安田しん二の2002年MLBオール・スター・ゲーム レポート

2002年7月10日水曜日(現地は9日。−14時間)
 今年も我々日本人にとって、『MLBオール・スター・ゲーム』は見逃すことが出来なくなりました。日本からは昨年同様、マリナーズのイチローと佐々木が選ばれております。今年の選出選手は↓です。

ナショナル・リーグ/アメリカン・リーグ

 今年の『MLBオール・スター・ゲーム』は、ミルウォーキー・ブリュワーズの本拠地、『ミラー・パーク』で行われます。『ミラー・パーク』はビールとソーセージの街、ウィスコンシン州ミルウォーキーに2001年に建てられた、天然芝、開閉式ドーム型の新しい球場です。ブリュワーズと言えば、日本の野村選手(現在は3A)も所属しております。レフト側の上段には大きな滑り台が設置されていて、誰かがホームランを打つと、球団のキャラクターがその滑り台を勢い良く滑って降りて来るのだそうです。しかしこの滑り台、どうやら一般には開放はしてない様です。地上から相当高いところの宙を浮いてる感じで、見るからに危険そうです。私は別に高所恐怖症ではありませんが、流石に怖そうです。

 今年はミルウォーキー・ブリュワーズがナショナル・リーグと言う事で、DH制無し、イチローと佐々木のアメリカン・リーグはビジター扱い、先攻になります。気になる両軍の先発メンバーは、人気投票のトップ選手で構成されています。

【アメリカン・リーグ】
1.(右)イチロー・スズキ/Ichiro Suzuki        (シアトル マリナーズ)
2.(三)シェイ・ヒレンブランド/Shea Hillenbrand  (ボストン レッド・ソックス)
3.(遊)アレックス・ロドリゲス/Alex Rodriguez    (テキサス レンジャース)
4.(一)ジェイソン・ジアンビー/Jason Giambi      (ニューヨーク ヤンキース)
5.(左)マニー・ラミレス/Manny Ramirez        (ボストン レッド・ソックス)
6.(捕)ホルヘ・ポサダ/Jorge Posada          (ニューヨーク ヤンキース)
7.(中)トリー・ハンター/Torii Hunter         (ミネソタ ツインズ)
8.(ニ)アルフォンソ・ソリアーノ/Alfonso Soriano  (ニューヨーク ヤンキース)
9.(投)デレク・ロウ/Derek Lowe             (ボストン レッド・ソックス)

【ナショナル・リーグ】
1.(ニ)ホゼ・ビードロ/Jose Vidro            (モントリオール エクスポス)
2.(一)トッド・ヘルトン/Todd Helton          (コロラド ロッキーズ)
3.(左)バリー・ボンズ/Barry Bonds           (サンフランシスコ ジャイアンツ)
4.(右)サミー・ソーサ/Sammy Sosa            (シカゴ カブス)
5.(中)ウラジミール・ゲレーロ/Vladimir Guerrero (モントリオール エクスポス)
6.(捕)マイク・ピアッツァ/Mike Piazza         (ニューヨーク メッツ)
7.(三)スコット・ローレン/Scott Rolen         (フィラデルフィア フィリーズ)
8.(遊)ジミー・ロリンズ/Jimmy Rollins        (フィラデルフィア フィリーズ)
9.(投)カート・シリング/Curt Schilling       (アリゾナ ダイヤモンドバックス)

 我々日本人にとって『MLBオール・スター・ゲーム』と言えば、1995年、ドジャースの野茂が日本人初の『MLBオール・スター・ゲーム』出場を、しかも新人でスターティング・メンバーと言う、メジャー始まって以来の快挙を成し遂げ、出場した記憶があります。イチローも史上2人目の新人スターティング・メンバーを昨年成し遂げましたね。
 野茂はその時、ロフトン(カージナルス)を三振、続くバイエガ(彼は現在、プエルトリコのリーグの球団のオーナー兼選手だそうです)にライト前ヒットを打たれますが、しかし当時の女房役のピアッツァが、バイエガが盗塁するところを2塁で刺してくれました。エドガー・マルチネス(マリナーズ)も三振で初回を3人で攻撃を断ち、続く2回はフランク・トーマス(ホワイト・ソックス)をキャッチャー・フライ、アルバート・ベル(インディアンズ)を三振、カル・リプケンJr.(オリオールズ)をライト・ライナーと、見事2回を6人で斬って獲りました。
 去年、イチローがランディー・ジョンソンから1塁への内野安打を打った事も、きっといつまでも記憶に残ることでしょう。

 今年も、『MLBオール・スター・ゲーム』、楽しみです!

 では、レポート致しま〜すぅ。これを観れば、2002年の『MLBオール・スター・ゲーム』を生で観たのも同じ!!なぁんちゃって。

1回表
 
ナショナル・リーグの先発は、昨年出場回避した、ダイヤモンドバックスの剛腕投手、カート・シリングです。

 1番イチローは初球をファーストへ鋭い当たりを飛ばしますが、しかしトッド・ヘルトンの正面をついてしまいアウト!

