永野版ZZ没メカ
    
永野護氏デザインMS大全    
  
機動戦士ガンダムZZ 1986−1987放送
永野氏がデ ザインしたZZ案。永野氏が降板したことにより世に出ることはなかった。
  
 
 
 
 
 百一式(まるごと富野ver)
 
1998年6月の Newtype付録まるごと富野イラストが掲載された。
 
永野氏によるとZZガンダム用にデザインしたが、降板により没になり未発表だったものであるとのこと。
百のつく名称・没メ カ等々を鑑みると、百 壱式百NEUが連想されるのだが・・・。

  
アナハイム製であり、側頭部にモノアイが有る点では百 壱式を連想させるが、百壱式はZガンダムであるとのことから、ZZ没メカであるこのMSと完全には整合出来ない。
このあたりはもはや想像するしか無いというのが正直な感想であろう。
もちろんいずれにせよ10年以上たってから 描かれているため、すでに原型は留めていない・・・だろうなぁ(笑)。

 

 
掲載雑誌
まるごと富野
著名人からのメッセージコーナーに永野氏のイラスト及びコメ ントが掲載され、百一式が掲載されている。
  
 
 
 100式ノイ(NEU)
 
モ デルグラフィックスの別冊GUNDAM WARS II MISSION ZZにこのMSについての記述が掲載され、存在が公となった機体。
残念ながら設定画等は確認されていない。
 
ZZの企画時に、ZZに登場するMSとして永野氏がデザインしたそうで、かな りセン セーショナルなデザインだったとの事。
残念ながら全て未公開であると思われる。
2011年2 月、設定画が公開された(Newtype2011年4月号P22)。
 

シュツルム・ディアスのようなグライバインダーと大型の超長距離用ライフルを持つ狙撃型 MSである。
グライバインダーだけではなく、肩部は百式(しかも左肩には百NEUとマークが書かれてい る!)、腕部はリック・ディアス、脚部はハンブラビと、過去のMSと非常によく似た外観である。
ただし、頭部及び胴体は過去の機体とは共通点は無い様に思われる。
 
名前の通り金色のカラーリングで あるが、百式とは異なり、ガンダムのようなツノを持っている。
「ここにあるのは日の目を見なかった 「謎のロボット達」である。すべて俗に言う決定稿だが諸般の事情で登場することは なかった。(中略)次は超長距離ライフルを持ち、一気に戦域から離脱するブー スターを背負う金色のロボット。「狙撃だからビーム光線描くだけでこの面倒くさいロボットは全く作画しなくていいんです。アニメーターが楽です!」」 [Newtype2011 年4月号]
「背 部 の巨大なブースターポッドや長大なライフル兵器が特徴的。永野が戦術的用法から、メカを生みだしているのがわかる」 [Newtype2011年4月号]
Zplisと同時期にプレゼンテーションに出されたが、ZZ、Z、MK2、百 式からな るガンダムチームの登場が決定していたため、これ以上ガンダム型のMSを登場させることによる混乱を避けるため却下されたとか。・・・残念。
「昨 年 (1985年)5月、番組(ZZ)中盤以降に登場するモビルスーツのデザインプレゼンテーションが行われた。」 [GUNDAM WARS II MISSION ZZ]
「(zplus は)プレゼンテーションに持ち出されたが、ZZ、Z、百式、Mk.IIからなる『ガンダムチーム』の登場が決定していたために、これ以上ガンダムタイプの MSが増える事による混乱を避けるという理由で却下された。ビークラブに掲載された、藤田一巳氏デザインの百式改、ZZ用に永野護氏がデザインしていた百 NEU(未発表だが、かなりセンセーショナルなデザイン)の2点も同様の理由で採用されなかった。」 [GUNDAM WARS II MISSION ZZ]
 
長い間このMSの名称は、MISSION ZZに記載されていた「百NEU(ノイ)」であると思われていたが、Newtype2007 年1月号綴じ込みポスターに掲載されているナハトガルの解説文の中で、永野氏が 「100式ノイ」と呼称している。
当サイトでは、この永野氏本人のコメントを受けて、表記を100式ノイ (NEU)と変更 した。
ただし、このMSがデザインされた1985年末時点で永野氏がどのような名称 を付けて いたかは判明していない。
Newtype2011年4月号で公表された設定画には「NEU(ノイ)」と永野氏の字で書かれており、キャプションには百式NEU(ノイ)と記載さ れていた。 2011.4.10追記
 
 
Newtype2007年1 月号綴じ込みポスターの解説文によると細身のデザインであったらしい。
ポスターのナハ トガルの 解説文の中で、永野氏が「こ のとき(逆襲のシャアの企画に関わっていた頃)仕上げたデザインでは『ハ イエスガンダム』と『100式ノイ』のみが細身だったの です」とコメントしていることからHI-Sと同時期にデザインされたものと読み取るこ とが出来る
 
2006年頃にイラストが掲載された永野氏のMSには、全てMS-**という 形式番号が 振られているが(これらはサンライズの正式な形式番号と異なり、永野氏によるオレ設定)、ここでは100式ノイはMS-37の番号と設定されている。
一つ前のMS-36がギ ラドーガ となっていることから、100式ノイは逆襲のシャアの為にデザインされたMSではないかと想像することが出来る。
 
しかし、このMSはMISSION ZZによると1986年4月のZZでのコンペに提出されていることからZZの 為に描かれたデザインであることは明白である
Newtype2007年1月 号綴じ込 みポスターの解説文の中に(ZZ企画当初)ゲゼ』『ハンマ・ハンマ』 『100式ノイ』『M9』『ソ・ル』・・・ 他にもいっぱいのMSがあれよあれよと実は3日くらいで10点ほど出来上がったのでありました。」という永野氏の言葉があることか ら、100式ノイはZZの為にデザインされたMSであると考えてよいだろう
 
前述のコメントは、「このとき仕上げたデザインでは『ハイエスガンダム』と、(ZZの頃にデザインした)『100式ノイ』のみが細身だったのです」と読んだら良いと想像で きる。
形式番号については多分に永野氏オリジナルの設定が含まれていることから、番 号の振り 方に時代性や永野氏がデザインした順番は関係ないと思われる。
 
