その
    
永野護氏デザインMS大全

機動戦士ガンダムZZ 1986−1987放送

コクピットやパイロットスーツなど
  
 
 
 
 
 プチモビルスーツ
 
ZZガンダムの第1話で、ジュドーやヤザンがアーガマに進入する際に使用した作業用小型MS。
 
主役機ZZガルスJなどの主要メカは総て没となったが、プチMSはミドルMSと共にそのまま作品に使用された数少ないデザインの一つ
「ガンダムZZのオンエアで見ることの出来た永野のデザインは、Zガンダムで描いた物を除くとプチMS他数点である。」 [comicNewtype1996冬の号]
 

 
設定画
この機体とミドルMSについては他のZZのメカと異なり、多くの雑誌やムックに掲載、特にB-CLUB4号データコレクション6機動戦士ガンダムZZには書き込みも掲載された。
上記書籍では全身像が前方・後方からの2点が1枚のシートに描かれていたのが確認できるが残念ながらサイン及びシートのタイトルは確認できていない

他にもMS大全集に掲載されたコクピッドの詳細図も存在する。
 
ツイッターにてスタッフ用資料が投稿され詳細が判明 ※2023.6.18追記
 「#1プチ.MS. モビルスーツ」「1〜 プチMS.コクピット.」の2枚が存在する

 
#1プチ.MS. モビルスーツ
前方パース・後方パースの2点が描かれている。残念ながらサイン及びシートのタイトルは不明
ツイッターにてスタッフ用資料が投稿、詳細が判明、サインは「くりす.85.11.12.」であった。 ※2023.6.18追記
永野氏の書き込みは
キャノピー部 「↓金ギョバチ.キャノピーの線はアンテナ」「↓ライト.明るく.」「↓キャノピー回転して閉める」「コクピット回収する.」
キャノピーの中にはなんと少年の顔が描かれている、誰(笑)?。
一部資料ではこの少年の顔は消されているものもある。
腕部 「伸びる」
腕がシリンダー状に伸びるという風にデザインされている。
脚部 「足後対称」「バーニアつき.」
脚は前後に対称なものが二本ずつ、左右で4本の脚を持つ。
機体後部 「ブーニア.」
後方パースにて機体後部に装備されたブーニアを確認できる。
1〜 プチMS.コクピット.
プチモビのコクピッド内の操縦シート・パネル等が描かれた設定画で、おそらく永野氏によるものと思われる
サイン・シートのタイトル・書き込み等一切不明。
ツイッターにてスタッフ用資料が投稿、詳細が判明し、やはり永野氏によって描かれた設定画であったことが判明した。サインは「くりす.85.」 ※2023.6.18追記
永野氏の書き込みは
コクピット内 「バック.ミラー.」「↓ムセンキ」
シンプルなコンソールパネルで背面はカメラ映像ではなく肉眼確認なのがいかにも、である。
シート 「←鉄板一枚プレスのシート.」
座り心地最悪な気が。。
 

 
掲載雑誌
B-CLUB4号 P26
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
全身像の設定画が2点掲載されている。書き込みも判読できる、オススメ
MS大全集 P77
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
書き込みは掲載されていないが、コクピッドの設定画が掲載されている。
データコレクション6機動戦士ガンダムZZ P91
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
全身像の設定画が2点掲載されている。
書き込みも掲載されているが、縮小されているため判別できない。

GUNDAM EPISODE GUIDE 3 P108
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
設定画が一部掲載されている。
  
 
 
 ミドルモビルスーツ
 
プチモビより若干大型化された作業用メカで、プチMS同様そのまま作品に登場した
手から伸びている怪しいコードと天辺に付いている大型のクレーンが非常に印象的。
 
B-CLUB4号に掲載された設定画には、機体側面部に「☆5655」というマーキングが描かれていた。
しかし、何故か他の書籍に掲載された設定画にはこのマークが掲載されていない
(スタッフ用資料でも確認できなかった)。
 
各資料集には前方パース・後方パースの2点が掲載され、残念ながらサイン及びシートのタイトルは不明。
ツイッターにてスタッフ用資料が投稿され詳細が判明 ※2023.6.17追記
 「#1ヤザンの乗るMIDDLE M.S(全身像)」「ミドル.MS.(全身像前面&背面及び小サイズ2点)」「#1.MiD M.S コクピット」の3枚が存在する。

 

 
設定画
多くの雑誌やムックに掲載されている。
特にB-CLUB4号GUNDAM EPISODE GUIDE 3には確認されている全身画の前方・後方パースの2点が両方とも掲載されている。
書き込みに関してはB-CLUB4号データコレクション6機動戦士ガンダムZZで、数点確認できた。

