永野ZZガンダム
    
永野護氏デザインMS大全    
  
機動戦士ガンダムZZ 1986−1987放送
永野氏がデ ザインしたZZ案。永野氏が降板したことにより世に出ることはなかった。
  
 
 
 
 αガンダム
 
永野氏が最初にデザインした主役メカ(ZZ)のラフスケッチ。ワイツとして知られる永野版ZZとは まったく異なるデザイン。
1985年にデザインされ、1995年ZZ のLDブックレットに設定画が掲載されたが、機体の名称は不明だった。
→2011年、ファイブスター物語リブート2巻P106に「αガンダム」というデザインをZZ時代に永野氏がデザインした旨の発言が掲載され、胸装甲に 「α」と書かれたこの機体の名称が判明した。 2012.1.31追記
 
このMSがデザインされたのは1985年10月頃。永野氏や小林誠氏、明貴美 加氏、藤 田一巳氏、ビシャルデザインなどが参加した次回作のデザイン会議に提出された。
次回作と書いたのはこの頃はまだZZという名称は登場していないためで、当時の企 画書にはゼータ・ガンダムパート2という仮タイトルが記されていた。
「こ こ で紹介するのは、企画の初期段階で作られた、次回作用の主役メカ(まだZZというネーミングはない)のラフスケッチである。当時Zガンダムに参加していた デザイナーの永野護氏や小林誠氏、明貴美加氏(当時は伸童舎に所属)、そして玩具類の合体変形などのアイデアを作っていたビシャルデザインなどが参加して いる」 [機動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット]
「「ガ ンダムZZ」で僕が作っていた「αガンダム」 [リブート2巻]
しかし、この永野氏がデザインしたMSは採用されず、明貴氏がデザインした MSのコン セプトが採用された。
コアファイターとA・Bパーツ(いずれも戦闘機に変形)が合体しMS形態をとると いうものである。
ただし明貴氏がその後もデザインを担うのではなく、このMSのコンセプトを元に永野氏がデザインするということが決定され、明貴案を基に永野氏が ホワイトガンダム初稿をデザインすることとなった。
「A + Bメカという合体案は10月下旬の第一回デザイン会議で出された数多くのデザイン(約30点)の中で、伸童舎の明貴美加氏の案が基本となっている。」  [B-CLUB4号]
「明 貴 稿をベースに永野護氏にバトンタッチ。その第一稿がこのデザイン。バックパックとなる飛行メカが背中にドッキング する」 [B-CLUB8号]
(2機の戦闘機が合体変形するという)コ ンセプトは僕のものでないので、本編に登場する他の方のデザインした主役メカも、同じ機構を引き継いでいるはずです」[Newtype1986 年3月号]
このMSの特徴としては変形機構をもたないといことであり、百式やリックディアスと同様に、背中に巨大なウイングバインダーを背負っている。
百式もそうであったが、当時の永野氏が変形という機能について懐疑的であったこと を考えるといかにもという感じである。

しかし、このデザイン案は採用されず、他者のアイデアである変形合体機構を持 つMSを デザインすることとなり、挙げ句の果てにその機体の永野氏が考案した合体機構に問題があるという名目で(他にも色々要因があったといわれているが)、デザ イン担当を降板している・・・。
→この機体はその後1988年ジュノーンの初期稿にイメージソースとして使用され たらしい。
しかしながらこの機体は連載時扉頁に掲載された(リブート1巻P65参照)のみ で、ジュノーンのデザインは変更されている。 2012.1.31追記
「「Zガンダムっていう主役MSを作ってくれ」とだけしか言われなかった。僕は意地でも変形させてやるもんか、とか 思ってたし」 [ZガンダムメモリアルLD-BOX1封入ブックレット] 
「永 野 氏のプランはAメカとBメカの変形に立体化した場合、無理が生じるであろうと理由からNGとなった。」 [B-CLUB4号]
「「リブート1 ラキシス」の扉ページにジュノーンの白黒イラストが掲載されているが、未消化のままのデザインであるのは一目でわかると思う。このデザインは「ガンダム ZZ」で僕が作っていた「αガンダム」のイメージを取り込んだもので、その試みは大失敗に終わり、そのままいやになって放置していたのだ。」 [リブート 2巻]
また特筆すべき点として肩にX-125(S?)、 胸にαのマークが描かれていることである。
 
