだこれから何かしらの事は起こりえると思っています。来シーズンは、ライバル・チームがそれぞれかなり強力になります。例えば、ゲイリー・ペイトンとカール・マローンと言う2人のFA大物をちゃっかり獲得してしまったロサンゼルス・レイカース、チャンピオンのサンアントニオ・スパーズ、ブラッド・ミラーを獲得し、センター強化でさらに強くなったサクラメント・キングス、それから侮れないのが、サム・キャセール、ラトレル・スプリューウェル、マイケル・オロワキャンディと言う大物を獲得した事で大補強に成功したミネソタ・ティンバーウルブスです。このチームは主力の3人意外はほとんど入れ替えてしまったかの様な補強をしました。リスクは大きいですが、まず強敵になる事間違い有りません。
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残留 |
マイケル・フィンリー G-F スティーヴ・ナッシュ G レイフ・ラフレンツ C-F ショーン・ブラッドリー C エデュアルド・ナヘラ F タリーク・アブドル・ワハド F-G |
マイケル・フィンリー G-F スティーヴ・ナッシュ G レイフ・ラフレンツ C-F ショーン・ブラッドリー C エデュアルド・ナヘラ F タリーク・アブドル・ワハド F-G |
移籍 |
エイドリアン・グリフィン F ポパイ・ジョーンズ F アントワン・リゴドー G-F エイブリー・ジョンソン G イヴァン・エシュマイヤー C |
ダニー・フォートソン F ジリ・ウェルシュ G クリス・ミルズ F |
新人 |
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マーキス・ダニエルズ G |
未定 |
ウォルト・ウィリアムス G-F |
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上の表は、マーヴェリックスの昨シーズン終了時と、来シーズン予想されてるロースターです。トレードされてない人で、今後まず絶対トレードが有りえないのは、上からの3人、ダーク・ノビツキー、マイケル・フィンリー、スティーヴ・ナッシュです。レイフ・ラフレンツとショーン・ブラッドリーはセンターが不足してるので、トレードが有るとしたら、相手は大物センターになり、大型トレードへ発展する可能性は有ります。ただ私が思うに、この2人のセンターは出さない……いや“出せない”と思います。
エデュアルド・ナヘラは、ファイトあるプレイと優れたディフェンス面で、やはりチームからは必要とされてる有望株ですが、アントワン・ジェイミソンやダニー・フォートソンと言うフォワードを獲得出来た今、(タリーク・アブドル・ワハド等とセットで、)ニック・ヴァン・エクセルに代る大物ポイント・ガードを含むトレードだったら、絶対に無いとは言い切れない様にも思えます。
今年4人いたフリー・エージェントの選手達ですが、エイドリアン・グリフィンはヒューストン・ロケッツへ、ポパイ・ジョーンズは今回のトレードでゴールデンステイト・ウォリアーズへと移り、残りのラジャ・ベルとウォルト・ウィリアムスとは再契約するかが注目されてます。ウォルト・ウィリアムスはスリー・ポイント・シュトが得意なベテランですので、前回のプレーオフの時のように活躍の場は有ります。ラジャ・ベルはディフェンシブな選手で、昨シーズンはかなり出場の機会を与えられましたが、ジョシュ・ハワードやダニー・フォートソンなどの選手(リスクは有りますが)の加入によって、残留しても今年は出場機会が減ると思います。ただまだ若いですし、昨シーズンの経験が来季に繋がる可能性は充分有る様にも思えます。
2003年8月22日金曜日
やはりマーヴェリックスは、ニック・ヴァン・エクセルの抜けた穴埋めとして、マイアミ・ヒートのポイント・ガード、FAのトラヴィス・ベストと1年契約を結ぶと言う噂です。やはりスティーヴ・ナッシュの控えのポイント・ガードが、新人のマーキス・ダニエルズと、2年目でまだ実積を挙げていないジリ・ウェルシュだけでは、チームは安心出来ないのかもしれませんね。
