JOURNAL 2003.Fév.
〜東京幻想旅行記〜



☆2003年2月1日(土)快晴☆

MXテレビにてタジキスタン映画「少年、機関車に乗る」を観る。
全編セピア色のなつかしい雰囲気。
1991年製作。バフテイヤル・フド監督。






☆2003年2月2日(日)曇り☆

東京都現代美術館にて「MOTアニュアル2003 おだやかな日々」を観る。
「今回の展覧会では日常のなかに題材をとった、
一見おだやかに見える表現をもつ作品をとりあげた。」
(カタログ解説 熊谷伊佐子)という展覧会で取り上げられたのは
野田哲也、押江千衣子、上原三千代、染谷亜里可、高木正勝、小林孝亘。
彼らの作品を見ていて、この中に土方朋子さんの作品があってもいいはずだ、
と思った瞬間、土方さんの世界はモダンアートだったのだという、
そう思ってしまえば当たり前すぎる結論に至ったことを自覚した。
何故、いままで、こんなにも明らかなことを思わずにいたのだろう。
彼女の作品はどれも深く内省的で、私的で密やかな感動から出発して、
そこから普遍的な美への飛翔を、限りなく自由な発想と方法で
実現しているではないか・・・・・。観客にできる唯一のこと、
観続けるということを、これからもしてゆこうと思う。
でも、時には何も考えないで、ゆっくり休んで欲しいな・・・。

夜、谷保のライブハウス“かけこみ亭”にて“花&フェノミナン” 、
下村誠さん、ぼけまるさんのライブを観る。
 
“花&フェノミナン”。男性と女性の二人のギターリスト、ドラムとベース、
二人の女性パーカッションと男性のボーカリストの7人のグループ。
ひとりひとりの個性がたまらなく魅力的。
最高の音楽を堪能した。












☆2003年2月5日(水)晴れ☆

森田童子シングルCD「ぼくたちの失敗」を購入。






☆2003年2月6日(木)晴れ☆

パントマイマーHさんの送別会。
会社の近くのインド料理店にて。






☆2003年2月7日(金)晴れ☆

4月から鉄腕アトムの新シリーズが放送されるらしい。
ひょっこりひょうたん島ももう一度見たいと思ったりする。






☆2003年2月8日(土)曇り☆

国分寺ほんやら洞にてチキンカレーとビールの遅い昼食。
北口の古本屋にて『夜行』第5集を購入。2500円。

吉祥寺に出てカバンを買おうと思い探すが
思い通りのものがない。それほど変わったものを
探しているわけではない。布製の肩掛けカバンで
A4サイズの厚めのファイルノート、数枚のCD、
ポータブルCDとヘッドフォンと文庫本が入るだけのボリュームが
あって、できるだけ頑丈な素朴なデザインのカバン。
それがなかなか見つからない・・・・。










☆2003年2月9日(日)晴れ☆

丸の内線本郷三丁目駅から湯島天神へ。
梅祭りで賑っている。梅はまだつぼみだ。
天神下界隈を通り抜け、黒門小学校のレトロな建物を
感心しつつ眺め、その後、御徒町に出てアメ横へ。
DULUTH PACKというメーカーのバッグを購入。
布製の手ごろなサイズ。中学生の肩掛けカバンくらいの大きさ。
デザインはともかくとして、中学生の頃使っていた
あの白い布製の肩掛けカバンは、大きさとして
非常に実用にかなっていたと今になって思う。
森田童子がこの肩掛けカバンを下げている写真を
見たことがある。彼女が何故あのカバンを好んで
使っていたのかといえば、“少年の帝国”に憧れていたから
ということもあった知れないが、もうひとつにはその実用性という
ことがあるのではないだろうか。彼女はそのカバンに
何を入れていたのか。A4サイズの大学ノート、
読みかけの数冊の本、カメラと数本のフィルム、
若干の筆記用具・・・・・などを入れるとすれば
あのカバンはサイズとして最適だ。

上野の駅の近くの広場で“のむぎ平和太鼓”の若者達の
演奏を観て、そのチラシをもらう。
上野公園を通り抜け、芸術通りから言問い通り、
根津から弥生坂を登り本郷通りへ出て
南北線東大前駅から地下鉄に乗って帰途につく。






☆2003年2月11日(火)小雨☆

高輪一丁目、天神坂の上の蕎麦屋“長壽庵”にて
昼食にカレーライスを食べる。
たまねぎと豚バラ肉が入った焦げ茶色の昔懐かしカレーライス。
この店では、僕はいつでも、カレーライスばかり食べる。






☆2003年2月12日(水)曇り☆

生きるとは本質的に孤独なものだ。
孤独から逃げようとしてはいけない。
孤独から逃れようとすればするほど、孤独は深まってゆくのだから。





☆2003年2月15日(土)晴れ☆

三鷹駅を降りて駅の近くの古書店S・・にて
二上洋一著「少年小説の系譜」(幻影城)を購入。
独歩の「欺かざるの記」(春陽堂)の初版本があって
欲しくなったが思いとどまった。
吉祥寺まで、いつもの玉川上水沿いの道ではなく、
中央線の線路沿いを歩いた。この道は初めてだ。
いくら歩いても、東京の道を歩きつくすことはないだろう。
時折通る電車の音が淋しい響きで心地良い。
吉祥寺ギャラリー人にて“太田綾乃・岡美里展”を観る。






☆2003年2月16日(日)雨/雪☆

ナチス時代のユダヤ人画家フェリックス・ヌスバウムに
関する番組をテレビで観る。







☆2003年2月17日(月)晴れ☆

吉祥寺MANDA−LA2にてlu la vie ライブを観る。





☆2003年2月22日(土)曇り☆

かけこみ亭にて“花&フェノミナン”ライブを観る。





☆2003年2月23日(日)曇り☆

六本木にて、会社の同僚の結婚パーテイーに出席。
その後、原宿クレヨンハウスにて、「しんじなくてもいいけれど」という
絵本を購入。内田鱗太郎・文、早川純子・絵。
お二人のサインつき。クレヨンハウスの売り場で、早川さんの
原画も見ることができた。
神保町の中古CD店にて、ボブ・マーリーのライブ盤を購入。





☆2003年2月25日(火)晴れ☆

西荻 BIN SPARK にて、フォークシンガー野田旭ライブを観る。
帰りに、ほうぼう亭にて、ブルースを聴きながら
オムカレーの食事。






☆2003年2月27日(木)晴れ☆

スポーツニッポンに「ひとり遊び」が今年1月の新録音で
あるとの記事が載った。20年目のプレゼント。
童子さん、ありがとう。