永野版ZZガンダム
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機動戦士ガンダムZZ 1986−1987放送 |
永野氏がデザインしたZZ案。 永野氏が降板したことにより世に出ることはなかった。 |
永野氏が最初にデザインした主役メカ(ZZ)のラフスケッチ。ワイツとして知られる永野版ZZとはまったく異なるデザイン。 1985年にデザインされ、1995年ZZのLDブックレットに設定画が掲載されたが、機体の名称は不明だった。 →2011年、ファイブスター物語リブート2巻P106に「αガンダム」というデザインをZZ時代に永野氏がデザインした旨の発言が掲載され、胸装甲に「α」と書かれたこの機体の名称が判明した。 2012.1.31追記
設定画 このMSについては今の所、ZZのLDボックスに封入されたブックレットのみでしか確認できていない。 ちなみに足下にジュドーと思われる少年が描かれている(富野氏が1985年10/13-15に描いたストーリーあらすじにジュドーの名前が既にあるため)。 また確認されているのは前面パースのみで、他にも背面パースなどが存在するかは判明していない。 掲載雑誌 機動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P8 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン 他にもホワイトガンダム2稿や最終稿も掲載されている。 |
永野氏がデザインしたZZ案。
設定画 全身像の前面パースのみしか確認されていない。 それも設定画自体が掲載されただけで書き込みや日付、タイトル等は一切確認できず。 ただし上記した飛行メカの設定があるということだけは判明している(もちろん設定画自体は未発表だと思われるが・・・。)。B-CLUBに2回掲載されている。 掲載雑誌 B−CLUB通巻3号(1985年12月) P11 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン 富野監督のインタビューに設定画が掲載されている。 B−CLUB通巻8号(1986年7月) P26 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン ZZガンダムデザイン決定までというコーナーに、3稿と共に掲載されている。 ModelGraphix2010年9月号 P27 B-CLUB通巻3号の設定画が転載されている。 |
永野氏によるZZガンダムの第2稿で、12月上旬のデザイン会議に提出された。 →永野氏の書き込み・サイン等が残った状態の資料にて、永野氏のサインは「M.N.85」であったことが判明(設定画の左下には別人の文字で「60/12.6」とも書き込まれている)。 2013.11.27追記 胸の部分が分離したコアファイターと、その他の部分が変形したコアベースなる飛行機が合体しする。 背中にはウエポンパーツ(左右に2門の砲身を持つ)を装着し、MS形体になるという非常にユニークな合体機構を持つ。 またこのウエポンパーツが装着したまま飛行形態をとることもできる(その場合、ウエポンパーツの砲身が前面に出る)。 この飛行形態とコアベースの大きな違いは、飛行形体はうつぶせ状態で変形するのに対して(Zガンダムやマクロスはこのタイプ)、コアベースは機体が仰向けになっている点である。 コアベースは頭のツノが2本重なり最前部に飛び出すなどかなりユニーク。 またこの第2稿には若干細部を変更したバージョンが存在し、ZZのLDボックスに封入されたブックレットに掲載されている。 設定画 模型情報に、永野氏がメインメカデザインを担当するという第一報と共に、MS形態・コアファイター・コアベース・飛行形体の4点の設定画が掲載された。 背中に付いている2門の砲身の使い方など非常に見るべきものが多い。 残念ながら書き込みやサイン等は確認できず。 →当時のスタッフ用の資料よりMS形態の設定画左上に「<M.S形態> M.N85.」とタイトル・サインが書かれていたことが判明した。 2013.11.27追記 ※その他にも、永野氏っぽい文字で大きく「FigA.(1)」と1枚目のシートである旨を示す文字が書かれていた。
掲載雑誌 模型情報1986年1月号 P3 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン エムジェイフォーラムに設定画が4点掲載されている。 機動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P9 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン コアファイターのみ一部書き込みを見ることが出来る。またZZ最初期稿や最終稿、この第2稿の細部を変更したもの2点も掲載されている。 ModelGraphix2010年9月号 P27 模型情報1986年1月号の設定画が転載されている。 |