Xで始まる型式番号は他にもZガンダム大辞典に描かれていたキュベレイX-129、同じくハンブラビX-18510 倍に掲載されたキュベレイ初期稿にはX-15B(8?)と描かれていた。
※どういった方式があったのか未だ判明していない。
 

 
設定画
このMSについては今の所、ZZ のLDボックスに封入されたブックレットのみでしか確認できていない。
ちなみに足下にジュドーと思われる少年が描かれている(富野氏が1985年10/13-15に描いたストーリーあらすじにジュドーの名前が既にあるた め)。

 
また確認されているのは前面パースのみで、他にも背面パースなどが存在するかは判明していない。
 

 
掲載雑誌
機 動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P8
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
他にもホワイトガンダム2稿最終 稿も掲載されている。
  
 
 
 ZZガンダム
      (ホワイトガンダム稿)
 
永野氏がデザインしたZZ案。
 
各模型紙に掲載された1〜3稿の初期案、降板後Newtypeに掲載されたものとで、合計4点存在する。
「永 野 氏によるZZのデザイン案はB-CLUB3号の富野由悠季カント クのインタビューに掲載したものが初稿であった。模 型情報1月号のMJフォーラムに載ったものが12月上旬の会議に出された2稿で、(中略)12月末に出された最終稿」 [B-CLUB4号]
当初ZZのメカデザインは永野氏がすべて担当すると発表されたのだが、スポン サーサイ ドと意見があわずメカデザインを降板した。
そのため永野氏がデザインしたMSはすべて没になり出渕氏や明貴氏などが引き継ぐ こととなった。この永野版ZZも、残念ながら没となってしまったものである。
インタビュアー:メカデザインはどなたに?
 富野監督:永 野くんに 任せようかと、考えています。ただ今回のZZといわれるガンダムはそうはいいながら、いわゆる永野メカではありません。大河原マシンに近い線があります。 それは彼が従来のデザインと、大河原デザインの二種を意識してそれぞれをデザインしているということなんです。いつまでもハンブラビのようなデザインだけ をしていては生き残れないということを知ったんでしょう。だからこれからの彼のメカのバリエーションには期待できます。今描かせているヤラレメカに近いメ カなどはかつての手塚治をほうふつさせる、漫画的なものまであります。それに加えてオーソドックスなデザインをすることで、彼のフィールドは良い方向に、 一気に広がるかもしれません」 [B-CLUB3号]
「主 役 メカであるZZのデザインは検討中という状況だ。これは、今までに見られなかったような合体変形システムを考案しているためで、1月号に発表した永野護氏 のデザインを保留して」 [模型情報1986年2月号]
「機 動 戦士ガンダムZZのメカニカルデザインは、永野護氏によって進められていたが、'86年1月に入って、デザインを降板することになった。」 [B- CLUB4号]
「永 野 氏のプランはAメカとBメカの変形に立体化した場合、無理が生じるであろうと理由からNGとなった。」 [B-CLUB4号]
「永 野 はガンダムZZのメインメカデザイナーに抜擢され、かなりの点数のデザインを挙げていた。美しい白いMS、ガンダム。(中略)オンエア直前、永野はメイン デザインを降ろされる。ガンダムZZのオンエアで見ることが出来た永野のデザインは、Zガンダムで描いたものを除くとプチMS他数点である。」  [comicNewtype1996冬の号]
「永 野 自信の名前はオープニングタイトルにクレジットされるが、実際にはほとんどノータッチである。」 [comicNewtype1996冬の号]
「ZG でゲストメカニカルデザイナーとして活動していた永野は、続くガンダムZZでは、メインメカニカルデザイナーとして起用される予定になっていた。」  [MAMORU MANIA]
「ス ポ ンサーサイドの提案で、永野のZZ降格が決定したのだ。ネオ・ジオン側のユニークなモビルスーツたちはもちろん、主役メカホワイトガンダムをはじめとする メーンメカデザインにいたるまで、ZZの画面から永野護の色は一層された。」 [MAMORU MANIA]
「こ の 年の夏、翌'88年公開の劇場アニメ「機動戦士ガンダム/逆襲のシャア」のメーンメカニカル・デザイナーの座を(またしても)追われてしまう。デザインの 優劣ではない。この時期の永野は、スタッフやクライアントとの協調精神を全く失っていた。それがFSSにのめりこんだせいなのか、否か。永野自身にも答え は出せないだろう。しかし、26歳の若さで時代の最先端を切りとろうとしていた永野にとって、『今自分が見せたいデザイン』が『クライアントの要求に合っ たデザイン』より大切なものだったのは確かだ。『ZZ』に続き、『逆襲のシャア』も降ろされたことで、永野のアニメ界に対する不信は決定的となった。ほど なくサンライズ社を退社。」 [MAMORU MANIA]
「最 終 的に、永野氏は諸般の理由で降板。結局これらのデザインは陽の目を見ることはなかったのである」[機動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封 入ブックレット]
「(ZZガンダムやハンマ・ハンマは)基 本的にハンブラビとキュベレイでやろうとしたことの後継というのが、ボツになった「ガンダムZZ」の設定にはあったんです。」  [Zガンダムエース]
「『ZZ』 のメイン・メカデザインに起用される予定だったが、スポンサーサイドと喧嘩してしまい降板。どうやら『Z』でイカ型MSハンブラビをデザインした過去を持 つ永野氏だけに、スポンサーであるバン○イが『本当に売れるデザインができるのか』と疑ったことが原因とウワサされている」 [ウラBUBKA2004年 11月号]
この初稿は、1985年10月下旬に行われた第一回デザイン会議に提出された進童舎の明貴美加氏のデザインをベースにデザインされ、11月中旬に行われたデザイン会議に 提出され、模型紙に掲載された。
ちなみにAメカ・Bメカが合体してMSになるというコンセプトは明貴氏による もの。
永野氏によるこの初稿は非常にゴツイ外見で、背部ランドセルの左側に大型の武器が 装備されている。
実際のデザインは確認出来ていないが、背中にバックパックとなる飛行メカがドッキングするとのこと である。カラーリングは白色。
「明 貴 稿をベースに永野護氏にバトンタッチ。その第一稿がこのデザイン。バックパックとなる飛行メカが背中にドッキングする」 [B-CLUB8号]
(2機の戦闘機が合体変形するという)コ ンセプトは僕のものでないので、本編に登場する他の方のデザインした主役メカも、同じ機構を引き継いでいるはずです」 [Newtype1986 年3月号]
「'1985 年の秋頃から、主役メカをはじめとした、メカニカルデザインの作業に余念がなかった。永野の手による主役メカZZはエルガイム同様まっ白なボディをもった 美しいマシーンで(私たちはこれをホワイトガンダムと呼んでいた)、ガンダム世界のモビルスーツと、エルガイム的な永野デザインの中間的産物ともいうべ き、美しいロボットだった。」 [MAMORUMANIA]
 