もしかしたら、ZZ企画時にデザインした百式ノイを、逆襲のシャア企画時に再 度リデザ インした可能性も考えられるが、それらを立証する資料は今の所確認されていない。
おそらくそのようなことはないと思われるが。
「このとき(逆襲のシャアの企画に関わっていた頃)仕上げたデザインでは『ハイエスガンダム』と『100式ノイ』のみが細身だったのです」 [Newtype2007 年1月号綴じ込みポスター]
(ZZ企画当初)『ゲゼ(ほぼオリジナ ルのまま使用されています)』『ハンマ・ハンマ』『100式ノイ』『M9』『ソ・ル』・・・他にもいっぱいのMSがあれよあれよと実は3日くらいで10点 ほど出来上がったのでありました。」 [Newtype2007年1月号綴じ込みポスター]
(ハチカは)MS-36キラドーガ、 MS-37ノイの後、ナハトガルと同時に投入する予定で開発が進められていたニュータイプ用MSである」 [Newtype2007 年1月号綴じ込みポスター]
  

 
設定画
設定画はNewtype2011年4月号に掲 載されている。

シートには「NEU(ノイ)」と 永野氏の字でタイトルは書かれているが、サイン及び日付は掲載されていない。
機体の右側には一言書き込みが書かれているが、掲載された文字が小さいため判読できない。
 


 
掲載雑誌
GUNDAM WARS II MISSION ZZ P82
モビルスーツデザインノートという記事内に、百ノイについての記述アリ。
Newtype2007年1月号 綴じ込みポ スター
永野氏のインタビューの中でこのMSについての話が掲載されている。
Newtype2011年4月号 P22
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
設定画及び永野氏のコメントが掲載されている。
 
 
 
 サズ(永野版ガルスJ
 
永野氏がZZのためにデザインしたネオ・ジオン側のMS。
ある程度デザインを挙げた処でス ポンサーサイドと揉め、
永野氏が降板となってしまい、このMSも没となった。
 

この機体は永野氏がZZ のためにデ ザインした最初の機体であるらしく、設定画に「ZZGundam.Ms-1.」と 書かれている。
このデザインが上がったのが
1985年11月13日で、降板が年末であることもあり、いかに急な降板劇であったかがよくわかる事例と言えよう。
→長らくこの機体の名称はガルスJであると思われていた(実際にプロジェクトZでガルスJという名称を永野氏が言及している)。
  しかしながら、2011年に発売されたファイブスター物語リブート2巻にこの機体の設定画が掲載され、この機体は「サズ」という名称であった ことが判明した。 2012.1.8追記

 
ちなみに実際にTVに登場したガルスJは永野氏が降板した後に、出渕氏によってデザインされたバオウという 機体がクリーンナップされてガルスJという名称で登場した。
 
この降板劇は各紙に掲載された。
返す返すも残念であるが、もしかしたらあまり評価さ れていないZZという番組が・・・というのは意味のない話ですね。いつも夢想してしまいます(笑)。
「イ ン タビュアー:メカデザインはどなたに?
  富野監督:永野くんに任せようかと、考えています。ただ今回のZZといわ れるガン ダムはそうはいいながら、いわゆる永野メカではありません。大河原マシンに近い線があります。それは彼が従来のデザインと、大河原デザインの二種を意識し てそれぞれをデザインしているということなんです。いつまでもハンブラビのようなデザインだけをしていては生き残れないということを知ったんでしょう。だ からこれからの彼のメカのバリエーションには期待できます。今描かせているヤラレメカに近いメカなどはかつての手塚治をほうふつさせる、漫画的なものまで あります。それに加えてオーソドックスなデザインをすることで、彼のフィールドは良い方向に、一気に広がるかもしれません」 [B-CLUB3号]
(1986カレンダーで)サンライズの 新番はしばらく遅れそうで、ファンの皆様には大変申し訳ないと思っています」 [Newtype1985年10月号]・[まるごと 永野護]
「昨 年 12月末に事態は急変。メインメカのZZガンダム(仮称)をはじめ、ゲストメカを含め、永野メカは画面から一切姿を消すことになった」  [Newtype1986年3月号]
(Zガンダムに一年間関わって、感じたこと、作品へのコメント、一言)ちょっとマジになってしまいますけど、Zと某ZZでは何と言いますか、リックディアスやら百式やらキュベレイやらガザ Dやらハンマ・ハンマやらM9とかソルとかガルスJとかゲモン・ゲビとか色々有りましたが」 [プロジェクトZ]
「永 野 はガンダムZZのメインデザイナーに抜擢され、かなりの点数のデザインを挙げていた。」 [comicNewtype1996冬の号]
「オ ン エア直前、永野はメインデザインを降ろされる。ガンダムZZのオンエアで見ることの出来た永野のデザインは、Zガンダムで描いた物を除くとプチMS他数点 である。」 [comicNewtype1996冬の号]
「'86 年年頭。その不安は的中した。スポンサーサイドの提案で、永野のZZ降板が決定したのだ。ネオジオン側のユニークな」モビルスーツたちはもちろん、主役メ カホワイトガンダムをはじめとするメーンメカデザインにいたるまで、ZZの画面から永野護の色は一層された。」 [マモルマニア]
「永 野 がZに続きZZでメインデザイナーとして起用されようとした時、彼が用意したモビルスーツは、作品の初期のムードに合わせた3〜4頭身のコミカル(?)な デザインだったが、諸般の事情で降板することになった。もし、永野のデザインラインのままでZZがオンエアされていたら、作品のイメージは明らかに変わっ ていた−もちろんにアンチシリアスに−のは想像にかたくない。」 [GUNDAM EPISODE GUIDE 3]
(ZG以降サンライズがら離れていった事について)エルガイムの後は。カントクには「これでやってください」という要求でスゴイデザインを出していたの。それは「僕のモ ビルスーツはこうだ」とか「こういうものをやりたいんだ」というものほどでもなかったんだけどね・・・」 [ISSUE]・ [OUTLINE]
「(永 野版ZZメカが採用できなかったのは)そのころ、ぼくが一番心身症にかかっていた時期だったんです。「これはヤバイな」というのがわかってきたころで、考 えはじめてしまって、単純なな言い方をすると守りに入ってしまって前に行くことを止めてしまったんだろうね。それが僕だけならまだよかったが、サンライズ 自身も同じ方向に走ってしまったために全部がそう流れてしまった」 [ISSUE・OUTLINE:富野由悠季氏]]
「『ZZ』 のメイン・メカデザインに起用される予定だったが、スポンサーサイドと喧嘩してしまい降板。どうやら『Z』でイカ型MSハンブラビをデザインした過去を持 つ永野氏だけに、スポンサーであるバン○イが『本当に売れるデザインができるのか』と疑ったことが原因とウワサされている」 [ウラBUBKA2004年 11月号]
「「ガ ンダムZZ」でデザインされたロボット。番組降板のために登場はしていない。」 [リブート2巻]
B-CLUB3号5号に はこの永野版ガルスJが掲載されているが、かなり異彩を放つデザインである(その上、上半身のみ取り外して動くことが可能だとか)。
格好良いのか格好悪いのかもはや判断は難しく、当時これらユニークなネ オ・ジオンのMS群はかなり議論を呼んだらしい。
その後、この機体の装甲がバッシュやベルリンなどのモーターヘッド」に引き継がれ ているらしい。
「永 野 がZに続きZZでメインデザイナーとして起用されようとした時、彼が用意したモビルスーツは、作品の初期のムードに合わせた3〜4頭身のコミカル(?)な デザインだった」 [GUNDAM EPISODE GUIDE 3]
(ZG以降サンライズがら離れていった事について)エルガイムの後は。カントクには「これでやってください」という要求でスゴイデザインを出していたの。それは「僕のモ ビルスーツはこうだ」とか「こういうものをやりたいんだ」というものほどでもなかったんだけどね・・・」 [ISSUE]・ [OUTLINE]
「初 め て永野の手によるハンマ・ハンマやガルスJを見た時の、目まいのような感情を何といって伝えたらいいだろうか。「えっこれがガンダムのメカ?!」につき る」 [マモルマニア]
「巨大な一つ目に5頭身の体型は番組を見る子供達に一目で 敵ロボットの特徴をわからせるためである。このロボットの装甲がMHバッシュとベルリンにそのまま使用された」 [リブート2巻]
井上伸一郎氏による著書マモル マニアに は、ハンマ・ハンマについての記述が掲載されているが、これはハンマ・ ハンマでなくサズ(ガ ルスJ)の間違いであろう。
※初版にて確認。以後修正されたかどうかは未確認)
「巨 大 なスカートをはいた、3頭身のモビルスーツ。モノアイは顔の大半を占め、頭には国旗掲揚用のポールみたいなアンテナがドーンと立っている−永野デザインに よるハンマ・ハンマを文章でまとめてみるとこんな感じだ。」 [マモルマニア]
 
