JOURNAL 2002.JUIN.
〜東京幻想旅行記〜



☆2002年6月1日(土)晴れ☆

JR鶴見線国道駅から海芝浦駅へ。
その後、総持寺境内にてしばし休息。
気持ちのよい風が吹いていた。

 



☆2002年6月8日(土)晴れ☆


国分寺カフェスローにてライブを観る。
アイリッシュ・ミュージック、アイヌ・ミュージック
アフリカン・ミュージック&ダンス、
そして中山ラビさん登場。
「・・・私も国分寺の駅の近くで、ほんやら洞という
お店を、もう25年もやってます。その間、
いろいろな人たちの人生を本当にたくさん
見ない(笑)ようにして、横目でちらっと
見るくらいにしてやってきました・・・・」


☆2002年6月9日(日)快晴☆

原宿のナディフにて、内藤礼さんの作品を観る。
内藤礼さんの作品を実際に観るのは久しぶりだったので
うれしかった。作品集「このことを」サイン本を購入。
内藤礼さんのサインは、いかにも彼女らしい
繊細な書体で、ファンとしては、その文字を見るだけで
ちょっと涙ぐんでしまいそうな、素敵なサインだ。




☆2002年6月15日(土)曇り☆


本郷のギャラリー愚怜の前を通りかかって
三浦隆典さんという方の木版画展を観る。



☆2002年6月23日(日)曇り☆

神宮前のペーターズショップ・アンド・ギャラリーにて
網中いづる・おおの麻里展を観る。
おおの麻里さんとは同じ大学・学部の出身。
活躍ぶりを見て、なんだかうれしい。
彼女の作品を観ていたら、爽やかな気持ちになって、
そして、ちょっと元気が出てきた。

帰りにJR駒込の駅で、無料配布のパンフレット、
“クイズde散歩”を見かけてもらった。
都内のどこかの街の地図と、その街の八つの
風景写真で構成されている。
それぞれの写真につけられた短いコメントをヒントに
その写真の場所を特定しながらその街を散歩する
という趣向だ。正解者には賞品も出る。
毎月さまざまな街が登場する。今月は原宿だ。
とても可愛いくて、そして才能溢れる
若い友達が仕事で作っている。
駅でこれを見るたびに、つい手にとって、
もらって来ないではいられない。
がんばってるなあ、と思って、うれしくなる。


☆2002年6月24日(月)晴れ☆

昨夜から痛み出した左足。
今朝になって耐え難くなって病院に行ったのだが、
検査の結果、特に異常はない。
鎮痛剤をもらって、会社を半日休んだら
うそのように治ってしまった。
あの痛みはなんだったのだろう・・・。



☆2002年6月26日(水)雨☆


一年で一番ハードな仕事。昨夜から泊り込み。
夜、職場の仲間たちとともに飲み会。
カラオケで若者たちが歌うR&Bのゆったりとした
メロデイーが、疲れた頭に優しく沁みた。
人間は独りじゃ生きられないな〜、なんて
酔っ払った心でつぶやきながら、
帰りの地下鉄の中で、加川良さんの
『あした天気になあれ』を聴いていた。

“雨があがって 陽だまりの中
時はころがりつづけ
僕はまた ひとつ乗りおくれ
国道に立っていた
光る風と かげろうにもつれ
川の流れに沿って
あなただけが この道のりを
わかってくれる・・・・・”



☆2002年6月27日(木)雨☆

ネット古本屋さんで注文しておいた
辻仁成氏の「函館物語」(集英社文庫)が
届いた。函館を愛する著者自身による
函館の街の写真が素晴らしい味わい。
都市の魅力を、この人も本当に
よくわかっていらっしゃる。

『まるで町自体が一つの生き物のようで、
町が発する粘液にからめとられ・・・・』

『津々浦々歩けば何日あっても足らないのに、
目的地までは一気に歩ききることができる
不思議な距離感・・・・』

『探しながら旅をする者だけに、この書物は意味を
帯びるように作られている。』

彼の言うとおり、都市は、想像力をポケットにいれて
孤独にさすらう者だけに、その本当の表情を
見せてくれるのだ。

懐かしくなって、映画「オートバイ少女」を
また観てしまった。



☆2002年6月29日(土)曇り☆

ネット古本屋さんに追加注文した、
「狼に育てられた子」と「京都猫町さがし」が届く。
前者は森田童子が読んで感動したという本。
大学時代に発達心理学か何かで読んだことがある。
後者は京都のほんやら洞店主、甲斐扶佐義氏の著書だ。