 
#1ヤザンの乗るMIDDLE M.S(全身像)
前方パース・後方パースの2点が描かれている。残念ながらサイン及びシートのタイトルは不明
→スタッフ用資料により詳細が判明 上記名称であることとサインが「くりす85」であったことが判明した。 ※2023.6.17追記
永野氏の書き込みは1点。同じ設定画が転載された別シートには別の書き込みあり。
クレーン基部 「↓ウインチ」
よく見るとクレーンの根本に巻き上げ用のウインチが描かれている。
ミドル.MS. ※2023.6.17追記
スタッフ用資料により詳細が判明、前面全身図(上記再録)、背面全身図、ハッチ開放解説図、クレーン先端収納図の4点が描かれていた。
ハッチ開放とクレーン先端図は現時点では書籍での掲載は確認できていない。「くりす85」のサインあり
永野氏の書き込みは
コード 「↓なんか出る」
手のひらから伸びている怪しいコードB-CLUB4号では切られていて掲載されていない。
先端部は分銅のような重石みたいなものが付いている。しかし何か出る・・・って一体(笑)。
機体後部 「↓バーニア」
機体後部にバーニアが三基付いている。
クレーン先端収納図「通常こうする」
クレーン先端を巻き取った状態設定画の解説。
#1.MiD M.S コクピット ※2023.6.17追記
スタッフ用資料により詳細が判明、シート周辺とコンソールパネルの2点が描かれていた。
現時点では書籍での掲載は確認できていない。「くりす85.」のサインあり
永野氏の書き込みは
シート 「↑プレスの一枚板 ペラペラ」
いかにも作業用MSというこだわりを感じます。
サイドパネル 「↑左右同じコンソール
機体後部にバーニアが三基付いている。
一部見切れている為他にも書き込みの可能性あり
 

 
掲載雑誌
B-CLUB4号 P26
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
前面パースの設定画が掲載されている。書き込みも一部掲載され判読できる。
MS大辞典 P75
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
前面パース・後面パースの設定画が掲載されている。
データコレクション6機動戦士ガンダムZZ P91
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
前面パース・後面パースの設定画が掲載されている。書き込みも一部掲載され判読できる
GUNDAM EPISODE GUIDE 3 P108
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
前面パース・後面パースの設定画が掲載されている。
  
 
 
 #1.ジュドーたちのトレーラー
 
2話「シャングリラの少年」でジュドー達が使用していたトレーラーで作品にも実際に登場した(注:1話は番組紹介番組のプレリュードZZ)。
データコレクション6機動戦士ガンダムZZ等の書籍に設定画が掲載されている。
 
設定画の線や機体前面に書かれた505の番号から永野氏によるデザインではないかと考えられていたが、サインが併記された設定画は確認できていなかった。
→2023年6月にスタッフ用資料により、「くりす.85.」のサインが描かれていたことが判明した。
 

 
設定画
データコレクション6機動戦士ガンダムZZに、シートに書かれていた全体図、クレーン収納図、コンソール詳細図の3点全てが掲載、注釈書き込みも確認出来る。
 
#1.ジュドーたちのトレーラー
全体図、クレーン収納図、コンソール詳細図の3点が描かれている。
→スタッフ用資料により詳細が判明 上記名称であることとサインが「くりす85」であったことが判明した。
全身図 「↓アクセルとブレーキだけ」「→ウインチ」「→クレーン」「←工具バコ」
各所の説明文のみ。対比としてヒトのシルエットも傍に描かれている。
クレーン収納図 「↓ヒト」「→クレーン.普通は前方にもっていく.」「プチMS」
各所の説明文のみクレーンが折りたたまれ後方に収納された状態が掛かれている。
プチMSが荷台に乗っていたり、後方をのぞき込む女性?の背面なども書き足されている。こちらもヒトのシルエットが対比として記載されている。
コンソール詳細図 「コンソール」「←カセットついている」「シート」
各ハンドルとアクセル、ブレーキのシンプルな操縦系統、宇宙世紀に何故カセットテープが?
 