 
設定画
全身像の前面パースのみしか確認されていない。
 
それも設定画自体が掲載されただけで書き込みや日付、タイトル等は一切確認できず
ただし上記した飛行メカの設定があるということだけは判明している(もちろん設定画自体は未発表だと思われるが・・・。)。B-CLUBに2回掲載されて いる。

 

 
掲載雑誌
B−CLUB通巻3号(1985年12月)  P11
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
富野監督のインタビューに設定画が掲載されている。
B−CLUB通巻8号(1986年7月)  P26
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
ZZガンダムデザイン決定までというコーナーに、3 稿と共に掲載されている。
ModelGraphix2010 年9月号 P27
B-CLUB通巻3号の設定画が転載されている。
  
 
 
 ZZガンダム
      (ホワイトガンダム稿)
 
永野氏によるZZガンダムの第2稿。12月上旬のデザイン会議に提出された。
胸の部分が分離したコアファイターと、その他の部分が変形したコアベースなる飛行機が合体し、背中にウエポンパーツ(左右に2門の砲身を持つ)を装着し、MS形体になるという非常にユニークな合体機構を持つ。
 
またこのウエポンパーツが装着したまま 飛行形態をとることもできる(その場合、ウエポンパーツの砲身が前面に出る)。
この飛行形態とコアベースの大きな違いは、飛行形体はうつぶせ状態で変形するのに対して(Zガンダムやマクロスはこのタイプ)、コアベースは機体が仰向け になっている点である。
コアベースは頭のツノが2本重なり最前部に飛び出すなどかなりユニーク。