 
このサズ(ガルスJ)については、意外な所にイラストが描かれていたりする。
(1)エンドアの設定画にカタパルトから射出されるMSと して描かれている

(2)川村万梨阿さんのファンクラブ"MARIA-CLUB≠フ会報ROUGE創刊I号(第二号)
表紙にSD化されて描かれている(ちなみに このイラス トではなんと背面が描かれている)。
  後 部スカートの形状や後頭部まで伸びたモノアイスリッドなど見応えが多い。
  ちなみに、このイラストは後にカードとして川村万梨阿さんのライ ブ「百鬼夜行」で配布されている。
  このイラストには他にもソ ルと思われる機体や、 レッシィ、そのレッシィに凧として挙げられているハンブラビなども描かれている。

 

 
設定画
当時のB-CLUB3号に、ZZについての 富野監督のインタビューの挿し絵として掲載されたり、同誌5号に設定画がシートの状態で掲載されている。
特に5号は
永野氏の書き込みやサインなども掲載されていて非常に資料的 価値が高い。
設定画のみであればMS 大全集にもZZ没メカをまとめたコーナーに掲載されている。
→ファイブスター物語リブート2巻にも掲載された。こちらも完全な状態で掲載されている。 2012.1.8追記

 
●ガルスJ全身前面パース
唯一枚描かれた(と思われる) 永野版ガルスJの設定画。
全身が前面から描かれている。B-CLUB5号完全な状態で掲載されており、
「ZZGundam.Ms-1.」「くりす.85.11.13」のサ インも確認でき る。
→B-CLUB5号に掲載された設定画には 「#2〜ガルスJ」と記載されているが、リブート2巻の設定画には記載されていない。
  以上から、永野氏以外の人物によって書き込まれたものであることが解る。 
  その他にも
「ZZGundam.Ms-1.」の横に「ス ケッチ」と書き込まれていたことが判明した(B-CLUB5号では消されている)。 2012.1.8追記
 
永野氏の書き込みについては、あまりにも縮小されて掲載されているため判別できず。
→リブート2巻に掲載された設定画により詳細が判明した。
  「コクピットはムネ.」「上半身切りはなし可.」と、結構重要なことが描いてあったのね・・・。 2012.1.8追記
 
大きなモノアイ、肩か ら伸びているポール(しかも先端に球体の物体まで付いている)など非常にユニークな機体である。
この機体が比較的まともなデザインであることが、如何に永 野版ZZメカが独創的であるかを如実に示しているといえよう。

 

 
掲載雑誌
B-CLUB通巻3号(1985年12月) P10
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル  サイン
ガルスJ(TV未登場)の設定画が掲載されている。
B-CLUB通巻5号 P21
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
設定画がシートの状態で 掲載されている。
B-CLUB通巻4号 P27
エンドアの設定画の中にカタパルトから射出されるMSとして永野版ガルスJも描かれている。
川 村万梨阿ファンクラブ"MARIA-CLUB♂報「ROUGE創刊I号(第二号)」
表紙のイラストにSD化された永野版ガルスJの後ろ向きのイラストが描かれている。
MS 大全集 P100
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル  サイン
「幻のモビルスーツデザイン集」に、ZZ放映前にデザインされたガルスJ(TV未登場)の設定画が載ってい る。
ModelGraphix2010 年9月号 P27
B-CLUB通巻3号の設定画が転載されている。
ファイブスター物語リブート2巻 P26
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
完全な状態の設定画が掲載されている。
 
 
 
 永野版ハンマ・ハンマ
 
ガ ルスJなどと同様、没になってしまった永野版ZZ敵メカの一体。

ちなみに実際にTVに登場したハンマ・ハンマは永野氏が降板した後に、出渕氏によってデザインされた 機体がクリーンナップされ、ハンマ・ハンマという名称に変更されて登場した。
 
B-CLUB6号に掲載されたM9と共に描かれたイメージイラストによると、腕にシールドとスピア型の火器を装備していることが確認でき る。
盾にはジオンの紋章らしきマークも描かれている。
 
Newtype2011年4月号にもこのイ ラストが掲載されている。
この際に、B-CLUB6号では確認できなかっ た永野氏の書き込み(「ハンマ・ハンマとエムナイン ??でのパースはこーゆー風に出します」「女性だよ ハンマは」)と永野護氏のサイン「MAMORU NAGANO 85」を見ることが出来る。 2011.4.10追記

この機体はハマーン専用機になる予定の機体であった。
永野氏にとってかなり思い入れがあった機体らしく、折に触れてこのMSにに対してのコメン トが掲載 されている。
「MSハンマ・ハンマはその名のとおり、ハマーン・カーンのキュベレイに代わるモビルスーツであったが、何度もトライ アルに敗れた主任デザイナーがはた目からはフザケているとしか思えないMSばかりつくっていたため、社を追われ公開されなかったものであるはずだが、(ハ ンマ・ハンマ 1994 NewtypeVER.は)いつ完成したのだろう?」 [Newtype1994 年1月号]
「今MSのキュベレイ書いたらニュー タイプで描いたハンマ・ハンマになっちゃう(笑)。」 [ModelGraphix2002年7月号]
 