 続く2番シェイ・ヒレンブランド、3番アレックス・ロドリゲスは連続三振でした。やはりシリングは並のピッチャーではありませんね。私でもあんな凄い球は、そうそう滅多に投げられませんよ(って怒られますよね、私ったら)。

1回裏
 アメリカン・リーグの先発は、レッド・ソックスの“ノーヒット・ノーラン男”、デレク・ロウです。ロウはシリングの豪速球で三振を狙いに来るピッチングとは対照的に、低めに丁寧に投げ、打たせて獲るタイプのピッチングをします。

 先ず、1番ホゼ・ビードロ、2番ヘルトンと連続でショート・ゴロに仕留めます。アレックス・ロドリゲスの華麗な守備を観て、「チクショー、なんでマリナーズを出ていってしまったんだよぉ〜!」と今頃になって悔しく思ってしまうのは、私だけなんでしょうか?

 バッターは3番、ジャイアンツのバリー・ボンズです。ボンズはあわやホームランのでっかい当たりを右中間へ飛ばします。これをセンターのトリー・ハンターがフェンス際でマイケル・ジョーダンもビックリの大ジャンプ!そして、見事キャッチ!大ファイン・プレーです。イチローとハンターが抱き合って喜び、走って外野から帰ってきます。ナインに祝福される前、ハンターはボンズに捕まってしまい、担ぎ上げられてしまいました。初回から、『MLBオール・スター・ゲーム』の雰囲気ムンムンです。

2回表
 昨日のホームラン競争の覇者、アメリカン・リーグの4番、ヤンキースのジェイソン・ジアンビーですが、シリングの速球に三振。

 続く5番、レッド・ソックスの強打者、ドミニカ共和国出身のマニー・ラミレスはシリングの158kmの速球を見事センター前にヒットします。

 ヤンキースの正捕手、プエルトリコ出身の6番ポサダがボテボテのファースト・ゴロを打つ間に、ラミレスがセカンドへ行きました。

 7番は先程大ファイン・プレーを披露した、トリー・ハンターでしたが、バットの先っぽに当たってしまい、セカンド・ゴロでチェンジ。守備に付く時にまたボンズとすれ違い、なにやら笑いながら言葉を交わしてます。「やあ、トリー君、わしは次もあの辺りに打つから、今度は獲んなよ!ホット・ドッグおごってやるからさぁ!」とボンズが言ったかどうかは知りませんが、大スター様のMVPを獲ってしまったハンターも、ボンズ様に声を掛けられ、まんざら悪い気がしてない様です。

2回裏
 
ナショナル・リーグの4番バッターは、昨日のホームラン競争で物凄い当たりのホームランをかっ飛ばしてた、カブスのサミー・ソーサです。ソーサは、ロウの初球をいきなりセンター前にヒット。

 続く5番バッターは、『MLBオール・スター・ゲーム』ではソーサやボンズと同様に常連選手、エクスポスのフラジミール・ゲレーロです。ゲレーロはレフト前にヒット。しかし、ここでソーサは張切って3塁を狙います、「え〜いっ!ヘッド・スライディングだぁ〜!」………がやっぱりタッチ・アウト!………♪ポアッポアッポアッポアッポア〜ッ……って聞こえはしませんでしたが、ソーサはそんな感じでベンチに戻って行きました。しかし、ゲレーロはその間、ちゃっかし2塁へ。

 続く6番ピアッツァの時に、いきなりなんとロウがボーク!ゲレーロは3塁へ進みピンチを迎えます。ピアッツァは結局セカンド・ゴロでしたが、ゲレーロはその間、ホームへ生還し、ナショナル・リーグが先制点を挙げ、1−0です。

 2アウト、ランナー無しで、バッターは7番スコット・ローレンですが、センターにフライを打ち上げてしまい、この回はチェンジ。

3回表
 
ナショナル・リーグのピッチャーは2人目、パイレーツのクローザー、マイク・ウィリアムスです。

 8番バッターは元広島カープのソリアーノ。ソリアーノはここまで、20本のホームラン、23個の盗塁と好成績を挙げています。しかし、ここはあえなく三振。

 次の9番バッターはピッチャーのロウなので、ヤンキースのデレク・ジーターが代打に送られます。しかし、ジーターはウィリアムスの変化球に三振を喫しました。私は、ジーター、ロドリゲス、ガルシアパーラーのショート・ストップのビッグ3に、同時にセカンド、サード、ショートと守って貰いたいのですが、やっぱり無理でしょうか?盛り上がると思うんだけど……。

 さて1番に戻り、イチローの第2打席目です。変化球を3つ続けて選び、0−3になりましたが、4球目に鋭い打球を打ちます。思わずヒット!と思いましたが、なんとビードロが横っ飛びでファイン・プレー、惜しくもアウト!残念です………。