 
またこの第2稿には若干細部を変更した バージョンが存在し、ZZ のLDボックスに封入されたブックレットに掲載されている。
 

 
設定画
模型情報に、永野氏がメインメカデザインを担当するという第一報と共に、MS形体・コアファイター・コアベース・飛行形体の4点の設定画が掲載された。
背中に付いている2門の砲身の使い方など非常に見るべきものが多い。残念ながら書き込みやサイン等は 確認できず

 
こ の4 点の設定画がZZ のLDボックスに封入されたブックレットにも掲載されていることが判明。
なおこちらの冊子に掲載されたコアファイターには一部書き込みが残っていた。 (2004.2.20追記)
 
コ ア ファイター
ガン ダムの胸 パーツ」
ミサ イル」
バル カン砲」
前方についている丸い穴からミサイル、コクピッド横の部分にバルカンが装備さ れている ことが判明。
離脱 用バーニ ア.」
また同じくコクピッド横の膨らんだ部分に合体離脱の際に使用するバーニアがあ ることも 判明した。
 


 
掲載雑誌
模 型情報1986年1月号 P3
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
エムジェイフォーラムに設定画が4点掲載されている。
機 動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P9
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
コアファイターのみ一部書き込みを見ることが出来る。またZZ最初 期稿最終稿、この第2稿の細部を変更したもの2点も掲載されている。
ModelGraphix2010 年9月号 P27
模型情報1986年1月号の設定画が転載されている。
 
 
 
 ZZガンダム
      (ホワイトガンダム稿バリエーション No. MS形態)
 
永野氏によるZZガンダムの第2稿には細部が変更されたものが数点存在する。いずれもZZ ガンダムのLDボックスのブックレットに掲載されている。
このブックレットのP9に、上半分が3稿が掲載され、下半分に第2稿とそのバリエーションが掲載されてい る。
 
ちなみに下半分に掲載されている設定画を左から
 第2稿MS形態・第2稿バリエーションNo.1MS形態・第2稿バリエーションNo.2MS形態・第2稿コアベース
 第2稿飛行形態・第2稿バリエー ションNo.3飛行形態・第2稿バリエーション4飛行形態・第2稿コ アファイター
 
とした。掲載されている位置関係からもしかしたらバリエーション1とはそれぞれがMS形態・飛行形態に変更したものかもしれないが、イマイ チ確信が持てなかったのでここでは便宜上別のものとしてまとめている。
 
この第2稿のMS形態のバリエーションはいずれも胸部・腰部装甲・背中のウエポンパックのみが変更されてい る。
逆にその他の部分は全く変更されていない。これらの箇所が永野氏の中で納得がいっていなかったものと思われる。

 
このバリエーションNo.1で目に付くのは腰横の装甲版の形状が大きいものに変更されたことと、肩の後ろに 三角形の羽らしきものが描かれていることである。
その他は第2稿とほとんどかわらない。

 

 
設定画
ZZ ガンダムのLDボックスのブックレットに、第 2稿の設定画と共に掲載されている。
その下に、このMSの変形形態かもしれない設定画(バリエーションNo.3)が掲載されているが、そうであるのかは今の所不明。

 
もちろんサイン・日付等は確認できず。ただし第2稿と同じく1985年10〜11月頃にデザインされたもの と思われる。
 

 
掲載雑誌
機 動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P9
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
このMSの設定画や第2稿やその他のバリエーションも掲載されてい る。またZZ最初期稿最終稿も掲載されている。
 
 
 
 ZZガンダム
      (ホワイトガンダム稿バリエーション No. MS形態)
 
ZZ ガンダムのLDボックスのブックレットに掲載された永野版ZZ第2稿のMS形態のバリエーション。
上のNo.1と比べると腰横の装甲版の形状が幅広のものから棒状のものに変更されているのが目に付く。
またバックパックに装備されているウエポンがかなり簡素化されている。