だが一般的な反応としてはかなーり?であった。
確かにB-CLUB5号に掲載されたこの MSの設定画は、コオロギのような頭部、マジンガーZに出てきた某ダイアナンAのように女性的なフォルムをしているなど大多数の人は格好良いとは感じるこ とが出来ない機体であった。
ただし、この突拍子の無さの原因は一応富野監督による明るいガンダムにすると いうスタ イルに起因したものではあったらしい。
「イ ン タビュアー:メカデザインはどなたに?
 富野監督:永野くんに任せようかと、考えています。ただ今回のZZといわれ るガンダ ムはそうはいいながら、いわゆる永野メカではありません。大河原マシンに近い線があります。それは彼が従来のデザインと、大河原デザインの二種を意識して それぞれをデザインしているということなんです。いつまでもハンブラビのようなデザインだけをしていては生き残れないということを知ったんでしょう。だか らこれからの彼のメカのバリエーションには期待できます。今描かせているヤラレメカに近いメカなどはかつての手塚治をほうふつさせる、漫画的なものまであ ります。それに加えてオーソドックスなデザインをすることで、彼のフィールドは良い方向に、一気に広がるかもしれません」 [B-CLUB3号]
「こういうふざけたMSがZZで生まれたのはZZガンダムは企画当初「明るいガンダム」と呼ばれ、富野さんが今までの 暗くわかりにくいガンダムをもっと子供向けにわかりやすく明るい作品にしようとの意図があったからです。主題歌(アニメじゃない)もあのとおりですし、」 [Newtype2007年1月号綴じ込みポスター]
「そのあまりの変化に当時メカデザインを担当するはずだった僕も面くらい、というか引いて、かなりの時間富野さんの横 で(ZZの企画時点で僕と富野さんは机を並べて仕事をしていました)ぶーたれて、なんとか以前のシリアスMSに戻そうと反抗していましたが、」 [Newtype2007 年1月号綴じ込みポスター]
ただし、永野氏自身がそれを受けて更に暴走しすぎた結果があのデザインであ る。
その後、その頃の永野氏自身の力不足により、このMSのもつ魅力を周りにうま く伝える ことが出来なかった旨の発言もしている。
「実際デザインを開始すれば富野さん以上に悪のりデザインが上がり始め」 [Newtype2007 年1月号綴じ込みポスター]
(ソ・ルやハンマ・ハンマなどの)当時 見た目がどんなに滑稽でも物語の中でちゃんと登場すれば絶対にかっこいいという自信があったのですが、その頃の僕にはそれほどの説得力はなかったのでしょ う。全く同じコンセプトで作られたFSSのスクリティが滑稽に見えたでしょうか?それを思うとやり残したことを未だに悔やみます。といっても、もうガンダ ムをやる気はありませんが」 [Newtype2007年1月号綴じ込みポスター]
「これらがどれほどすごいかを当時いくら説明しても監督以外にはわかってもらえなかったという支離滅裂、いや、メチャ 格好いいロボット達なのだ」 [Newtype2011年4月号]
一方で、その後B-CLUB6号に掲載された都市を侵攻していくハンマ・ハンマのイメージイラストは、メリハリの効いた(特に肩回り)デザ インで描かれている。
後に、この機体のもつイメージ・コンセプトは、FSSに登場するMHエイトー ル・スク リティに継がせたとのこと。
「全く同じコンセプトで作られたFSSのスクリティ」 [Newtype2007年1月号綴じ 込みポスター]
「永野版ハンマ・ハンマのイメージを引き継いでFSSのスクリティが生まれ」 [Newtype2007 年1月号綴じ込みポスター]
 
井上伸一郎氏による著書マモル マニアで ハンマ・ハンマについての記述が掲載されているが、これはハンマ・ハンマでなくガルスJの間違いである(初 版にて確認。以後修正されたかどうかは未確認)。
「巨 大 なスカートをはいた、3頭身のモビルスーツ。モノアイは顔の大半を占め、頭には国旗掲揚用のポールみたいなアンテナがドーンと立っている−永野デザインに よるハンマ・ハンマを文章でまとめてみるとこんな感じだ。」 [マモルマニア]
このハンマ・ハンマという名称は永野氏によるものではなく、富野監督によるも のであ り、永野氏が鉢担ぎ姫のイメージでデザインしたMSに富野監督が「ハンマ・ハンマ」と名づけたとのこと。
永野氏が降板後に出渕氏がデザインした機体に、この名称が引き継いで使用され たのはそ の為であると思われる。
「ハチカはZZガンダムに登場する予定だった女性型のMSで、見てのとおり「鉢担ぎ姫」のイメージで富野産はこの馬鹿 馬鹿しいデザインに笑いながらも「ハンマ・ハンマ」と言う名前を付けてくれました。」 [Newtype2007年1月号綴じ込み ポスター]
また、ハンマ・ハンマはガルスJ他と同時期にデザインされたらしく、永野氏に よると他 に100式ノイM9ゲゼソ・ルな どを含めて3日程度と言う極めて短い時間でデザインされている。
ガルスJの設定画には1985年11月15日という デザインした日付が書かれていることから、ハンマ・ハンマもこの日に極めて近い時期にデザインされたものと思われる。
ただし、現在他のMSは日付が書かれた設定画が確認されておらず、これらの MSが同時 期にデザインされたという確証は今のところ得られていない。
「ゲゼ(ほぼオリジナルのまま使用されています)「ガルスJ」「ハンマ・ハンマ」「100式ノイ」「M9」「ソ・ ル」・・・・他にもいっぱいのMSがあれよあれよと実は3日くらいで10点ほど出来上がったのでありました。」 [Newtype2007 年1月号綴じ込みポスター]
ちなみにこの機体の最大の特徴は、胸に装備されたオッパイミサイルである。
もはや完全にガンダムの世界観から逸脱しているといっても過言ではな い・・・・か (笑)?
「その人物(ハンマ・ハンマ主任設計者)は 語る「やはりね、オッパイミサイル装備であるってのはまずかったんでしょう」。」 [Newtype1994年1月号]
「このMSは当時考えていたときから2発しか発射できなくて再装填もできない「オッパイミサイル」がついてて、富野さ んとかサンライズにあきれられてボツになっちゃったんだけど。「なんでかな〜、こんなにかわいくてかっこいいのに」って力説したんですが、ダメでした (笑)。ガンダムで思い残すことがあるとすれば、ホントにこの「オッパイミサイル」だけ!(断言)。」 [ModelGraphix2002 年7月号]
(ZZガンダムやハンマ・ハンマは)基 本的にハンブラビとキュベレイでやろうとしたことの後継というのが、ボツになった「ガンダムZZ」の設定にはあったんです。」 [Z ガンダムエース]
「ここにあるのは日の目を見なかった「謎のロボット達」である。すべて俗に言う決定稿だが諸般の事情で登場することは なかった。最初(ハンマ・ハンマ)は「おっぱいミサイル」を2発も胸に搭載す る女性ロボット。」 [Newtype2011年4月号]
「ちなみに女性型ロボットは、胸のブラジャー状の装甲が開いておっぱいミサイルが出るという設定である。」 [Newtype2011 年4月号]
 