3回裏
 アメリカン・リーグの方は、先程代打のジーターのところにそのままブルー・ジェイズの先発ピッチャー、ロイ・ハラディを入れてきました。これでジーター、ロドリゲス、ガルシアパーラーのショート・ストップのビッグ3が、同時にセカンド、サード、ショートを守ると言う、“安田しん二のドリーム構想”は早くも崩れてしまいました。

 この回先頭の8番バッターのロリンズの初球、打球はセカンドのソリアーノのグラブに当たりますが、外野へ抜けて行きました。

 ピッチャー9番のシリングに代打、ダイヤモンドバックスのルイス・ゴンザレスです。いやぁ、凄い代打ですねぇ、流石に『MLBオール・スター・ゲーム』ともなれば……。しかし、ゴンザレスはファースト・ゴロ。1塁ランナーはセカンドに進みます。あれ?ジアンビーさん、これってセカンドに送れば楽々アウトじゃないですかぁ?

 さっきの回に、イチローのヒット性の当たりを獲ってしまった1番を打つビードロですが、彼はフライを打ち上げてしまいました。これをレフトのラミレスが獲って、ランナーはそのまま2塁から動くことが出来ません。

 ちょっとホッとしたのも束の間、続く2番トッド・ヘルトンはセンター前にヒット。セカンドから俊足ロリンズが生還してしまい、2−0とリードを広げました。

 続いて先ほどトリー・ハンターにホームランを獲られてしまった3番ボンズ登場。ハラディは危険を感じたのか、カウントはあっという間に0−3になってしまいました。「エイッ!」と投げた4球目、ボンズはジャスト・ミート!そのまま打球はイチローの頭上を越えて行き、今度こそホームラン!!これで4−0です。ボンズは昨日のホームラン競争でホームランを打たず、今日の分にと取っておいたに違いありません。ン〜、恐るべしボンズ。

 そして、バッターはこちらも怖い、4番ソーサ!一難去ってまた一難とはこの事です。とうとうフル・カウントになってしまいました。や、やばい……、フル・カウントと言うと“振るカウント”。これは打ってくるぞ………ってショウもないオヤジギャグを言っててもダメです。ここは観念して、「おりゃぁ!」と投げましたら、三振〜〜!フ〜〜ゥ、何で私がこんなに力入んなきゃならないのでしょうか?

4回表
 ナショナル・リーグはメンバーを大幅に入れ替えて来ました。ファーストに地元ブリュワーズのリッチー・セクソンが3番、セカンドにダイヤモンドバックスのジュニア・スパイビーが1番、ライトにここまでシーズン29本もホームランを打ってる、ヒューストン・アストロズのキラー・ビーズのひとり、ランス・バーグマンが2番、ライトに御存知ドジャースのショーン・グリーンが4番、そしてピッチャーが3人目、ここまでドジャースで石井と共に二ケタ勝利を挙げている左の先発、なんとなく生理痛の薬と名前が似てる(そんな気がするのは私だけです、ゴメンナサイな)ドミニカ共和国出身のオダリス・ペレスです。

 バッターは2番ヒレンブランド。代ったばかりのレフトのバーグマンの所へ大きなフライを打ち上げ、アウト。

 3番アレックス・ロドリゲスはオダリス・ペレスの得意のスクリュ−・ボールで三振。

 4番ジアンンビーは流石、センター前にヒットです。

 5番ラミレスの時の初球、ピアッツァのパス・ボールでジアンビーが2塁へ進みます。ラミレスとペレスは同じドミニカ人同士の対決になりますが、ここは先輩のラミレスがライト前に巧い流し打ちヒット!ジアンビーが生還して4−1。やっと1点を返しました。

 しかし、続く6番ポサダはペレスのスライダーであえなく三振、チェンジ。

4回裏
 アメリカン・リーグもこの回大幅にメンバーを入れ替えてきました。ピッチャーはホワイット・ソックスの23歳、若手左腕のマーク・バーリー。レフトにエンジェルスのギャレット・アンダーソンが9番に入り、サードがヤンキースのロビン・ベンチュラが2番、ファーストにホワイト・ソックスのポール・コネルコが4番です。

 先頭バッターの5番ゲレーロは見逃しの三振。

 6番ピアッツァは打ち上げたファール・フライをソリアーノが獲れずに、一旦命拾いしましたが、結局次の球をライト・フライでアウト。

 続く7番ローレンはセカンドに小さなフライを打ち上げますが、これはソリアーノが追いついてアウト、チェンジ。

5回表
 ナショナル・リーグのピッチャーは今回からドジャースの抑えのエース、カナダ人右腕のエリック・ガーニエです(打順は6番ピアッツァのところに)。キャッチャーはダイヤモンドバックスのダミアン・ミラーが9番に入りました。