 
その他はあまり第2稿と相違は見られない。
 

 
設定画
ZZ ガンダムのLDボックスのブックレットに、第2稿の設定画と共に掲載されている。
またその下に、このMSの変形形態かもしれない設定画(バリエーションNo.4)が掲載されているが、そうである のかは今の所不明。

 
もちろんサイン・日付等は確認できず。
ただし第2稿と同じく1985年10〜11月頃にデザインされたものと思われる。

 

 
掲載雑誌
機 動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P9
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
このMSの設定画や第2稿やその他のバリエーションも掲載されてい る。またZZ最初期稿最終稿も掲載されている。
 
 
 
 ZZガンダム
      (ホワイトガンダム稿バリエーション No. 飛行形態)
 
ZZ ガンダムのLDボックスのブックレットに掲載された永野版ZZ第2稿の飛行形 態のバリエーション。
 
背中のバックパック及び兵装と肩・腕脚部、脚部が変形して飛行形態をとっているのがわかる。
全体的に小さいがA・Bパーツとコアファイターが変形したものと思われる。そうであるとしたら、背中のバックパック部がかなり簡素化されているのが大きな 特徴といえよう。

 
 
ただし機体の後部に描かれている脚部と思われる部分がバックパックの一部であるとしたら、バックパック部と 肩・腕部が変形して飛行形態をとっているとも考えられる。
そうであるのなら脚及び胴体部がないことから別の機体となっていると思われる。つまりこの飛行機はAパーツ(一般にコアトップと呼ばれている機体)であろ う。

 
ちなみに最初に描かれた第2稿は変形する際、肩及び腕部はBパーツ (コアベース)に収納されていたが、このバージョンではAパーツの方に変更されたものと思われる。
そう考えてみると肩・腕部分がいかにも後から書き加えられたようにも見える。

 
 
また砲身の形状から上に描かれている第2稿バリエーションNo.1が 変形したものかもしれないが、確証を得ることは出来なかった。
 

 
設定画
ZZ ガンダムのLDボックスのブックレットに、第2稿の設定画と共に掲載されている。
 
もちろんサイン・日付等は確認できず。ただし第2稿と同じく1985年10〜11月頃にデザインされたもの と思われる。
 

 
掲載雑誌
機 動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P9
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
このMSの設定画や第2稿やその他のバリエーションも掲載されてい る。またZZ最初期稿最終稿も掲載されている。
 
 
 
 ZZガンダム
      (ホワイトガンダム稿バリエーション No. 飛行形態)
 
ZZ ガンダムのLDボックスのブックレットに掲載された永野版ZZ第2稿の飛行形 態のバリエーション。
 
同じ飛行形態であるNo.3と比べてかなり大型である。
No.3には描かれていなかった頭部や、肩・腕部、脚部らしきものが総て描かれていることから、A・ Bパーツとコアファイターが変形合体したものと思われる。

 
肩部の収納が、第2稿No.3が 縦に90℃変形しているのに対して、このバージョンでは180℃回転しているのが非常に印象的である。
また砲身やバックパック部が非常に大型化されている。
しかし、この飛行形態のノーズ部は何処へ収納されるのかさっぱりわからん・・・。
 
砲身の形状から上に描かれている第2稿バリエーションNo.2が変 形したものかもしれないが、肩部に入った縦線の位置が異なる点が疑問である。
腰横部の装甲版の形状が若干違うようにも見える。

 

 
設定画
ZZ ガンダムのLDボックスのブックレットに、第2稿の設定画と共に掲載されている。
 
もちろんサイン・日付等は確認できず。
ただし第2稿と同じく1985年10〜11月頃にデザインされたものと思われる。

 

 
掲載雑誌
機 動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P9
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
このMSの設定画や第2稿やその他のバリエーションも掲載されてい る。またZZ最初期稿最終稿も掲載されている。
 
 
 
 ZZガンダム
      (ホワイトガンダム稿)
 
永野氏版のZZガンダム最終稿
 
この稿の時点で、永野氏は降板した。残念ながらこの時点では100%完成して いたとい うわけではないとのこと。
「このデザインは7割ぐらいのところでストップしてしまったので、中途半端なところがあり辛いのですが・・・」 [Newtype1986 年3月号]
2稿とは変形形式が変更され、当初示された明貴氏の Aパーツ・Bパーツ合体案に変更された。
戦闘機形体のコアファイターが 合体し、MS形体となる。また総てのパーツが合体したまま戦闘機タイプ(Cメカ)に も変形する。
この変形の様子はB-CLUB4号に、小林透氏の作例 と共に掲載されている。
 