永野氏によるZZガンダムの第2稿には細部が変更されたものが数点存在する。いずれもZZガンダムのLDボックスのブックレットに掲載されている。 このブックレットのP9に、上半分が3稿が掲載され、下半分に第2稿とそのバリエーションが掲載されている。 ちなみに下半分に掲載されている設定画を左から 第2稿MS形態・第2稿バリエーションNo.1MS形態・第2稿バリエーションNo.2MS形態・第2稿コアベース 第2稿飛行形態・第2稿バリエーションNo.3飛行形態・第2稿バリエーション4飛行形態・第2稿コアファイター とした。掲載されている位置関係からもしかしたらバリエーション1と3、2と4はそれぞれがMS形態・飛行形態に変更したものかもしれない。 イマイチ確信が持てなかったのでここでは便宜上別のものとしてまとめている。 この第2稿のMS形態のバリエーションはいずれも胸部・腰部装甲・背中のウエポンパックのみが変更されている。 逆にその他の部分は全く変更されていない。これらの箇所が永野氏の中で納得がいっていなかったものと思われる。 このバリエーションNo.1で目に付くのは腰横の装甲版の形状が大きいものに変更されたことと、肩の後ろに三角形の羽らしきものが描かれていることである。 その他は第2稿とほとんどかわらない。 設定画 ZZ ガンダムのLDボックスのブックレットに、第2稿の設定画と共に掲載されている。 その下に、このMSの変形形態かもしれない設定画(バリエーションNo.3)が掲載されているが、そうであるのかは今の所不明。 もちろんサイン・日付等は確認できず。ただし第2稿と同じく1985年10〜11月頃にデザインされたものと思われる。 掲載雑誌 機動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P9 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン このMSの設定画や第2稿やその他のバリエーションも掲載されている。またZZ最初期稿や最終稿も掲載されている。 |
ZZガンダムのLDボックスのブックレットに掲載された永野版ZZ第2稿のMS形態のバリエーション。 上のNo.1と比べると腰横の装甲版の形状が幅広のものから棒状のものに変更されているのが目に付く。 またバックパックに装備されているウエポンがかなり簡素化されている。 その他はあまり第2稿と相違は見られない。 設定画 ZZガンダムのLDボックスのブックレットに、第2稿の設定画と共に掲載されている。 またその下に、このMSの変形形態かもしれない設定画(バリエーションNo.4)が掲載されているが、そうであるのかは今の所不明。 もちろんサイン・日付等は確認できず。 ただし第2稿と同じく1985年10〜11月頃にデザインされたものと思われる。 掲載雑誌 機動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P9 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン このMSの設定画や第2稿やその他のバリエーションも掲載されている。またZZ最初期稿や最終稿も掲載されている。 |
ZZガンダムのLDボックスのブックレットに掲載された永野版ZZ第2稿の飛行形態のバリエーション。 背中のバックパック及び兵装と肩・腕脚部、脚部が変形して飛行形態をとっているのがわかる。 全体的に小さいがA・Bパーツとコアファイターが変形したものと思われる。そうであるとしたら、背中のバックパック部がかなり簡素化されているのが大きな特徴といえよう。 ただし機体の後部に描かれている脚部と思われる部分がバックパックの一部であるとしたら、バックパック部と肩・腕部が変形して飛行形態をとっているとも考えられる。 そうであるのなら脚及び胴体部がないことから別の機体となっていると思われる。つまりこの飛行機はAパーツ(一般にコアトップと呼ばれている機体)であろう。 ちなみに最初に描かれた第2稿は変形する際、肩及び腕部はBパーツ (コアベース)に収納されていたが、このバージョンではAパーツの方に変更されたものと思われる。 そう考えてみると肩・腕部分がいかにも後から書き加えられたようにも見える。 砲身の形状から上に描かれている第2稿バリエーションNo.1が変形したものかもしれないが、確証を得ることは出来なかった。 設定画 ZZガンダムのLDボックスのブックレットに、第2稿の設定画と共に掲載されている。 もちろんサイン・日付等は確認できず。ただし第2稿と同じく1985年10〜11月頃にデザインされたものと思われる。 掲載雑誌 機動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P9 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン このMSの設定画や第2稿やその他のバリエーションも掲載されている。またZZ最初期稿や最終稿も掲載されている。 |