このハンマ・ハンマという機体は1994 年に一度、デザインを新規に作り直されている
実際、このMSはハンマ・ハンマという名称を継いではいるが、最初にデザイン されたス リムなイメージとは異なり、キュベレイのようなどっしりとした重量感のあるイメージを受ける。
但しよく見てみると、頭部の形状のみ1985年にデザインされているハンマ・ ハンマと ほぼ同一である。
ちなみに問題のおっぱいミサイルも引き継いで装備しているらしい。
「今MSのキュベレイ書いたらニュー タイプで描いたハンマ・ハンマになっちゃう(笑)。」 [ModelGraphix2002年7月号]
「ハンマハンマを10年ほど前(1994)に ニュータイプで描いたイラストで新規に作り直してしまい、(中略)時代的には 1994年に描いておりますので、ハチカナハトガルよりも新しく、永野がデザインした最後のMSであ ると言えるかもしれません。」 [Newtype2007年1月号綴じ込みポスター]
(1994年にデザインした)ハンマ・ ハンマは色からわかるように、キュベレイをベースにそのイメージを残しつつデザインしています。」 [Newtype2007年1 月号綴じ込みポスター]
このハンマ・ハンマと言う名称を1994 年版のハンマ・ハンマが継いでいるために、1985年版のハンマ・ハンマをリファインと言 う形でデザインし直した際に、名称を新しく考え、「ハチカ」と命名されている。
もちろんイメージモチーフとなった鉢担ぎ姫(はちかつぎひめ)をヒントにして いるもの と思われる。
「もともとは『ハンマ・ハンマ』であったものがハチカと 名前を変えてしまったのは『ハンマ・ハンマ』を10年ほど前にニュータイプで描いたイラストで作り直してしまい、それが自分でも相当気にいったために、オ リジナルの鉢担ぎ姫のイメージをもったハンマ・ハンマをもう一回リファインという形で昨年(ニュータイプ2005年7月号付録ポス ター)発表したわけです。」 [Newtype2007年1月号綴じ込みポス ター]
つまり、1994 年版ハンマ・ハンマはどちらかというとキュベレイの系譜であり、1985年版ハンマ・ハンマ→ハチカという流れということでしょうか?
ややこしいなぁ(笑)。

 
設定画
設定画は、B−CLUB通巻5号に掲載されたも のが唯一確認出来た資料であ る。
全身像の前面パースが一枚のみであるが、サイン及びタ イトルも掲載されている
 
●全身像(前)
全身像が描かれている。「ハン マ・ハンマ」というタイトルと「M.N.85」のサインが書かれていた。B−CLUB通巻5 号に完全な状態で掲載されている。
1箇所書き込みらしきものがあるの だが、縮小されて掲載されているため判別出来ない。
 

 
掲載雑誌
B-CLUB通巻5号 P22
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトルサイン
永野版ハンマ・ハンマの没設定画がシートの状態で 掲載されている。
B-CLUB通巻6号 P23
M9と共に都市を侵攻していくハンマ・ハンマのイメー ジイラストが掲載されている。
Newtype2011年4月号 P22
イメージイラスト及びこのMS についてのコメントが掲載されている。
 
 
  
 ハチカ
      (キュベレイ汎用機)  
  
2005年Zガンダム劇場版公開に合わせて4体のMSが描かれ、Z ガンダムエースNo.001ニュータイプ2005年7月号の付録ポ スターにて公開された4体のMSのオチ的な存在。
永野氏がデザインした21世紀最初のモビルスーツ。

 
思わず見た人が頭を抱えるか、大喝采するか、評価を二分したデザインであり、その名の通り頭に三度傘をか ぶっている様な形状をしたMSである。
このMSはZガンダムやZZガンダムには登場したことがなく、永野氏が描いた完全オリジナルのMSである。勿論版権元のサンライズ未公認であろうと思われ る。
永野氏自身もこのMSのイラストの横に「やっ ちまったァァァァァァァ」と書いていることから、確信犯的なデザインであったと思われる。
ちなみに、こういったMSには大抵代名詞的な装備「オッパイミサイル」が搭載されているが、当然のごとくこ のMSの胸部にそれらしきものが見受けられる。
 
 
ポスターにイラストと共に掲載された永野氏のキャプションによると、このハチ カはアナ ハイムエレクトロニクスが製作した最後のジオンオーダーによるMSであり、キュベレイの汎用機(量産機)であるとのこと。
「ここにあるモビルスーツはすべてアナハイムエレクトロニクス製作のものだが、ハチカはジオン・オーダー最後のモビル スーツで」 [ニュータイプ2005年7月号付録ポスター]
このハチカの形式番号はMS-35と 書かれているが、言う迄もなく「MS-**」という形式番号は1年戦争時代のジオン公国に使用されていた番号であり、ハマーンが率いたアクシズ側で使用さ れた機体は一般的に「AMX-***」の形式番号が振られている。
ちなみにニュータイプ専用の機体にはサイコミュ高機動試験用ザクからサザビーまで使用された 「MSN-***」やクインマンサ・αアジールなどに使用された「NZ-***」があるが、「MS-***」が使用された機体はオフィシャル設定では一切 確認されていない。
 
永野氏が書いた4体のうちガ ルバルディには「MS-23」、リッ ク・ディアスには「MS-24」が割り振られている。このジオンオーダー最後のMS「ハチカ」までの間には、(永野氏の脳内設定では)10体のジ オン系MSがあるということになる。う〜ん、想像もつきませんねぇ。 
ただし、1994年のイラストでアナハイムのマークをつけた赤いハンブラビが 描かれていることから、この機体は間違いなく勘定に入っていることは用意に想像出来るのではあるが(笑) 
 