トラヴィス・ベストは身長180cmと小柄な31歳で、来シーズンが9年目と言う選手。今シーズンの成績は、72試合に出場、その内スターターとして52試合に出場し、平均出場時間25.1分、FG%が.396、3P%が.330、FT%.854、リバウンド2.00、アシスト3.5、得点8.4ポイントと言う成績でした。因みにニック・ヴァン・エクセルは、FG%が.412、3P%が.378、FT%.764、リバウンド2.80、アシスト4.3、得点12.5ポイントと言う成績で、数字ではやはりニック・ヴァン・エクセルの方がトラヴィス・ベストを上回ってます。ですが、トラヴィス・ベストもニック・ヴァン・エクセル同様にスピードが有り、とても勝負強いと聞いています。問題は如何にチームにアジャストするかですので、案外良い補強になるかもしれません。
ニック・ヴァン・エクセルが抜けた事で、マーヴェリックスがこれまで得意としてた、スティーヴ・ナッシュとニック・ヴァン・エクセルによる“ツー・ガード攻撃”が仕掛けられなくなりましたが、しかし、トラヴィス・ベストを得た事で、またスピード感ある“ツー・ガード攻撃”が復活すれば、補強は大成功と言えると思います。
2003年8月23日土曜日
マーヴェリックスはトラヴィス・ベストと契約を結びました、背番号は3。マーヴェリックスのヘッド・コーチ、ドン・ネルソンの息子でアシスタント・コーチでもあるドニー・ネルソンは彼を、スリー・ポイントが撃て、素晴らしいピック・アンド・ロールが出来る事と、それに経験とリーダー・シップについても絶讃しています。これで、スティーヴ・ナッシュの控えのポイント・ガードは確保出来ました。
多分これで、再契約交渉を保留してたラジャ・ベルとのFA交渉が行われ、上手く行けばラジャ・ベルはチームに残る事になるでしょう。プレーオフで良い働きを見せたもう一人のFA選手、ウォルト・ウィリアムスの方はまだ微妙です。
今現在、マーヴェリックスのロースターはラジャ・ベルを入れると15人で、1人余分です。マーヴェリックスの目論見は、先日の4対5のトレードでゴールデンステイト・ウォリアーズから獲得したクリス・ミルズを早くもトレードに出し、センター・プレイヤーかパワー・フォワードを獲得する事ではないかと言われてます。この時、他の誰かをセットで付け、大型トレードに発展する可能性も全く無いとは言い切れません。他に考えられるトレード要因は、先ずはタリーク・アブドル・ワハド。一昨シーズン途中にデンバー・ナゲッツからトレードされて来て以来、彼は大した働きを見せてません。そんな彼ならトレードは充分に有りえます。また、大物を狙うなら(マーヴェリックスなら充分考えられます)、エデュアルド・ナヘラ辺りを出す事も考えられます。しかし、これはちょっと勿体ないと思いますが……。また、まだ背番号の決ってない新人のマーキス・ダニエルズに関しても、トラヴィス・ベストが入った事によって押し出される可能性が出て来ました。ウォルト・ウィリアムスとの再契約に関しては、(彼が残っていればですが)その後の状況次第と言う事でしょうか。いずれにせよ、マーヴェリックスにとってのトレードがもう一回有りそうで、それが終ると来シーズンのロースターがはっきりして来ます。
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残留 |
マイケル・フィンリー G-F スティーヴ・ナッシュ G レイフ・ラフレンツ C-F ショーン・ブラッドリー C エデュアルド・ナヘラ F タリーク・アブドル・ワハド F-G |
マイケル・フィンリー G-F スティーヴ・ナッシュ G レイフ・ラフレンツ C-F ショーン・ブラッドリー C エデュアルド・ナヘラ F タリーク・アブドル・ワハド F-G |
移籍 |
エイドリアン・グリフィン F ポパイ・ジョーンズ F アントワン・リゴドー G-F エイブリー・ジョンソン G イヴァン・エシュマイヤー C |
ダニー・フォートソン F ジリ・ウェルシュ G クリス・ミルズ F トラヴィス・ベスト G |
新人 |
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マーキス・ダニエルズ G |
未定 |
ウォルト・ウィリアムス G-F |
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