ZZガンダムのLDボックスのブックレットに掲載された永野版ZZ第2稿の飛行形態のバリエーション。 同じ飛行形態であるNo.3と比べてかなり大型である。 No.3には描かれていなかった頭部や、肩・腕部、脚部らしきものが総て描かれていることから、A・Bパーツとコアファイターが変形合体したものと思われる。 肩部の収納が、第2稿やNo.3が縦に90℃変形しているのに対して、このバージョンでは180℃回転しているのが非常に印象的である。 また砲身やバックパック部が非常に大型化されている。 しかし、この飛行形態のノーズ部は何処へ収納されるのかさっぱりわからん・・・。 砲身の形状から上に描かれている第2稿バリエーションNo.2が変形したものかもしれないが、肩部に入った縦線の位置が異なる点が疑問である。 腰横部の装甲版の形状が若干違うようにも見える。 設定画 ZZガンダムのLDボックスのブックレットに、第2稿の設定画と共に掲載されている。 もちろんサイン・日付等は確認できず。 ただし第2稿と同じく1985年10〜11月頃にデザインされたものと思われる。 掲載雑誌 機動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P9 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン このMSの設定画や第2稿やその他のバリエーションも掲載されている。またZZ最初期稿や最終稿も掲載されている。 |
永野氏版のZZガンダム最終稿。
設定画 設定画はMS状態・Aメカ・Bメカ・コアファイター各種と、変形方法を図解した設定画が各紙に掲載された。 残念ながらサイン・日付等は確認できず。しかしながら変形図解はかなり見応えがある。必見。 →ZZガンダムのLDボックスのブックレットにもこれらの変形図解やその他の設定画が掲載されている。 その中にはB−CLUB通巻4号やMS大全集に掲載されなかったAパーツ横パース図やBパーツの変形展開図、腰部羽展開図なども掲載されている。 その他にも他の書籍には掲載されなかった設定画も掲載されている。 なかでもMS形態の背面パースは秀逸。背中のバックパック部の形状がよくわかる貴重な資料である。 AパーツとBパーツが合体した飛行形態の設定画もB−CLUB通巻4号に掲載されたものと若干肩装甲の取付角度が異なっている。 たぶんこの2つは同じ変形展開設定図の一部なのであろう。 →当時の製作用資料により、第3稿の詳細が判明した。 2013.11.13追記 この第3稿用に描かれた設定画は3枚で、MS状態、MA状態1(副砲装備)、MS状態2(副砲無し)→便宜上こちらを3-1稿と分類。 この他に若干形態が違うMA状態、及び分離したAパーツ、Bパーツ、変形解説図4点が存在する→こちらを3-2稿と分けて分類する。 ●F-1Σ MS形態が前面から描かれた設定画で、B-CLUB8・10号及びMS大全集等に掲載されている。 永野氏のサイン等はこれら書籍には掲載されていなかったが、当時のスタッフ用資料には「F-1Σ」及び「ZZGUNDUM(1)」と記載されていた。 おそらくMS形態での名称がF-1Σであると思われる。 なぜかスーパーロボット系アニメに登場する美形敵キャラみたいな人物の顔イラストが描かれ、その横には「Σシグマ」と記載されている。 人物の前頭部に「M.N」と書かれていることから、イラストとサインが複合的に描かれているものと思われる。 このMSは右腕にビーム砲がマウントされ、左手には全長の7割ほどの大きさで逆三角形型の盾を装備している。 この盾の形状が第3-2稿とでは若干異なっている(その他の本体部分はほとんど違いがない)。 ※3-1稿設定画の盾は副砲としての機能を備えていることが、後述するMA形態の設定画に記載されている(盾の先端からビーム砲を撃てるものと思われる)。 その他に機体の左上に「※ムネの処理.」と書き込みが掲載されている。 ●シグマ.ベース.ダブル.ゼータ 副砲をつけたデザイン(1) AメカとBメカが合体した状態でMAとなった状態が描かれた設定画。 