 先頭バッターは、7番トリー・ハンター。ガーニエはセット・ポジションからビュンビュン速球を投げ込んで来ます。ハンターは球威に押されてショート・フライで1アウト。

 続いて速球にはめっぽう強い8番ソリアーノが、速球ばかりのガーニエの2球目を見事レフト・スタンドにホームラン!これで、4−2です。

 9番はエンジェルスのギャレット・アンダーソン。打球はファーストへ、全力疾走もむなしく惜しくもアウト。でもギャレットの全力疾走はとても交感が持てます。

 1番は先程から、デビル・レイズから唯一選ばれてるランディー・ウィンに代ってます。そのウィンがレフト線へ2塁打。

 ガーニエの投げる速球は全て150kmを越えてます。流石に早いです。続く2番ベンチュラは三振に倒れました。

5回裏
 アメリカン・リーグはショートにアスレチックスのミハエル・テハダが3番、セカンドにインディアンズのオマー・ビスケル(本職はショート)が8番、センターにレッド・ソックスのジョニー・デイモンを7番に入れてきました。バーリーは2イニング目。

 ナショナル・リーグのバッターは8番、足の速いロリンズです。ロリンズはセンター前にヒット。

 ノー・アウト、ランナー1塁で、9番ダイヤモンドバックスの捕手、ダミアン・ミラーが右打席に立ちます。見事期待に応え左中間フェンス直撃の2塁打で、足の速いロリンズは楽々生還。これで5−2とし、ナショナル・リーグがリードを広げます。

 続く1番バッターはやはりダイヤモンドバックスの俊足強打のジュニア・スパイビーが右打席に立ちますが、残念ながら三振を喫してしまいます。

 2番アストロズのバーグマンは、左のバーリーですので右打席に立ちます。しかし、今シーズン29本のホームランを打ってるバーグマンの長打力は、ほとんど左打席の時に発揮されます。ここはやっぱりセカンド・ゴロに倒れましたが、その間2塁ランナーは3塁へ。

 ここで大声援が起こります。地元ブリュワーズの一塁手、昨日もホームラン競争に出場した2m級の大男、3番リッチー・セクソンが右打席に立ちます。しかし、大歓声も空しくサード・ゴロに倒れ敢え無くチェンジ。

6回表
 ナショナル・リーグはピッチャーにパドレスのクローザー、トレバー・ホフマン、ショートに地元ブリュワーズのボゼ・ヘルナンデスを6番で出して来ました。ホフマンの武器は何と言っても、チェンジアップです。

 アメリカン・リーグのバッターは3番テハダです。フル・カウントからライト・フライを打ち上げ、それをショーン・グリーンがつかんで、1アウト。

 続く、4番のコネルコは右中間を見事に破る、エンタイトル・ツー・ベースです。

 5番はピッチャーのバーリーですので、ここで代打、ツインズのキャッチャー、ピアジンスキーが左打席に立ちます。因みにアメリカン・リーグのキャッチャーはポサダとこのピアジンスキーの2人だけです。ピアジンスキーはホフマンのチェンジアップでタイミングが狂い、敢え無くファースト・ゴロ。

 続く、6番のポサダは、今度は左打席に立ちました。ホフマンのストレートは140km前半の早さですが、そこは4年連続で40セーブ以上を挙げてるホフマン、得意のチェンジアップでポサダを三振に打ち取ります。ポサダは今回でベンチに退きました。

6回裏
 アメリカン・リーグはピッチャーにアスレチックスの先発左腕、バリー・ジトー、キャッチャーは先程代打で起用された、A.J.ピアジンスキーがそのまま5番に入りました。

 ナショナル・リーグの先頭バッターは、4番ドジャースのショーン・グリーン!彼は今年は4連続ホームランなど、ホームランの固め打ちをした事で印象に残る選手です。しかし、左打席に立ったグリーンですが、ショート・ゴロ。これをテハダがさばいて1アウト。

 5番は、キュラソー島出身のブレーブス、アンドリュー・ジョーンズが右打席に立ちます。

 アメリカン・リーグのジトーはここでお役ゴメン。結局ワン・ポイントの起用で、ツインズのクローザー、グアルダードにマウンドを譲ります。グアルダードは左ピッチャーで、スリークオーター気味に腕を振ります。

 さて、プレー再開。バッターはジョーンズ。しかし、ジョーンズはスライダーを空振り三振!

 ここで、スタジアムにラテン・ミュージックが流れ、盛り上がります。バッターは6番に入ってる、地元ブリュワーズのボゼ・ヘルナンデスです。彼もプエルトリコの出身で、シーズンここまで13本のホームランを打ってます。そして何事にも悩まない、明るい南国の雰囲気を持ってます。カウント2−1に追い込まれましたが、やはり南国の雰囲気、悩まない……です。そして、三振!!やはりそれでも、明るい雰囲気、悩まない!これは大切ですね。あまりそうだと、時と場合によっては監督さんとかは頭にくるかもしれませんが……。「南国の雰囲気、悩まない!」、私も見習おう!