特筆すべき特徴としては腕が折り畳まれない点である。
左腕にシールド、右腕にビームライフルを装備したまま肘が90度折り曲げられたま ま固定され、変形する。またコアファイターは非常に簡素な構造をしている。
「シルエットは初代ガンダムに近いのですが、上下合体方式で、2機の戦闘機に変形することになりました。Zガンダムの ようなシャトルの機体でなく、いかにも重装型の火力支援メカ・・・という印象です。この2機が上下からはさみこむ形で、コア・ファイターをボディに収納し ます。昔のコア・ファイターではなく、バイファムのポッドのような小型機の予定でした」 [Newtype1986年3月号]
「そ れ ぞれ飛行形態となるAメカとBメカにコアファイターが合体してZZやCメカ(Gアーマーのようなパワーアップメカ)に変形するという方針<ZZという名称はAメカとBメカの合体という事に由来する>が決定した。」 [B- CLUB4号]
「2 機 の飛行メカ+コアファイターというコンセプトを元に、まとめられた永野デザイン」 [B-CLUB8号]
しかしこの変形方法はかなり複雑であったと思われ、商品化することが出来ない という理 由によって華々しく登場する機会を永遠に奪われてしまったのである。くそったれ。
「永 野 氏のプランはAメカとBメカの変形に立体化した場合、無理が生じるであろうと理由からNGとなった」 [B-CLUB4号]
「変 形 方式に難があり、結局ボツとなってしまった」 [B-CLUB8号]
「昨 年 12月末に事態は急変。メインメカのZZガンダム(仮称)をはじめ、ゲストメカを含め、永野メカは画面から一切姿を消すことになった」  [Newtype1986年3月号]
 

 
設定画
設定画はMS状態・Aメカ・Bメカ・コ アファイター各種と、変形方 法を図解した設定画が各紙に掲載された。
残念ながらサイン・日付等は確認できず。しかしながら変形図解はかなり見応えがある。必見。

 
 
ZZ ガンダムのLDボックスのブックレットにもこれらの変形図解やその他の設定画が掲載されている。
その中にはB −CLUB通巻4号MS 大全集に掲載されなかったAパーツ横パース図やBパーツの変形展開図、腰部羽展開図なども掲載されている。

その他にも他の書籍には掲載されなかった設定画も掲載されている。
なかでもMS形態の背面パースは秀逸。背中のバックパック部の形状がよくわかる貴重な資料である。
 

また、AパーツとBパーツが合体した飛行形態の設定画もB−CLUB通巻4号に掲載されたも のと若干肩装甲の取付角度が異なっている。
たぶんこの2つは同じ変形展開設定図の一部なのであろう。

 
他にも特筆すべき点としてこの小 冊子の変形展開図にはコアファイターが描かれていない。
ただしAパーツの内部にコアファイターが収納されている旨の書き込みがある。
一方B− CLUB通巻4号にはAパーツとBパーツに挟み込まれる小さなコアファイターと、そのコアファイターの設定画が大きく掲載されてい る。

 
しかしこのコアファイターの設定画は第2稿のコアファイターと全く同一の設定画である。
おそらく編集者が第2稿の設定画から引っぱってきて張り付けたのではないかと思われる。

またA・Bメカに挟み込まれているコアファイターもブッ クレットには掲載されていない。おそらくこれも第2稿あたりから引っ張ってきたものではないだろうか?
 