設定画シートのタイトルとして「シグマ.ベース.ダブル.ゼータ 副砲をつけたデザイン(1)」と書かれ、「M.N.」のサインと女性のフェイスイラストが描かれている。 ※このタイトル・サインはスタッフ用資料のみでしか確認されていない。 設定画は、B-CLUB4号P7に掲載された変形形態解説図の中で、合体後(Cメカ)として記載・掲載されている。 注意すべき点として一緒に掲載されているAメカ、Bメカは3-2稿のものである。 おそらく編集者がごちゃ混ぜにして掲載してしまったものと思われる(3-2稿の盾には中央側面に長円のスリットがあり、Aメカの盾には描かれているが、Cメカとして掲載されたこの設定画の盾には無い)。 ちなみに、この変形図用の正しいMA形態(3-2稿)はZZGLD-BOXブックレットP9に掲載されているのでそちらを参照のこと。 MS形態では左手に装備していた盾部分がMA状態の機体前方に取り付けられ、「←副砲」と記載されている。 ただしシートタイトルの「副砲をつけた」というのはこの武装を指すのではなく、MS背中にマウントされたコンバーター左右側面に取り付けられた砲門を指す。 (副砲を外したバージョンの設定画はこの部分の砲門が外された状態で描かれている) その他にも「★カオの収納は何とかなった・・・」、「★コア.Fの収納未解決 一応機首下にムキ出しになる」、「インダクションBOXに頭をぶちこむか?」、「★背中、恐るべきボリューム.この形をささえられるのは他人には不可能ではないか?」、「線.これ以上省略不可能.」、「動かせるか?」等、このMA状態の設定に対してのコメントが記載されている。 永野氏の中でまだこの機体の合体・変形デザインが固まっていなかったことがよくわかるコメントである。 ●シグマ.ベース.ダブル.ゼータ 副砲はずしたデザイン(2) (1)の設定画をコピーして、コンバーター部分の副砲を外した状態でMA描き直した設定画。 現時点ではスタッフ用資料でのみで確認。 タイトルと副砲部分を消して、副砲取付け部を書き直している以外は(1)設定画シートそのままである。 掲載雑誌 B−CLUB通巻4号 P7 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン シグマベースの設定画が掲載されている。 B−CLUB通巻8号(1986年7月) P26 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン ZZガンダムデザイン決定までというコーナーに初稿と共にMS状態の設定画が掲載されている。 B−CLUB通巻10号(1986年8月) P26 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン 逆襲のシャア第一報の欄になぜか永野版ZZガンダム(MS状態)の設定画が掲載されている。当初永野氏が担当予定だったことによるものであろう(この記事ではメカデザインは不明と書かれていたが)。 MS大全集 P97 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン 幻のモビルスーツデザイン集というコーナーに、MS状態が掲載されている。 機動戦士ガンダム大全集(テレビマガジン特別編集) 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン MS形態の設定画が掲載されている。 ModelGraphix2010年9月号 P27 B-CLUB通巻4号の設定画が転載されている。 |
3-1稿と非常によく似た形状をした機体。 このバージョンについては、MA状態(アーマー形態)とそれぞれが分離したAパーツとBパーツ、MS状態からA・Bパーツに分離する過程が描かれた設定画が存在する。 MA状態(A+Bメカ)のデザインは3-1稿とよく似ており、どちらかが先に描かれたかは不明であるが、非常に近い時期に描かれているものであると予想できる。 (3-2稿の設定画のサインにはMN85と年号が書かれているが、3-1稿のサインにはMNと書かれているだけで年月を示すものは存在しない) 3-1稿との違いで目を引くのは肩部分の収納で、3-1稿では斜めに固定されているが、この機体では直角に曲がって収納されている。 その他にも、機首部分となる砲身や盾(3-2稿には長円の排気口らしきものが描かれている)が異なっている。 なお、これらの設定画はZZGLD-BOXブックレットP9にすべて掲載されている。 このコーナーには「MAMORU NAGANO'S BASE DESIGN 1985.10-11」と銘打たれており、デザインされた時期が1985年の10〜11月であることがわかる。 