7回表
 ナショナル・リーグは、今回からブレーブスの左腕セット・アッパー、36歳で初出場のレムリンジャーがマウンドに上がります。そして、レフトにレッズのアダム・ダンが3番で入りました。

 先頭バッターは7番デイモン。ファースト・ゴロでしたがレムリンジャーのカヴァーが遅れて内野安打にしてしまいました。やはり、苦労人レムリンジャーは舞い上がってるのでしょうか?

 そして、8番ビスケルの打席の初球、いきなりデイモンが2盗、キャッチャー強肩のミラーの肩を持ってしても、間に合わずセーフ!ビスケルはライト・フライに倒れます。しかし、2塁ランナーのデイモン、一度ハーフ・ウェイから2塁に戻り、そこから一気に3塁タッチ・アップ!セ〜〜フ!レムリンジャー、ピンチを迎えてしまいました。 

 続いて9番ギャレットが左打席へ。セカンド・ゴロ、しかしデイモンがホーム生還で5−3と詰め寄ります。

 続いて、1番ランディー・ウィンはフォア・ボールを選びます。足の速いウィンが1塁に立ちました。

 2番バッターは代打、独特のバッティング・フォームが印象的なオリオールズのトニー・バティースタです。ここでピッチャーはダイヤモンドバックスのキム・ビュンヒュンにスイッチ。

 韓国人でただ1人選ばれたキムは、右のアンダー・スローです。ここまでシーズン22セーブと言う堂々たる成績を挙げてのマウンドです。彼が言うには、疲労回復には「寝るのが一番!」だそうで、多いときで14時間も寝るんですって。凄い!私は7時間も寝りゃーもうご馳走さまなのですが、流石スポーツ選手。でもウチのベーシスト、よすおさんには負けますぜ。彼は20時間くらい軽く寝れますよ(何しろ、たまに死んでるのかな?って思う時もあるんですから……)。その代わり、起きてる時はまるで覇気がありませんけどね………。とりあえず、メジャー・リーガーによすおさんは勝ったんだから、今度会ったら褒めてやらなくては。

 さて、バッターがバティースタの場面でピッチャーがキムにスイッチ、その2球目に1塁ランナーのウィンが2塁へ盗塁を決めます。キムのモーションはちょっと大きい様な気がしますが……。そして、フル・カウントからシンカーをレフト前に運ばれ、ウィンは生還。5−4まで詰め寄られてしまいました。

 続く3番テハダもセンター前へクリーン・ヒット。テハダはそのボールを記念に貰ってます。なるほど、そうでしょうね。

 4番コネルコも左中間を破り、今日2本目の2塁打です。ランナー2人が返って5−6、逆転です!

 しかし、5番ピアジンスキーはセカンド・ゴロで2塁ランナー残塁。しかし、アメリカン・リーグは逆転に成功しました!

7回裏
 この回からいよいよ佐々木がマウンドに上がります!!そして、サードにはバティースタが2番で入り、そのまま守ります。

 バッターは7番、右打者のローレンです。先ずは2−1からフォークで三振に仕留めます。イエ〜イ!ドレミファ、っどーん!

 そして、8番キムに代打マイク・ローウェル。彼はマーリンズのスラッガーでプエルトリコ出身の選手です。佐々木はここもフォークで三振!!!!……と思ったらフォークをレフト前に運ばれてしまいました。なぁに、マグレ、マグレ。

 1アウト、ランナー1塁で迎えるのは、9番右打者のダミアン・ミラー。しかしミラーは佐々木のフォークに簡単に三振!!!!!……と思ったら、またマグレ。今度はレフト前に運ばれてしまいました。これで。1アウト2塁3塁。ヤバイなぁ………。

 続く1番のジュニア・シパイビーはサードへの真正面のゴロでアウト!!!………て思ったら、やっぱりアウトだった。良かった。ホッ。。。。

 2番のバーグマンです。こいつは要注意。でもやっぱり、二遊間を抜かれてしまいました。これで2人生還。7−6と再逆転を許してしまいました。悔しい………。どうやらフォークを狙われてるみたいです。弱ったなあ。

 続く3番アダム・ダンは198cmの大男。2球目をバーグマンの野郎が走りやがって、ランナー2塁になっちまった。そして、アダム・ダンもフォア・ボールで、ランナー1、2塁。

 続いて迎えるのは4番バッター、あのショーン・グリーン。この男、顔は優しそうですが、バッティングは凄いです。でも、佐々木がんばれ!お前だって凄いんだから!
 “ガッツ〜〜ン!”で〜っかい飛球、あわや!!……っとこれが大ファールで済みました。汗、汗、汗………。佐々木、お前は動揺してないか?いや、ど、ど、動揺してるのは、この私だ!
 そして、佐々木ここで意地のストレート!三振!!!!!!