 
掲載雑誌
データコレクション6機動戦士ガンダムZZ P91
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
書き込みも一部掲載され判読できる
  
 
 
 #1.ジュドーのエレスポーツ./#1 エルのスクーター
 
2話「シャングリラの少年」でジュドーやエルが使用していた2輪走行車で、作品にも実際に登場した
データコレクション6機動戦士ガンダムZZ等の書籍に設定画が掲載されている。
 
トレーラー同様、永野氏によるデザインではないかと考えられていたが、サインが併記された設定画は確認できていなかった。
→2023年6月にスタッフ用資料により、「くりす.85.」のサインが描かれていたことが判明した。
 

 
設定画
データコレクション6機動戦士ガンダムZZに、シートに書かれていた設定画4点全てが掲載、注釈書き込みも確認出来る。
 
#1.ジュドーのエレスポーツ./#1 エルのスクーター
エレスポーツ2点、スクーター2点が1枚の設定画シートに描かれている
→スタッフ用資料により詳細が判明 上記名称であることとサインが「くりす85」であったことが判明した。
エレスポーツ後斜視点図 「↓スリック」
タイヤの形状説明。溝がないタイプである模様。
 

 
掲載雑誌
データコレクション6機動戦士ガンダムZZ P91
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
書き込みも一部掲載され判読できる
   
  
 
 パイロットスーツ
 
ZもしくはZZの頃にデザインされたアクシズ側のサイコミュパイロット専用スーツとのこと。
Nyetype2005年7月号の付録ポスターと同誌2007年1月号綴じ込みポスターに掲載されている。
 
同時期に提出されたデザインがグワンバンという事なので、おそらくZガンダム後期にデザインしたものと思われる。
また同時期にハンマ・ハンマ(ZZ没稿)もデザインしたらしい。1985年の10月以降と想像されるが正確な時期は判明していない。
「これはもともとアクシズのサイコミュパイロット専用のスーツとしてZだかZZに関わっているときに作っておいたものである」 [Newtype2007年1月号綴じ込みポスター]
「Z後半のどさくさにまぎれて、つくったのがこれ(グワンバン)。 ジオンの戦艦の中でもグワジンってけっこう変な形していて、好きだったんですよ。ボクもジオンの船をつくりたかったので、ハマーン・カーンが乗っている船としてデザインしたんです。その後ぜんぜんZガンダムの中では出てこなかったような気がするんですけど、0083に登場しているのをみてびっくりしました」 [ISSUE&OUTLINE] 
「ハチカと同時に描いたもの」 [Newtype2007年1月号綴じ込みポスター]
 
この女性が着ているパイロットスーツのヘルメット部分が大きく、アンテナらしき突起物も浮いている。
ニュータイプ2005年7月号付録ポスターのキャプションよりサイコミュヘルメットであるとのこと。 
 
ちなみにヘルメットが大きいのは一目で操縦者がニュータイプだとわかりやすいからだとの事。
ハマーンなどのニュータイプが乗るのではなく、サイコミュを搭載した汎用機ということを、アンテナのような増幅機構のようなものをもつものとして描いたのではと想像できる。
その際、富野監督に大きくて邪魔との指摘により没にされた旨のやり取りがNewtype2007年1月号の綴じ込みポスターに掲載されている。
ララァも大きいヘルメットかぶっていませんでしたっけ、カントク(笑)?
「以下、覚えている会話。:富野監督「・・・・・・なんですか?この大きなヘルメットは?」「だって、こんくらいでっかい方がすぐに、あいつニュータイプだ、と、わかっていいじゃないですか」「こんな大きくて邪魔です。」「えーなんでー。かわいいのにー」「没!」以上、このスーツが没になるまでの経緯でありました」 [Newtype2007年1月号綴じ込みポスター]
こういったデザイン提出時にはフィルム編集の女性が助けてくれるらしいのだが、運悪くこの時は不在であった為に没となってしまったらしい。
「いつもこういうやりとりをするときはフィルム編集のF嬢が近くにいて、「あら監督、かわいくていいじゃないですか」「そぉ?うーん、それならオッケーにしときますか」とか、いってくれるものであったのだが残念ながらそのときにはF嬢はおらず、運悪く没を食らってしまったのであった。」 [Newtype2007年1月号綴じ込みポスター]
 
この没になったデザインは、2005年にハチカがポスターに描かれた際に、ハチカのパイロットであるシュメール少尉が着て、描き下ろされている。
このシュメール少尉はもちろんガンダムの正史?には登場しないオリジナルキャラクターである。 
また、ポスター裏面のモノクロイラストには「*このキットにはシュメール少尉は、入っていません」というガンプラに良く書かれているコメントを基にした冗談も書かれている。
 
 

掲載雑誌
ニュータイプ2005年7月号 付録ポスター
ハチカ・リックディアス等のMSと一緒に、このパイロットスーツのイラストが描かれている。
ニュータイプ2007年1月号 綴じ込みポスター
このパイロットスーツのイラストと、デザインした経緯などのコメントが掲載されている。

 

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