もっとも2稿などもこの時期に描かれているのであるが。 MS状態からの分離解説図に描かれた機体が3-1稿なのか3-2稿であるのかは、Aパーツの盾の形状(長円の排気ノズルが確認できる)から3-2稿であろう。 なお、なぜかB-CLUB4号に掲載された変形図のCメカは3-2稿のものではなく、3-1稿のものに差し替えられ掲載されている。 3-1稿のMA形態(A+Bパーツ)の名称は「シグマベース.ダブルゼータ」であったが、こちらの機体には「アーマー形態」と書かれている。 (B-CLUB4号にはAパーツとBパーツが合体するとCメカになるとキャプションが打たれているが、永野氏の設定画にはそのような名称は描かれておらず、上記名称で記載されている) 設定画 3-2稿の設定画は、アーマー形態(A+Bパーツ)が1枚、Aパーツ・Bパーツでそれぞれ各1枚、変形分離解説図が4枚で、合計7枚の設定画の存在が確認されている。 これらの設定画はひとまとめにされ、ZZGLD-BOXブックレットに掲載されている(サインやシートタイトル、一部書き込みは削除されている)。 その他にもB-CLUB4号やMS大全集に設定画の一部が掲載されている。 ●A.パーツ 上半身のみが飛行形態に変形した状態が描かれた設定画。非常にシンプルな変形である。 設定画には「A.パーツ」のシートタイトルと「MN.85」のサインが書かれている(書籍掲載は確認されていない)。 ●B.パーツ 下半身と背中のコンバーターが飛行形態に変更した設定画。 Aパーツと同様に「B.パーツ」のシートタイトル、「MN.85」のサインが書かれている。 機体の機首の台形部分には「←コクピット」と記載されている(スタッフ用資料にて確認)。 ●アーマー形態 AパーツとBパーツが合体したMA形態の設定画。 設定画には、 「アーマー形態」のシートタイトルと「MN.85」のサインが書かれている。 ●ZZ変形.(1) MS形態の側面図、背面図が1枚のシートに描かれている。 設定画には、タイトル「MS変形.」「(1)」、及びサイン「M.N」がシートに書かれている(スタッフ用資料にて確認)。 この状態のシートはZZGLD-BOXブックレットにも掲載されている。 コンバーター部分の先端が点線で延長され、「←もうひと回り大きい」と注意書きが記載されている。 ●ZZ変形.(2) MS状態からAパーツ、Bパーツに分離し、各パーツが変形している過程が描かれている。 設定画には、タイトル「MS変形.」「(2)」、及びサイン「M.N85」がシートに書かれている(スタッフ用資料にて確認)。 その他にMSの腕とビーム砲を外して変形図を描いていることについて「※腕とコンバーターのビームははずしてあります」という説明書きも記載されている。 この設定画を注意深く見ることで、Aパーツの頭部収納方式が独特(ZGなどは前に倒れて胸部内に収納されるが、この機体は後ろに倒れるのみ)であることや、コンバーターがAパーツ部分とBパーツ部分に分かれること、内部に背骨がありそれがBパーツの機首部分になることなどが読み取れる。 MS状態の設定画には「←コアファイター」と腹部に注意書きが描かれている。 分離したAパーツには「(頭部の)ツノ閉じる」、「アタマ ムネ中央パーツと連動」、「(コンバーターの)インダクション上る」、「(接続部について)←胴パーツ.アーマー合体時ジョイント」、Bパーツには「足.脚をおおうようにうしろに回る」の注意書きが記載されている。 変形途中のAパーツには「(コンバーターは)内側スライド」という機構説明とコアファイターや頭の位置を示す注意書きが記載されている。 ●(3) Aパーツの飛行形態と、Bパーツと合体する際肩パーツが90度後ろに折れる解説図が描かれ、「MN.85」のサインが書かれている。 その他にもコアファイターの側面図が描かれている(コアファイターに関しては各稿描かれている設定は非常に少ない)。 Aパーツ飛行形態には盾が副砲であること示す書き込み(「←副砲」)と、この状態で変形が終了していることを示す「Aパーツ インターセプター形態.ここまで.」という書き込みがある。 Bパーツと合体する状態の設定画には、合体時に機首部分が下がることを説明した書き込み(「←インダクション下る」)と、頭部分が前にスライドする旨書き込み(「←もう少しアタマひっこむ」)が書かれている。 その他に「B.パーツと合体時、肩ブロック後方に移動可能.可能か?」という合体時の肩部装甲の稼働についての書き込みもあり。 ●(4) Bパーツが飛行形態に変形する過程が描かれた設定画が2点、AパーツとBパーツが合体した状態での側面図が1点描かれている。 