8回表
 ナショナル・リーグはピッチャーをジャイアンツの豪速球クローザー、ロブ・ネン(ここまで24セーブを挙げてます)、セカンドはドミニカ人で、先日35試合連続安打を記録した、俊足好打(一昨年の盗塁王)のルイス・カスティーヨが7番で、サードにはプエルトリコ出身のマイク・ローウェル(共にマーリンズ)が8番に入りました。

 アメリカン・リーグはタイガースから唯一選出されてる、初出場の6番ロバート・フィック右翼手が佐々木に代って代打で左打席に立ちました。野球解説をしてる方がTVで言ってたのですが、前日の共同記者会見(『MLBオール・スター・ゲーム』ではその様な場をホテルの一室を借り切って設けてます)の時、「私の息子がオールスター・ゲームに出るのよ」と言ってたオバサンがいたらしいです。どうやらそれはフィックのお母さんだったみたいでした。
 フィックはロブ・ネンからセカンド横を抜けるヒット!!フィックもそのボールを記念に貰ってます。

 続いて7番デイモン中堅手も左打席へ。2−2−からファールで粘ります。しかし、快速156kmのストレートに三振。その間フィックは2塁へ盗塁成功。この時のボールはフィックは貰わないでいいのかな?「おい、そのボ、ボ、ボールもわ、わ、わしにくれぃ」とか言っちゃって……。フィックは何しろ、ここまでのシーズンで盗塁0の選手なんですから、貰っといた方がいいんじゃないかなぁ。

 ロブ・ネンは、1997年にマーリンズがワ−ルド・カップを征した時のクローザーで、その時史上最速の162kmをスピード・ガンがはじき出しました。私もその中継をTVで観てましたが、当時TVで解説をしていた原辰徳(現・読売ジャイアンツ監督)もビックリしてました。なにしろ、凄い球でした。

 さて、バッターは8番ビスケルが左打席へ。ビスケルはネンの球を見事3塁打し、フィックが返って7−7になりました。接戦です。今日はストッパーが打たれてます。

 9番アンダーソンは今日3打席目。しかし、セカンド・ゴロ。3塁ランナーは動けず、これで2アウト、ランナー3塁。

 打順は1番に返って、スイッチ・ヒッターのウィンが左打席へ。しかし、ここはネンの148kmの速球を空振り三振!

8回裏
 アメリカン・リーグはレッド・ソックスのウーゲット・アービナ(ベネズエラ出身)がピッチャーで先程のウィンの打順1番に入り、只今イチローを抜いて.361で打率トップのロイヤルズのマーク・スウィニーが一塁手で4番に入ります。

 先頭バッターはキュラソー出身の5番中堅手アンドリュ-・ジョーンズ。しかし、サードへのゴロ、これをバティースタがさばいて1アウト。

 ここでまた陽気なラテン・ミュージック!細かいことは気にしない。人生楽しけりゃ、それが一番。ベース・ボールだって、バットを振ン回すのがサイコーに楽しい!場内は盛り上がります。ここで陽気なプエルトリカン、地元ブリュワーズのアミーゴ(?)、ホゼ・ヘルナンデスの登場!!!私には何故かへルナンデスのバットが、マラカスとかに見えてしまいます(目が悪くなっちゃったのかな?)なんとなくリズミカルなこの男、彼にはラテン・ミュージックがピッタリ!オーレーオレオレオレー♪ってそれがラテン・ミュージックかいなぁ?
 打席に立つと、ワン・ツー・スリ〜!何故かここはワルツの3拍子で3球三振!!!でも、気にしない、それがたとえワルツだって、ラテン・ミュージックだって。そ、そうか!これはワルツではない!2拍3連だったんだぁ!流石!ワン・ツー・スリ〜ではなくワーン・ツー・スリィだな。納得、納得。

 7番のルイス・カスティーヨも打ち上げてセンター・フライ、今日久々の3者凡退でした。

 さて、9回に入る前に、ミルウォーキー『ミラー・パーク』名物、ソーセージ・レースです。これはミルウォーキーで原産されてる、4種類のソーセージの形の愛らしいぬいぐるみに人が入って、駆ッコするものです。昔、野茂がブリュワーズにいた頃、このぬいぐるみの中に入って、駆けた事があるのだそうです。大昔にドリフの番組で流行った“ビッグ・マックス”を思い出しました。
 「よぉ〜〜〜い、………ドン!!」
 「バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ………バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ……バタ…バタ…バタバタ〜!」
 「3番が一等賞!!」………………………………………終りです……(同時通訳by安田しん二)。

9回表
 ナショナル・リーグのピッチャーはブレーブスのクローザー、ジョン・スモルツです。

 バッターは2番バティースタ。スモルツの154kmの豪速球に空振り三振!

