JOURNAL 2002.avril.
〜東京幻想旅行記〜


☆2002年4月1日(月)☆


ギャラリー人にて、太田綾乃展を観る。
油彩。カンバス。ほぼ立方体のテーブルに両手をつく女性。
様々な寓意が感じられる。想像が広がる。
シンプルな色彩と構成。好きなタイプの作風だ。


☆2002年4月2日(火)☆

職場で病人が出て、その付き添いで救急車で病院に行った。
取引先の女性も付き添いに来ていて
病人の診察を待っている間、ずっと話をしていた。


☆2002年4月3日(水)晴れ☆

玉川上水の源、羽村を散歩。うららかな春。
帰宅すると日本画の土方朋子さんから
久しぶりの個展案内のハガキが来ていた。
彼女の作品、楽しみだ。


☆2002年4月4日(木)晴れ強風☆

今日はふたりの友人と善福寺川沿いを歩いた。
素晴らしい出会いだった。感謝。






☆2002年4月6日(土)晴れ

銀座ギャラリーイセヨシにて
大塚ゆかこ・小林亜有美展を観る。
大塚ゆかこさんの作品は東京の見なれた風景。
商店や電信柱や横断歩道や駅や・・・・
その中を大きな瞳の子供が走ってゆく。
街の風景は幼いころの記憶の中からおぼろげに
甦ってきたような不思議な雰囲気を持つ。
帰宅すると早川純子さんの版画作品「春の風」が届いていた。


☆2002年4月9日(火)曇り☆

詩における話者は作者とイコールではない、
というのは詩人・入沢康夫さんの言葉だけれど、
それでは詩における話者とは誰なんだろうか。
詩における話者は、詩を読んでいるその瞬間には、
それを読む人ではないかと僕は思う。
玉川上水沿いに歩いて君のアパートに行ったのは
作者・森田童子ではない。
それを読む(聴く)、例えばこの僕の意識に他ならない。

松田優作の「探偵物語」を見ていたら
中島みゆきの「踊り明かそう」という懐かしい歌が流れていた。

近いうちに房総半島から三浦半島に渡り
東京湾一周の旅をしようと思っている。


☆2002年4月10日(水)曇り☆

仕事の帰りに神保町のギャラリーカフェ、クライン・ブルーに寄る。
いつも現代美術作家の作品を展示しているシックな店だ。
センスの良いジャズが流れている。
マスターと初めて話をした。
今までは挨拶くらいはしたことはあったけれど・・。
立体作品が面白いという彼の意見に共感した。


☆2002年4月11日(木)曇り/小雨☆

銀座のギャラリー・イセヨシにて土方朋子・義村京子展を見る。
土方さんの作品を見るのは、ほぼ一年ぶり。
パリ滞在中の作品“ciel rouge”を見る事ができた。
その後高円寺に出て友人と深夜まで飲んだ。


☆2002年4月18日(木)曇り☆

吉祥寺スターパインズカフェにて
山崎ハコ・中村梅雀バンドのライブを観た。


☆2002年4月23日(火)☆

疲れ果てて帰宅すると、
なつかしい、大好きな恩師から手紙が届いていた。
先生とはもう20年以上お会いしていない。
でも、見えない線で今もつながっている。
“生きる事への安心感”という言葉を
先生は使った。
全く同じ事を、僕も思う。