JOURNAL 2004.dec.
〜東京幻想旅行記〜



☆2004年12月4日(土)晴れ☆

国分寺市内の古本屋にて大島みち子さんの日記を購入。
古本屋さんから、彼女の恋人のその後について、ほろ苦いエピソードを聞く。
しかし生き残った人を、若くして亡くなった人の純粋さを基準にして
裁くことはできない・・・と僕は思った。


(大和書房/1964年発行)





☆2004年12月5日(日)晴れ☆

午後、ラヂオキッチン主催の味噌造りの会に参加。
夜、国分寺モルガーナにて黒葛原りつライブ。





☆2004年12月8日(水)快晴☆

数日前にスウェーデンの女性から森田童子についての
質問のメールをいただいてからメールの交換が始まる。
森田童子の作品のきちんとした英訳があったらと思う。





☆2004年12月9日(木)快晴☆

ふと、人生の短さを実感する。





☆2004年12月10日(金)快晴☆

午後、北浦和の喫茶店PERICO/MACKAにて日本画家・義村京子展を観る。
北浦和駅東口の昔ながらのレトロな商店街の奥に
会場となったこの喫茶店はあった。
以前は蒲鉾屋だった建物。その中が古民家の廃材と思われる
重厚な梁や柱で内装され、一階のカウンターのある部屋の壁の棚には
文学や美術のラデイカルな本が並び、様々な古いレコードで埋め尽くされていた。
こんな不思議な、そして魅力的な空間を予想していなかったので
驚くとともにうれしかった。この場所を選ぶ画家の感性に共感する。
帰り道、商店街から横道に入ったところにある無農薬野菜の八百屋に立ち寄ると
店の中ではジャニス・ジョプリンのブルースが流れていた。
なんとも面白い街だ。




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夕方、ラヂオキッチンにてカジョスという牛の胃袋のトマトソース煮込みと
ぶり大根を焼酎のお湯割りとともにいただく。
カジョスも美味しかったけれど、ぶり大根は絶品。
店主・きよみさんに脱帽。





☆2004年12月11日(土)快晴☆

深夜、MXTVの音楽番組に黒葛原りつが出演。





☆2004年12月12日(日)曇り☆

小金井市公会堂にて『げんこつ祭り』コンサート。
出演、高田渡、中川五郎、花&フェノミナン、など。
コンサートの後、国分寺ラヂオキッチンで飲んでいると、
花&フェノミナンのアクさん、薫さん、梵ちゃん、堀田さん等が
打ち上げに来る。かけこみ亭のフミさんといろいろな話をした。
非常に楽しいひと時になった。


(花&フェノミナン)





☆2004年12月14日(火)晴れ☆

ゴールデン街O2にて飲む。





☆2004年12月15日(水)曇り☆

鷹の台・松明堂ギャラリーにて望月通陽展「7通の手紙」を観る。





☆2004年12月16日(木)曇り☆

立川反戦ビラ事件、第一審判決で無罪。
検察側が控訴する可能性もあり、まだ終わったわけではないが、
この事件を通じて、僕自身様々なことを改めて
考える貴重な機会を得ることとなった。
民主主義を守るということは他人事ではないのだ。
うかうかしていれば隣人が逮捕され、その次は自分の番だ。
関心を持ち続けなければ・・・。
この事件こそ、国内では2004年最大の事件だったと思う。





☆2004年12月17日(金)晴れ☆

下北沢BIGMOUTHにて今年最後の黒葛原りつライブ。
ほろ酔い加減で聴いた『あいたい』はちょっと疲れた心に沁みた。

帰りにラヂオキッチンに寄る。
隣り合わせた女性が大分県津久見市出身ということで
その隣の臼杵に旅行した話をして楽しかった。
また臼杵に行きたくなってしまった。





☆2004年12月18日(土)晴れ☆

会社の忘年会のあと、友人B氏と二人で居酒屋で飲む。
B氏と別れて駅へ行ったものの終電を逃してしまい、
新宿ピカデリーでオールナイト上映の韓国映画
『僕の彼女を紹介します』を観る。
主演女優チョン・ジヒョンが素晴らしく魅力的だった。
始発電車で朝帰り。





☆2004年12月19日(日)曇り☆

夜、読売ホールにて上々颱風コンサート。

帰宅するとネットで注文しておいた
CD『梶芽衣子全曲集』が届いていた。





☆2004年12月23日(木)晴れ☆

立川反戦ビラ裁判、検察側が高裁に控訴とのニュース。
恥知らずな行為だと思う。





☆2004年12月24日(金)晴れ☆

国分寺ラジオキッチンにて店主催の忘年会。
店主きよみさんとともにロシア民謡“カチューシャ”や
“一週間”、日本の“りんごの歌”などなど皆で合唱。
歌声喫茶の再現。花&フェノミナンのギタリスト、堀田さんや
若いロックミュージシャンもアコーステイックに
ギター、ブルースハープ、ピアニカなどで演奏。
朝方まで楽しい宴は続いた。
僕は主に絵描きのNさんと、彼の友人の福祉施設の素敵な人たちと
話しながら飲んでいた。この明るくて優しくて楽しい人たちと
出会えたことの幸福を噛みしめた。
きよみさん、皆さん、ありがとうございました。
おかげさまで、最高のクリスマスの夜になりました。





☆2004年12月26日(日)晴れ☆

小金井市公会堂にて「はらっぱ文化祭」ライブ。
久しぶりに中山ラビさんのステージを観る。
やっぱりこの人は素晴らしいな・・・。圧巻。
花フェノのヴォーカル、花さんが飛び入りのバックダンサーになって
愉快な踊りでラビさんを盛り上げた・・。
新人女の子バンド“色町劇場”も久しぶりに見せてもらったのだけれど、
ずいぶんと演奏がレベルアップしていてびっくりした。
立派なロックバンドになっていた。
とても楽しいステージを見せてもらった。
彼女達の可愛いらしい色っぽさに、客席から「オヤジ殺し!」(笑)と
的を得た正しい声援が送られていた。
今月29日には谷保かけこみ亭にて三多摩ロックシーンの雄、
国分寺エクスペリエンスと競演の由。
楽しみだ。





☆2004年12月28日(火)晴れ☆

会社の新しい勤務地の忘年会。
挨拶代わりにカラオケで「リンゴの唄」を歌う。
歌が下手なので恥ずかしかった。
いやはや・・・。

今日、御用納め。





☆2004年12月29日(水)雪☆

朝起きると、外は白い雪の世界。
前勤務地の人たちから“良いお年を”みたいなメールをもらった。
「リンゴの唄」を歌ったんですってね〜、とみんながみんな書いてくる。
うちの会社には優秀な情報網があるのだなあ・・・。

夜、谷保かけこみ亭にて国分寺エクスペリエンスライブ。
ゲストに色町劇場。

国分寺エクスペリエンス、素晴らしいロックバンド。
名曲「世界のおかあさん」を、今夜はキーボードだけの伴奏という
新しいバージョンで聴けた。
おちょこさんのティーンエイジャーの可愛らしい娘さんが
もうひとつの代表曲「DNA」でコーラスに参加。





☆2004年12月30日(木)晴れ☆

ほんやら洞にて石狩鍋の忘年会。
ラビさんと鍋なんて・・・シアワセだ。
黒糖焼酎で酔っ払う。





☆2004年12月31日(金)雪☆

かけこみ亭で2003年9月20日に行われた
花&フェノミナン『塩の邑』ライブDVDを観る。
彼等のライブを見ていると本来の自分というものに帰れる気がしてくる。