 3番テハダのところで、ここでやっとレッド・ソックスのノマー・ガルシアパーラーの登場!ここはヒーローになるチャンスでしたが、スモルツの鋭いスライダーにショート・ゴロ。

 現在の首位打者、4番スウィーニーもライト・フライで3者凡退。

9回裏
 ナショナル・リーグがスモルツと来たら、アメリカン・リーグはヤンキースの守護神、パナマの快投、マリアーノ・リベラの登場です!ショートにはガルシアパーラーがそのまま入ります。アメリカン・リーグの残り選手は、マリナーズの先発ピッチャー、フレディー・ガルシアのみとなってしまいました。ナショナル・リーグの方も、キャッチャーのサンティアゴとフィリーズの先発ピッチャーのビンセント・バティーヤの2人だけです。

 バッターは8番のローウェルからです。リベラのカット・ファースト・ボールをライト・フライ。これをタイガースのフィックが難なく獲って1アウト。フィックはこのボールは記念に貰わないでいいのかなぁ………って思いますよね。

 9番はダイヤモンドバックスのダミアン・ミラー。昨年のワールド・シリーズの因縁の相手です。しかし、ミラーもサード・ゴロで簡単に2アウト。

 1番はピッチャーのスモルツですが、どうやら代打を送ります。『MLBオール・スター・ゲーム』は10年ぶり、5度目の出場、ジャイアンツの37歳、“座り投げ”で一世風靡したベニート・サンティアゴ(プエルトリコ出身、以前はサンディアゴ・パドレスからの出場)です。
 サンティアゴと言えば、座ったまま2塁や1塁に素早く送球する、“座り投げ”で有名ですが、最近はあまりやらなくなったのです。その理由というのが、「あれを観た子どもたちが真似をするから」と言う事なんだそうです。サンティアゴ、偉いです。座り投げは肩に相当の負担が掛ります。あれはサンティアゴだから出来るのであって、もし子ども達が真似したら、肩を壊しかねません。私も真似してみたことありますが、一度で懲りました。私ができるのは“座り走り”、つまりキャッチャーの座ったままの格好で、フナムシの様に走り廻る事くらいですから…(これはあまりカッコ良くないから誰も真似しません)。
 そのサンティアゴはセンター前にクリーン・ヒット。これが彼の『MLBオール・スター・ゲーム』初ヒットなんだそうです(ボール貰わなくてもいいのかなぁ……)。

 2番のバークマン、今度は得意の左打席に入りましたが、セカンドへの緩いフライ(ライナー?)でアウト、チェンジです。いよいよ延長に入ります。いったいどの位続くのでしょうか?選手はもういないのに……。

10回表
 回はいよいよ延長戦に入りました。ナショナル・リーグはピッチャー(野手も含めて)最後の1人、フィリーズの先発ピッチャー、ニカラグア出身のビンセント・バティーヤをつぎ込んできました。ナショナル・リーグはこれで、泣いても笑ってももう控えはおりません。キャッチャーは先程ヒットを打った、“座り投げ”のサンティアゴがそのまま入りました。

 5番ピアジンスキーは初球をセンター・フライを打ち上げ、アウト。

 6番フィックスもセカンド・ゴロ(ボールいらない?)。

 7番ジョニー・デイモンもファースト・ゴロ。ランナー必死に走り、バティーヤが慌ててファースト・ベース・カバーに入ります。間一髪アウトで簡単に。三者凡退でした。

10回裏
 アメリカン・リーグの方も最後残りの1人、ピッチャーのフレディー・ガルシアを送り込んできました。ガルシアは御存知、ベネズエラ出身でマリナーズのエース・ピッチャーです。そして、昨年の『MLBオール・スター・ゲーム』の勝ち投手でもあります。これでアメリカン・リーグが勝利しますと、2年連続の『MLBオール・スター・ゲーム』勝ち投手と言う偉業を達成する事になります。

 両リーグの選手は全て出尽くして、MVPも試合を決めた人がなる事でしょう。がぜん気合が入りますね、これで。

 バッターは3番のアダム・ダン。大きなセンター・フライもあと一歩フェンスに届かず、場内からため息が漏れます。

 1アウトでバッターは4番のグリーンです。ここは、流石グリーン。センター前ヒットで、1アウト、ランナー1塁です。

 ここで迎えるのがアンドリュー・ジョーンズ。もう真剣勝負で、フル・カウントになってしまいました。結果は三振!!しかし、グリーンは2塁へ盗塁成功!これで2アウト、ランナー2塁。一打サヨナラのチャンスです。

 ここで場内は大盛り上がり。音楽が流れます、それも陽気な陽気なラテン・ミュージック!ここで「ホォーーッゼェ〜〜〜、ヘ〜ルナンデッスゥーーーー!」のアナウンス。バッターはヤッホー、オッハー、ケーロヨーン、コニャニャチハー!と陽気に登場、ホゼ・ヘルナンデスです(ホンマかいな?)。
 「カァッキーーーーーン!」自分で音も口で言って打ったかどうかは知れませんが、打球は遥か彼方の………え?サード・ゴロでしたぁ。フ〜〜ゥ、ホッとしました。これでガルシア(アメリカン・リーグ)はピンチを脱しました。

11回表
 8番、先頭打者ビスケルがフォア・ボールで1塁へ歩きます。

 9番、この日4打席目のギャレット・アンダーソンは2−3フル・カウント。しかし、粘りましたがセカンド・ゴロに倒れました。この間ビスケルは2塁に進み、1アウト、ランナー2塁です。

 1番に返ってなんとバッターは、ピッチャーのフレディー・ガルシアです。ガルシア頑張ってなんとかバットにボールを当てます。普段アメリカン・リーグのピッチャーは打席に立つ事が無いので、大健闘です。結果はボテボテのショート・ゴロ。しかし、ビスケルは3塁に進み、一打勝ち越しの大チャンス!