Bパーツの変形過程図にはBパーツの機首部分を示す書き込み(「←コクピット」)と、腰部羽の展開解説書き込み(「翼展開」)が書かれている。 その他に「よく考えたらガンダムからこのアーマー(A+Bパーツ)に変形して分離したほうが早かったりして」という自身の分離合体案に対しての疑問書き込みや、この(4)のシートで変形解説が完了したことを示す書き込み「合体しておわり」という書き込みも描かれている。 この時点の永野氏のアイディアではMS形態→Aパーツ・Bパーツ・コアファイターに分離→合体して飛行形態ということであったことがわかる。 ちなみに小林誠氏デザインのZZ決定稿もそうであったのかは、あまり詳しくないのでよくわかりません。ぐへ。 掲載雑誌 B-CLUB通巻4号 P7 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン 変形関連の設定が掲載されている。 機動戦士ガンダムZZメモリアルボックスTYPE−1封入ブックレット P9 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン 3-2稿の設定画7枚のほとんどが掲載されている。またZZ最初期稿や最終稿も掲載されている。 MS大全集 P97 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン 幻のモビルスーツデザイン集というコーナーに、Aパーツ・Bパーツ・アーマー形態の設定画が掲載されている。 |
ZZのメインデザイナーを永野氏がデザイナーを降板されてしまったことにより、没になってしまった永野版ZZガンダムの最後のイラスト。 形状は3稿とほとんど同じであるが、頭部のバルカンポッドがビームガンに変更されている。額にモノアイが追加されているのがいかにもというべきかw。 このイラストは本来は「コレが永野護氏によるZZガンダムだっ!!」という趣旨で描かれたものである。 しかしながら、上記の通り永野氏が降板となってしまったことにより、本来闇に消えていくはずであったが、当時の編集者の英断によって「白い幻想 幻となった永野ガンダムを追って」という題をつけられ、Newtype1986年3月号に掲載されたことはあまりにも有名。 機体のカラーリング、降板のいきさつ、機体のコンセプトなどを知る貴重な資料となっている。
この他にも、HobbyJAPAN1986年6月号に関根研一氏による作例も掲載されている。 このワイツは現在ではL型ミラージュルクス・ミラージュに設定変更していると考えられるが、現時点ではこのモーターヘッドの詳細は不明。 ただしModelGraphix1986年8月号にワイツのイメージ稿として頭部及び搭乗ヘッドライナー(女性)が描かれている。 このワイツという名称はWhitsという綴りである。まさに白き幻想といえよう。またコーラス6世のマークが機体に書かれている。 当時はこの機体がコーラス側に奪取もしくは提供されると設定されていたのかもしれない。 掲載雑誌 Newtype1986年3月号 P84〜85 カラーイラスト及びコメントが掲載されている。 ModelGraphix1986年8月号 P71 ワイツのイメージイラスト(モノクロ)が掲載されている Newtype1986年9月号付録設定集THE OFFICIAL ART OF The Five Star Stories P18 ワイツのガレージキット及びワイツの解説が掲載されている マモルマニア P106〜107・140 降板の事情や永野氏のコメントが掲載されている OUTLINE P6〜7 1986年3月号の再録。最近の一言コメントが追加されている ModelGraphix2010年9月号 P27 Newtype1986年3月号のイラストが転載されている。 機動戦士ガンダム30周年画集「天地創造」 P202 Newtype1986年3月号のイラストが再録されている。 ガンダムエース2024年3月号 P13 Newtype1986年3月号のイラストが再録されている。 |
2000年1月頃yahooオークションに出品された永野氏イラスト付きサイン色紙に描かれていた永野版ZZの頭部イラスト。 商品の画像がアップされていたために、この永野版ZZのイラストを見ることが出来た。 現在はサーバーから画像が削除されている。オークションの詳細はココを参照のこと。 イラストは1986年4月4日に大阪府のアニメイト高槻店で行われたサイン会にて描かれた物で、今までの永野版ZZとは微妙に異なるデザインで頭部が描かれている。 今までの系統から一気に初代ガンダムのラインに揺り戻されているのが興味深い。 「W.M」の書き込みあり。 このサイン今はドコで誰のものとなっているのでしょうね? 掲載雑誌 −nothing− |