キュベレイの汎用機でいることもあり、当然のごとくサイコミュ機能を装備し、 装備兵器 としてファンネルを四基搭載しているとのこと。
それら四基のファンネルは巨大な頭部に収納されているとのことであるが、この 傘状の頭 部には、蛇腹状の円盤が2基付いている。
この円盤は同様にキュベレイの肩にも付いており、何故この様なモノが付いているのか長らく 謎であったが、サイコミュを搭載しているこの2機のみに付いている事からなんらかのサイコミュ発進装置とも想像出来る。しかしながら残念ながらそういった 記述は今のところ確認されていない。
「ファンネルは巨大な頭部に収納し、」 [ニュータイプ2005年7月号付録ポスター]  
ちなみに、両手に全く同じライフルのような火器を持っているが、同時期に書か れたガ ルバルディと全く同じものである。
このMSのキャプションによるとなにやら怪しげな火気管制?システムがあるら しいが、 残念ながら詳細は不明との事である(笑)。 
(ハチカは)リックディアスやガルバル ディと同じウェポンシステムを搭載している。詳細は不明」 [ニュータイプ2005年7月号付録ポスター] 
機体のカラーリングは鮮やかな金色銀色オレンジ色という非常に派手派手し く、戦場で見かけたら思わず最初に照準を合わせてしまいそうなMSである。
また、胸にはジオン公国のマーク、 頭部にはディフォルメ化されたハンブラビのマークが描かれている。  
 
 
また、このイラストには操縦者と思しき女性も描かれており、永野氏によるとシュメール少尉という名前であるらしい。もちろんガンダムの正史?には登場しないオリジナル キャラクター。
この女性が着ているパイロットスーツのヘルメット部分が大きく、アンテナらしき突起物も浮いて いる。キャプションによるとサイコミュヘルメットとのこと。
ハマーンなどの化け物のごときニュータイプが乗るのではなく、サイコミュを搭載した汎用機とい うことでこのようなパイロットスーツを着た搭乗者のイラストををわざわざ書き足したのではないかと思われる。
 
 
これらのMSを描いた理由として、永野氏は「デザイナーとしての最後の意地」 であると も述べているが、一方で金策の為に嫌々描いたとのコメントも存在する。
ま、単に描きたくなったんでしょね(笑)。
「何でいまだにキュベレイとかを相変わらず描くのかというと、それはデザイナーとしての最後の意地があるから。それだ けですよ。だから、今回のポスターは「こっちにしておけば良かった」とみなさんに思わせるように描いてますから(笑)。」 [Zガ ンダムエース] 
「おご〜っ会社に金ね〜っ。その上車も調子わり〜っ。どーせーっちゅーんじゃ〜っ金策・・。おかげでぶっさいくなロ ボット4体も描くハメになったしーっ。」 [ニュータイプ2005年8月号]
(エストの台詞)描いてる時は「かっち イーっさすがオレメカ」とか言ってたくせにーっ。あれがぶっさいくなのがカッコイイんでスよー。主役メカだって毎回ブタみたいなカオしてるし〜。」 [ニュー タイプ2005年8月号]
 
他の3体のMSが比較的おとなしめのデザインであったのに対し、このMSは永野氏らしく非常に ブッ飛んだデザインとなっている。
当時は永野氏によるオリジナルデザインということで、すわっHI-Sガンダムやらナイチンゲー ルがついに描き下ろされるのかと大騒ぎになったのが今となっては懐かしい限りである。
 
願わくば、この21世紀最初の永野氏デザインMSが、最後の機体になってしまわぬ事を願うばか りである。

掲載雑誌
ニュータイプ2005年7月号 付録ポスター  
このハチカとリックディアスが 描かれたポスターが付録として付いていた。また裏面にも4体すべてのモノクロ版イラストと永野氏によるキャプションが描かれている。
機動戦士ガンダム30周年画 集「天地創造」 P203 
イラストが再録されている。 
   
 
 ソル(B-CLUB3号ver)
 
B-CLUB3号の 富野監督のインタビュー記事に掲載された永野版ZZ敵メカ3体の内の1体。
 
3体のうち左側の機体はガ ルスJである事は判明しているが、中央の機体と右 側の機体については名称が判明していない
おそらくこのうち1体はソルと呼ばれる機体であると思われる が・・・。

→Newtype2011年4月号にこの機体の設定画が掲載され、「ソル」と名称が記載されていたことから上記推察が間違いで ないことが判明した。
 
名称が不明である2体の内、中央の機体については、comicNewtype1996 冬の号に記述されている「誰もが目を疑った、3頭身の目玉親父のようなMS」の事と思われる。
この機体は川 村万梨阿さんのファンクラブ"MARIA-CLUB≠フ会報「ROUGE創刊I号(第二号)」の表紙に、
ガルスJと共にSD化されて描かれていたりする。
しかも後ろ 向きに描かれているため
背面の様子も知ることが出来る
  
その他に、エンドアの設定画にカタパルト から射出されるMSとしてこの機体が描かれている。
 

 
設定画
B-CLUB3号に掲載されている全身像前面パースの設定画が唯一の資料である。
 
なんと形容したらよいか悩 むのではあるが・・・・。

棒状の頭部の左右に巨大な球体が付いているという、訳のかからない機体である(この機体に関しては・・もう 解りませぬ)。
 
サイン及び書き込み及びこの機体の名称についても不明
設定画では見ることの出来なかった背面については、上記した川 村嬢の会報にて確認できる。

 

 
掲載雑誌
B−CLUB通巻3号(1985年12月) P10
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
没メカその1ガ ルスJ及び没 メカその2の設定画が掲載されている。
ModelGraphix2010 年9月号 P27
B-CLUB通巻3号の設定画が転載されている。
 
 
 ソル(Newtype2011年4月号ver)
 
ソルという名称のMSが永野氏ZZ没メカに 存在するのだが・・・、残念ながらプ ロジェクトZの永野氏のコメントの中でその存在が明らかにされているだけで、詳細は明らかになっていない。
→Newtype2011年4月号にこのMSの設定画が掲載され、詳細が判明した。
 

B-CLUB3号の 富野監督のインタビュー記事に掲載されている永野が描いたZZ敵メカ3体のうち中央の機体はやはりソルであったことが判明した。
ただし、Newtype2011年4月号に掲載された機体と、
B- CLUB3号とでは若干デザインが異なっている。
Newtype2011年4月号の設定画には、永野氏のサインと「ソル」というタイトルが記 載されていることから、こちらが後にデザインされたものではないかと思われる。
当サイトでは便宜上、「ソル(B-CLUB3号ver)」・「ソル(Newtype2011年4月号ver)」と呼称する。
 
