JOURNAL 2003.avril.
〜東京幻想旅行記〜






☆2003年4月1日(火)晴れ☆


イラク戦争の悲惨・・・・・





☆2003年4月5日(土)雨☆

吉祥寺にて友人Mと飲む。
疲れがたまっていたのか、あまり飲めなかった。
帰りに紅茶を飲みながら、親鸞的「悪」について語り合う。





☆2003年4月6日(日)晴れ☆

神保町の三省堂にて国木田独歩の「欺かざるの記抄」を買う。
中古CD店“JANIS2”にてボブ・デイラン“PLANET WAVES”を購入。
蕎麦屋“高田屋”にて厚焼き玉子でビールを一杯とせいろ蕎麦。






☆2003年4月8日(火)雨☆

悲しい時には悲しい歌が聴きたくなり、
憂鬱な時には憂鬱な音楽が聴きたくなる。
それは、疲れてしまった時に、薄暗がりの中の
落ち着きと静けさを求めることに似ている。






☆2003年4月12日(土)雨☆

古い友人3人で銀座のイタリア料理店で夕食。
話題はそれぞれの仕事の事。旅の話。
鉄腕アトムとひょっこりひょうたん島のこと・・・・。






☆2003年4月17日(木)晴れ☆

若い友人と国立にて飲む。
彼女が直面している現実の壁。
僕自身が最近身近に体験している、様々な理不尽。
不幸な時代に生きているのを感じる。






☆2003年4月18日(金)晴れ☆

国立猪口菜にて、りつライブを観る。
観るたびに実力を増しているのがわかる。
若いアーテイストを見続けることの、それが魅力だ。
“猫”という歌を聴いた。僕はその歌詞のワンフレーズ
「あなたが猫ならよかったのに。ずっと閉じ込めておくのに・・・」
だけしか知らなかったのだけれど、歌全体の中での
そのフレーズの活かし方には目を見張った。
このひとつのフレーズから感じるエゴイスティックな響きが、
彼女が与える詩の世界を背景にしたとき、
なんとも言えない若い恋のせつなくてほろ苦い感じに変化して
伝わってくるのだ。“言葉が立ち上がる”とはこのことだ。
いまだ世に知られざるフォーキーな名曲がここにある。
たとえば無名時代の森田童子さんがそうだったように、
今のりつさんもまたその才能を開花させるべく、
小さなライブハウスで歌っている。
時には、たまたま同じ夜に同じ場所に出演する、
全く傾向の違うアーテイスト目当ての聴衆の
無関心の前で歌うこともある。
そして僕はといえば、世に知られざる才能に触れて
密やかな感動に胸を熱くしつつ、この若い才能を、
多くの人々に早く知ってもらいたいという
もどかしさをも感じてしまっている。






☆2003年4月19日(土)曇り☆

久しぶりに国分寺に行ったので、
ほんやら洞に立ち寄って、珈琲を飲む。
きよみさんと10分ほど話す。もう少し早くおいでと
言われながら、今夜の目的、りつライブに行くために店を出る。
国分寺モルガーナでのりつさんは最高にかっこよかった。












☆2003年4月21日(月)曇り☆

吉祥寺MANDA-LA2にてLu.la.vieのライブを観る。
 妖艶な和服の二人が奏でる幻想の世界。
“哀悼夜曲”の歴史的とさえ言える名演が聴けた。






☆2003年4月22日(火)曇り☆

テレビでジョン・フォードの「騎兵隊」を観る。





☆2003年4月23日(水)曇り☆

テレビで、「真昼の決闘」を観る。





☆2003年4月25日(金)曇り☆

初台DOORSにて、るりライブ、
梅島ユーコトピアにて、りつライブを観る。
りつライブでは、客の一部が関係ない話をしていて
少々うるさかったのだが、最後には会場全体が
りつさんの歌に聞き入っていた。









☆2003年4月26日(土)晴れ☆

近所の歯医者へ行った後、国分寺へ。
ほんやら洞にてチキンカレーでランチ。美味い。






☆2003年4月29日(火)晴れ☆

高円寺SHOW BOATにてりつライブ。
魅力的なステージだった。
「青春の悪あがき」という歌の途中の数秒間のPauseで
彼女がゆっくりと長い髪をかきあげる。
かっこいいなあ。
ホンモノの歌は、いつか必ず認められる。
山崎ハコも、中山ラビも、森田童子も、彼女たちが
一流なのは、彼女たちがホンモノの歌を
数多く創ってきたからだ。
その意味で、りつさんは彼女たちと何も変わらない。
後はただ時間の問題だ。
がんばれ!