またこのブッ クレットの変形展開図には一部書き込みが残っている。
特に見るべきものはないが「MN85」のサインがあった。詳し い日付ではなく簡単なサインであるのが悔やまれる・・・・。 (2004.2.20追記)

 
 
機 動戦士ガンダム大全集に掲載されたBメカの設定画に一部書き込みが残っている。
↑コクピット.」という書き込みと矢印が掲載されていることにより、Bメカ のコクピット位置が特定されている。 (2007.4.5追記)

 

 
掲載雑誌
B−CLUB通巻4号 P7
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
変形の図解・Cメカ・コアファイターが 掲載されている。図解設定画とCメカの側面パース、コアファイターはココでしか確認されていない。オススメ。
B−CLUB通巻8号(1986年7月)  P26
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
ZZガンダムデザイン決定までというコーナーに初 稿と共にMS状態の設定画が掲載されている。
B−CLUB通巻10号(1986年8月)  P26
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
逆襲のシャア第一報の欄になぜか永野版ZZガンダム(MS 状態)の設定画が掲載されている。当初永野氏が担当予定だったことによるものであろう(この記事ではメカデザインは不明と書かれて いたが)。
MS 大全集 P97
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
幻のモビルスーツデザイン集というコーナーに、MS状 態・Aメカ・Bメカ・Cメカの4点が掲載されている。
機 動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P9
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
このMSの変形設定画が掲載されている。この設定画には書き込みやサインも残されている。またZZ最初期稿最2稿やそのバリエーションも掲載されている。
機 動戦士ガンダム大全集(テレビマガジン特別編集)
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
MS形態とAメカ・Bメカの設定画が掲載されている。
ModelGraphix2010 年9月号 P27
B-CLUB通巻4号の設定画が転載されている。
 
 
 
 ZZガンダム
      (ホワイトガンダム稿・ワイツ)
 
ZZのメインデザイナーを永野氏がデザイナーを降板されてしまったことにより、没になってしまった永野版ZZガンダムの最後のイラスト
形状は3稿とほとんど同じであるが、頭部のバルカンポッドがビームガンに変更されている。額にモノアイが追加されているのがいかにもというべきかw。

 
このイラストは本来は「コレが永野護氏によるZZガンダムだっ!!」という趣旨で描かれたものである。
しかしながら、上記の通り永野氏が降板となってしまったことにより、本来闇に消えていくはずであったが、当時の編集者の英断によって「白い幻想 幻となっ た永野ガンダムを追って」という題をつけられ、Newtype1986年3月号に掲載された ことはあまりにも有名。
機体のカラーリング、降板のいきさつ、機体のコンセプトな どを知る貴重な資料となっている。
 
変形機構は3稿と変更はなく、細部が 若干異な るのみである。
カラーリングは白色薄紫色という非常にシンプルな配色で、その外見からホワイトガンダムと呼ばれることも。
「シルエットは初代ガンダムに近いのですが、上下合体方式で、2機の戦闘機に変形することになりました。Zがんだむの ようなシャトルの機体でなく、いかにも重装型の火力支援メカ・・・という印象です。この2機が上下からはさみこむ形で、コア・ファイターをボディに収納し ます。昔のコア・ファイターではなく、バイファムのポッドのような小型機の予定でした」 [Newtype1986年3月号]
「永 野 の手による主役メカZZはエルガイム同様まっ白なボディをもった美しいマシーンで(私たちはこれをホワイトガンダムと呼んでいた)」 [マモルマニア]
この永野版ZZガンダムが、ガンダムとして成り立っているかという事は人それ ぞれ異 なった考えであると思うが、私的にはやはりガンダムであると想う。もちろんこれはガンダムだと思う方もいれば、ガンダムではないと感じる方もいらっしゃる だろう。実際にストーリーに登場していない以上議論してももはや詮無きことであるが・・・。
「今回の主役メカに関しては、日本サンライズとスポンサーの要望通りにデザインしました。とにかくガンダムにみえるよ うに−というのが第一条件です」 [Newtype1986年3月号]
「今回は、あえてヘビーメタル風のカッコよさは追求しないつもりだったんです。モビル・スーツの持ち味はスマートなデ ザインラインではないんです。同じレベルでカッコよさを追求したらヘビー・メタルにはかなわない。モビル・スーツの武骨なイメージは違うレベルのカッコよ さの中にあることを証明したかった。このデザインは7割ぐらいのところでストップしてしまったので、中途半端なところがあり辛いのですが・・・」 [Newtype1986 年3月号]
「永 野 の手による主役メカZZはエルガイム同様まっ白なボディをもった美しいマシーンで、ガンダム世界のモビルスーツとエルガイム的な永野デザインの中間的産物 ともいうべき、美しロボットだった。誰がどう見てもガンダムに血がないロボットとして、それはデザインされていた」 [マモルマニア]
「彼 に とってガンダムを描けるかどうかというのは大きな命題だったに違いない。(中略)今回の百式を見た後では、ひょっとしたらかのホワイトガンダムも、やは りガンダムになりえていなかったのではないか・・・と思ってしまう。以前無意識で書いたが、あれは永野メカとガンダムの中間のデザインだったのかもしれな い。」 [マモルマニア]
「これはもう、負け戦デザインです・・・・・ゴメンなさいのダブルゼータガンダムです・・・・・」 [OUTLINE]
「(ZZガンダムやハンマ・ハンマは)基 本的にハンブラビとキュベレイでやろうとしたことの後継というのが、ボツになった「ガンダムZZ」の設定にはあったんです。」  [Zガンダムエース]
このMSは、後にパロディー企画としてワイツミラージュという名前のモーターヘッドと してウェーブの佐藤直樹氏により立体化された。
 