 2番バティースタは、バッティング・フォームは面白いもののヒット出来ず、ライト・フライに倒れてチェンジ。

11回裏
 この回が始まる前、ジョー・トーレ(ヤンキース)、ボブ・ブレンリー(ダイヤモンドバックス)両軍監督、審判、セリグ・コミッショナーが何やら話し込んでます。きっと、決着の付け方を話し合ってるのだと思います。やはり、これ以上ガルシアとバティーヤを投げさせてはいけないと言う事なんでしょう。最近、MLBのピッチャーは、代理人を通じ、球団とは「オール・スターでは2回以上投げない」と契約する事が増えてるのだそうです。日本では12回と言うのが切りのいい回ではありますが、どうやらこの回にもしも点が入らず、試合が同点だった場合には何らかの方法で決着が付けられるのでしょう。ここまでやっといてナンなんですが、まあ考え方を変えればそれも面白いかもしれません。なにしろ決着を付けない事にはファン(アメリカ人の気質上)は納得しないでしょうから。今までで何しろ、“1961年の雨の為にドロー”と言う以外は、引き分けがないのが『MLBオール・スター・ゲーム』なんですから。

 「決着を付ける!」と言う事で、その方法を考えてみました。

・ジャンケン……でもこれはちょっと地味?いや、あの4万1871人が全員声を揃えて、「さーぁいしょはグゥー、あジャンケン・ポ〜ン!」とやったら、凄い迫力かもしれませんよぉ。それこそ、年末の「第九」もまっつ青かも。

・ホームラン競争で決める……これは昨日もう観たし、発想としてはちょっと乏しい。ピッチャー用のネットを持ってくるのも面倒だ。

・サッカーW杯にならって、PK……野球で言うところのゴー・キーパーはキャッチャーって事で、キャッチャーに完全防備させ、その前でノックして、PK合戦とする。ン〜、でもこれはちょっとサドっぽいかぁ。。。

そうだ!ここはソーセージ・レース!……もうこれっきゃなぁーい!!ソーサやボンズがあのソーセージの中に入って、必死に走る姿を観たら、今日の4万人はぜったいに満足するだろう。

 あ〜、どうやって決まるのかなぁ。考えてみたら私に決定権なんてないもんなぁ。。。もしかしたら、ソフト・ボールみたいに、回の最初からランナーを設置して(例えばランナー2塁とか3塁とかに)、そこからお互い始めるのかなぁ。
 まあ、いずれにせよ説明がある事でしょう。

 で結局、試合は説明無いまま、続けられました。バッターは7番ルイス・カスティーヨ。カスティーヨはセンター・フライで1アウト。

 と、ここでアナウンスが入りました。「この回に点が入らなければドロー試合です」(勿論英語です)。場内、すごーいブーーーーーーーイング!!!!!こんな事って有り?!TVのアナウンサーと解説者は「何と言ったのでしょうか?」と言ってますが、まさか、「ソーセージ・レースやりまーす」と言ってない事だけは、この大ブーイングを聞いて貰えば分かると思うのですが………。

 次打者、8番マイク・ローウェルがヒット!!サヨナラのチャンスです。場内はアナウンス内容に対してのブーイングと、バッターに対しての声援とが入り交じってます。歓声の「ワー」と、ブーイングの「ブー」で、「ワーブー、ワーブー」って聞こえま…………せん、失礼。

 9番ピッチャーのパディーヤはバントの構え。彼は珍しく、ピッチャーでスイッチ・ヒッターなのですが、右ピッチャーのガルシアに対して、ナント右打席に立ってます。ここで、おっと!ガルシアのワイルド・ピッチ(暴投)でランナーは2塁へ。しかし、結局パディーアは三振!

 バッターは1番に返って、サンティアゴ。場内はサンティアゴに対しての声援と裁定に対してのブーイングが最高潮になってます。サンティアゴも2−1と追い込まれましたが、ここは凡退出来る雰囲気ではありません。客は相当怒ってます。結果は三振!Booooooo!!お客の怒りは凄いです。サンティアゴが悪いわけじゃありません。ソーセージ・レースを1回やってりゃ………、私も勝手なこと言ってましてスイマセン。

 えっ!?MVPも無しですか?まさか、セリグ・コミッショナーが持って帰っちゃったんじゃないでしょうね!


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