B-CLUB3号やエンドアの設定画に掲載された機体との大きな違いは、頭部に2つくっついている謎 の物体の形状がB-CLUB版は球体で あるのに対して、こちらは円錐状である。
永野氏によるとこの二つの物体が転がり落ちて、建物を破壊するとのことであるが・・・。なんという か、いまいち想 像しにくい用途である。
「巨大な「ただの鉄の玉」を2つ頭部に 持ち、この鉄の玉が頭部のレールに沿って転がり落ち建物を破壊するという凄まじい攻撃をし(て)」 [Newtype2011 年4月号]
その他にも頭部、胸部の装甲、腕部も異なっているが、下半身につ いてはほとんど同一である。
永野氏によるとこの機体は頭部の玉を放出後に変形するらしいが、どのように変更するかは記載されてい ないが、格好良くて俊敏になるとのことであるが・・。 
胸部の装甲が分離でもするのだろうか?脚部が非常に肥大化しているのも興味深い点ではある。
(鉄 の玉を落として攻撃した後は)第2形態の格好いい姿になって猛ダッ シュで逃げる!(イラストは第1形態の姿)」 [Newtype2011年4月号]
ソルという名称は1985年位から書籍にも掲載されていた(もっとも当時はど の機体が ソルであるのか確証はなかったが)
(Zガンダムに一年間関わって、感じたこと、作品へのコメント、一言)ちょっとマジになってしまいますけど、Zと某ZZでは何と言いますか、リックディアスやら百式やらキュベレイやらガザ Dやらハンマ・ハンマやらM9とかソルとかガルスJとかゲモン・ゲビとか色々有りましたが」 [プロジェクトZ]
 

 
設定画
Newtype2011年4月号に 掲載されている。
設定画には永野氏の字で「MS-SOL ソル!(1)」「Designed by MAMORU NAGANO」と記載されている。
 
(1)と書かれていることからこのMSに関して、複数の設定画が描かれた可能性があるが、現時点では判明していない。
 

 
掲載雑誌
Newtype2011 年4月号 P22
  設定画完全一部 書き込み完全一部 タイトル サイン
設定画及びこのMSについてのコメントが掲載されている。
 
 
 
 M-9
 
エムナインと読む。没になってしまった永野版 ZZ敵メカの一体である。
Newtype2011年4月号及びリブート2巻に 掲載された設定画からこの機体の名称は「エムナイン/M-9/EMNINE」と3種の書き方が存在していたことが判明した。 2011.4.10追記
※当サイトでは「M-9」と記載する
 
現時点では設定画は確認 できてい ないが、B-CLUB6号に、ハンマ・ハンマと共に描かれたイメージイラストがあるだけで ある。
このイラストから解ることは、頭に付いている三日月形トサカに小さくM-9と 描かれて いることぐらいである。
他にも頭部側面には謎のマークが描かれていたりする。
2011年に 公開され た当時の設定画には左肩に「M-9」のマーク、脛装甲にジオンのマークと「GEAEK-ZION」の文字、盾にもジオンのマークと「ZION」のマークが 書かれていた。 2011.4.10追記
「GEAEK」 の単語 の意味は現時点では判明していない。
おそらく「ジーク・ジオン」という語句であると思われるが、ジークはドイツ語で勝利という意味で「Sieg」であるというのが一般 的な説である。
  ちなみに1985年当時、ジオンの綴りは「ZEON」であったが、90年代に入り「ZEON」と変更されている。 2012.1.8追記
 
ハマーン専用機と一緒に描かれているという事は親衛隊かなにかが使用する機体 であろうか?
その後、Newtype2011年4月号P22及びファイブス ター物語リブート2巻P26にて当時の設定画が公開された。
  女性型ロボット(ハンマ・ハンマ)の弱点である近接戦闘を補助する目的でデザインされたとのことであり、概ね間違ってはいないようである。  2011.4.10追記
 
ハマーンが駆るハンマハンマとペアになる機体で、近接戦闘に秀でており、近接 戦闘がメ インとなるために攻撃にも使用できる盾を持たせているらしい。
この発想は後にクロスミラージュのルーターベイルに流用されたとのこと。
 
その他にも頭部には大きな半月状のトサカ?がセットされ、機体の解説文には闘 牛型ロ ボットと記載されている。このツノで突き刺したりするのだろうか。
(Zガンダムに一年間関わって、感じたこと、作品へのコメント、一言)ちょっとマジになってしまいますけど、Zと某ZZでは何と言いますか、リックディアスやら百式やらキュベレイやらガザ Dやらハンマ・ハンマやらM9とかソルとかガルスJとかゲモン・ゲビとか色々有りましたが」 [プロジェクトZ]
(富野監督とは)色々な仕事をいっしょ にさせていただきましたが、中には下のイラストのように日の目を見なかったものもたくさんありますねー。Hi-SガンダムとかM9とか。」  [まるごと富野]
「ここにあるのは日の目を見なかった「謎のロボット達」である。すべて俗に言う決定稿だが諸般の事情で登場することは なかった。(中略)女性型ロボットの弱点である近接戦闘を補助するために必ず ペアとなる三日月の角をもつロボット」 [Newtype2011年4月号]
「マッ シブなシルエットと武器によって、近接戦闘を目的としたロボットであることがわかる。特徴的なツノもキャラクター性が強い」 [Newtype2011年 4月号]
「HNMA-HNMAとペアを組む♂形M.S. 5分メカ・・・」 [Newtype2011年4月号/リブート2巻]
「こ の ロボットも日の目を見なかったが、ハマーンの駆る女性型ロボットの補佐用のMSとしてデザインされたのがこの「M-9」だ。」 [リブート2巻]
「盾 は クロス・ミラージュのルーターベイルに流用された。」 [リブート2巻]
ちなみに80年代後半にModelGraphixに掲載されたFSSの読者 コーナー 「FATIMA ROOM」にてベルリンの初期稿の元になったのは何でしょう?というクイズに掲載された永野氏のコメントによりZZで没になったこのM-9である事が判明した。
(さて問題のベルリンですが、あのZZのMSの一つとして描かれていたM9ではないでしょう か。)よく解りましたねェ、スゴい!」 [ModelGraphix1986 年7月号]
「「ベ ルリン」の顔はこのロボットからだ」 [リブート2巻]
 

 
設定画
Newtype2011年4月 号及 びリブート2巻に設定画が1点掲載された。
 
この設定画には「エムナ イン.M -9."EMNINE"」というタイトルと「くりす」と いうサインが書かれていた。
タイトルの横には富野監督の確認サインも書かれている。
 
設定画がこの1点のみであったのかは現時点では判明していない。
書き込みは非常に少なく、2点のみ。
「HNMA-HNMAとペアを組む♂形M.S. 5分メカ・・・」
「←シャア専用か?」
半月上の角部分に書かれた書き込み。ハマーンの搭乗機をガードするこの機体は シャアが 乗る予定であったのだろうか?
非常に意味シンなカキコミである。
 