ワイツとは1986年9月号の付録 設定集THE OFFICIAL ART OF The Five Star Storiesにミラージュマシンとして設定されている。
当時の資料によるとレッドミラージュのフレームに、肩に巨大なコンバーラーイレー ザーエンジンを装備した超高速移動型モーターヘッドとのことであるが、なんのことはない永野版ZZそのものである。
ちなみにこの機体はゲリラの攻撃により40%完成したところで3台共総て破壊され たとのことである(笑)。・・・・ゲリラかよッ!!
「その完成予想図は、なんと地球のムービング・ピクチャーズ・マガジンNEWTYPE86年3月号に白い幻想というタ イトルで発表されている。変形も合体もしないよ!オマケに模型紙モデルグラフィックスにおいても100分の1のモックアップが発表されておりでないか! いったいどうしたことであろう。しかし残念ながら顔が何かに似ている。アマテラスはもっとカッチョイイ頭を考えていたのであった!?−あぁ情けない」 [付 録設定集THE OFFICIAL ART OF The Five Star Stories]
この他にも、HobbyJAPAN1986年6月号に 関根研一氏による作例も掲載されている。
 
このワイツは現在ではL型ミラージュル クス・ミラージュに設定変更していると考えられるが、現時点ではこのモーターヘッドの詳細は不 明。
ただしModelGraphix1986 年8月号にワイツのイメージ稿として頭部及び搭乗ヘッドライナー(女性)が描かれている。
このワイツという名称は
Whitsという綴りである。まさに白き幻想といえよう。またコーラス6世のマークが機体に書かれている。
当時はこの機体がコーラス側に奪取もしくは提供されると設定されていたのかもしれない。

 

 
掲載雑誌
Newtype1986年3月号  P84〜85
カラーイラスト及びコメントが掲載されている。
ModelGraphix1986 年8月号 P71
ワイツのイメージイラスト(モノクロ)が掲載されている
Newtype1986年9月号付録設定集THE OFFICIAL ART OF The Five Star Stories P18
ワイツのガレージキット及びワイツの解説が掲載されている
マモルマニア P106〜107・140
降板の事情や永野氏のコメントが掲載されている
OUTLINE P6〜7
1986年3月号の再録。最近の一言コメントが追加されている
ModelGraphix2010 年9月号 P27
Newtype1986年3月号のイラストが転載されている。
機動戦士ガンダム30周年画 集「天地創造」 P202 
Newtype1986年3月号のイラストが再録されている。 
 
 
 
 ZZガンダム
      (サインイラストVer.)
 
2000年1月頃yahooオークションに出品された永野氏イラスト付きサイン色紙に描かれていた永野版ZZの頭 部イラスト。
商品の画像がアップされていたために、この永野版ZZのイラストを見ることが出来た。現在はサーバーから画像が削除されている。オークションの詳細はコ コを参照のこと。

 
イラストは1986年4月4日に大阪府のアニメイト高槻店で行われたサイン会にて描かれた物で、今までの永野版ZZとは微妙に異なるデザインで 頭部が描かれている。
今までの系統から一気に初代ガンダムのラインに揺り戻されているのが興味深い。 
 
「W.M」の書 き込みあり。このサイン今はドコで誰のものとなっているのでしょうね?
 

 
掲載雑誌
 −nothing−
 
 
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