 
掲載雑誌
B-CLUB通巻6号 P23
ハンマ・ハンマと共に都市を侵攻していくM9のイメー ジイラストが掲載されている。
Newtype2011年4月号 P22
  設定画完全一部 書き込み完全一部 タイトル サイン
設定画及びこのMSについてのコメントが掲載されている。
ファイブスター物語リブート2巻 P26
  設定画完全一部 書き込み完全一部 タイトル サイン
設定画及びこのMSについてのコメントが掲載されている。
 
 
 
 永野版ガザD
 
永野版ZZ敵メカの一 体で、永野氏によるガザDの初期稿。
後に明貴美加氏によってクリーンナップされたものとほとんど違いはないが、肩に付いているバインダーがエルガイムのA テンプルやFSSのAトールのようなサークル状である。

 
今現在確認できているのは、B-CLUB5号MS 大全集に掲載されている設定画のみ
 

 
設定画
B-CLUB5号MS 大全集にに掲載された全身像前面パースが唯一確認されている設定画である。
サ イン・シートのタイトル・書き込みはすべて確認されていない

 
●全身像
前面から描かれた設定画。サイン及び書き込み等は不明。
 

 
掲載雑誌
B-CLUB通巻5号 P21

永野版ガザDの設定画が掲載されている。
MS 大全集 P100
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
「幻のモビルスーツデザイン集」に、ZZ放映前にデザインされたガザD(TV未登場)の設定画が載ってい る。

 
 
 
 ゲモン・ゲビ
 
TVではゲモン・バジャックが使用したカスタムメイドMSで、このMSも永野氏が降板した際、小林 誠氏・伸童社らによってリデザインされたものがTVに登場した。
永野氏によるデザインは初期稿のみ
 
ちなみにTVではゲモン・ゲゼという名前であるが、当初、永野氏的にはゲモン・ゲビという名前であったらしい。
(Zガンダムに一年間関わって、感じたこと、作品へのコメント、一言)ちょっとマジになってしまいますけど、Zと某ZZでは何と言いますか、リックディアスやら百式やらキュベレイやらガザ Dやらハンマ・ハンマやらM9とかソルとかガルスJとかゲモン・ゲビとか色々有りましたが」 [プロジェクトZ]
なお、一部アニメ雑誌で、デザインの経緯や自身の最高傑作であるとの発言もあ り、かな りデザインに自信を持っていた模様であるが、まったくスポンサーには理解してもらえなかったらしい。
「ゲゼは僕の最高傑作ですね。ヘビメタを超えた!あ、いっちゃった。スポンサーはわかってくれないけど、土木工事メカ やスクラップのカッコよさってのがあると思うんです。クリーンナップは小林誠くん。」 [マイアニメ1986年3/20+4/5 (NO,6+7)号]
 

 
設定画
B-CLUB4号に永野氏の初期稿か ら小林誠氏や伸童社らによってクリンナップされていく経過が掲載されたコーナーに、永野氏が描いたゲモン・ゲビの初期稿が掲載されている。
残念ながら書き込みやサイン、MSの名称などは掲載さ れていない
 
現在、この初期設定画のみ確認されている
 
●全身像
斜め前から描かれた設定画。円錐型の頭部、頭部から牛の様に帯びたツノなど特徴的な点が多いが、特に目を引 くのが生物的な4本の腕である。
実際にTVに登場した物はいかにも作業用らしくクレーンの様な形をしているが、永野氏版は滑らかな曲線、ま るで蟹の足のような形状をしている。
 

 
掲載雑誌
B-CLUB通巻4号 P27
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
永野版ゲモン・ゲビの設定画が掲載されている。
マイアニ メ1986年3/20+4/5(NO,6+7)号 P15
デザインした経緯や思い入れについてのコメントが掲載されている。
ModelGraphix2010 年9月号 P28
B-CLUB通巻4号の設定画が転載されている

 
 永野版ZZ没メカその2
      (ハマーン・カーン専用MS)
 
B-CLUB3号の富野監督のインタ ビュー記事に掲載された永野版ZZ敵メカ3体の内の1体。
3体のうち左側の機体はガルスJである事は判明 しているが、中央の機体と右側の機 体については名称が判明していない
おそらくこのうち1体はソルと 呼ばれる機体であると思われるが・・・。

 
名称が不明である2体の内、右側の機体であるが、残念ながら一切素性が判明しない。
唯一肩に描かれた
「HAMAN-KARN'S」というマーキングからハマーン専用機として描かれた物であるという事しか判明していない。
 
永野氏にとって、ZZにおけるハマーン専用機はハンマ・ハンマであるはずであるが、この機体もハマーン専横 機であるというのは謎である。
系統的にはキュベレイとザク系統のMSをミックスアップしたという感じであるが・・。

 

 
設定画
没メカその1と同じくB-CLUB3号に掲載されている が、このMSに関してはこれが唯一の露出
名称以下のすべての事が不明である。サイン・書き込み・名称等すべて確認できず。

 
機体自体は永野版ZZメカの中では格好良い。
キュベレィを想わせる肩の装甲、頭部には恐竜の背ビレのような巨大なカウンターウェイトが付き、全体のフォルムはドムのような重装甲である。
肩には「HAMAN-KARN'S」、膝装甲には「505」のマーキングが描かれている。 

 

 
掲載雑誌
B-CLUB通巻3号(1985年12月) P10
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
没メカその2ガルスJ及び没メカその1の設定画が掲載されている。
ModelGraphix2010 年9月号 P27
B-CLUB通巻3号の設定画が転載されている。
 
 
 
 永野版ZZ没メカその3
      (陸戦用MS)
 
MS 大全集の、企画時に考案されたラフデザインや没デザインを集めた「幻 のモビルスーツデザイン集」に掲載されている。
ZZのために描かれたラフデザインで、永野氏によるものではないかと考えられるMS が掲載されている。
そのMSの名前は決まっていな かったらしく
「陸戦用MS」と いう名前で掲載されている。
 
ゲルググのような頭部、奇妙な腰スカートといい、いかにも当時永野氏がデザインしたZZ用の敵メカらしい雰 囲気を備えているが、このMSが永野氏によるものという根拠はない
唯一同じコーナーに掲載された永 野版ガルスJガザDと同じタッチではないかという 感覚だけである。
果たしてどうなのであろうか?・・・誰か知りませんか(笑)?

 

 
設定画
MS 大全集に掲載された前面パースの全身画のみ。もちろんサインやタイトル、書き込みは掲載されていない。
で、あるのでこのMSが永野 氏によるものであるという証拠はないのである・・・。

 

 
掲載雑誌
MS 大全集 P100
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
「幻のモビルスーツデザイン集」に陸戦用MSの設定画が載っている。
 
 
 MS大全TOPへ