JOURNAL 2003.juin.
〜東京幻想旅行記〜
☆２００３年6月3日(火）☆
旅本屋さん、Mさん、とく君と千駄木のネパール料理店で食事。
幸福な出会い。
☆２００３年6月6日(金）晴れ☆
今日は疲れてしまった。
これは、今日一日働いて疲れてしまった、なんて
生やさしいものではなくて、今週一週間の疲れ全部を
いっぺんに背負い込んでしまった、というくらいの重い疲れだ。
そんな時には絵を見たり、音楽を聴いたり、
誰かの文章を読んだりしたくはないものだ。
せっかくの芸術作品なのだから、
できれば最良のコンデイションで向き合いたい。
心と身体を全開にして受け止めたいと思う。
でも、土方朋子さんの絵を見に行けるのは
今日しかない、という状況では仕方がない。
銀座すどう美術館での『第４回美人塔』に行った。
深い森の中の、温かな生命をその内部に含んだ、
やわらかな、それでいてしっかりとした地面に支えられた
腐葉土のように、彼女の作品は、倒れこんでゆく
僕の弱り果てた魂を、優しく受け止めてくれた・・・・・・。
土方朋子さんは今年３月以降に製作した以下の作品を展示した。
『ワインの海で』
『溶け合う時間』
『セーヌ川』
『桜』
『花』
『あたたかい雪』
『飛行機雲』
『バニラアイスと夜の空』
『夜のカーテン』
『明け方の星』
最初に観たころの彼女の絵と、現在の絵には
大きな違いがあるようだ。
それは、対象が違うとか、技法の問題とか、作風の問題といった
こととはまた違う何か。何かが違っていて、
そしてそれはとても深いところでの変化。
それはなんなのだろう・・・・・・。
次回個展が楽しみだ。
☆２００３年6月7日(土）曇り☆
吉祥寺の井の頭公園にて
シンガーソングライター“りつ”さんの野外ライブを観た。
その後、国分寺へ出て、ほんやら洞でビール。
ラビさん特製の梅酒。美味い・・・・。
☆２００３年6月8日(日）曇り☆
勝田台の叔父の家に行く。
叔父は数十年ぶりに画材を取り出して油絵を描いていた。
初孫の肖像画に、叔父の愛情がほのかに輝いていた。
“孫Ｍの肖像” 叔父K．K作
油彩６号
☆２００３年6月13日(金）曇り☆
ほんやら洞の向かい側、殿ヶ谷戸庭園にて
あじさいの花よりあざやかに・・・・・・
☆２００３年6月14日(土）曇り☆
昼間、友人と三鷹の禅林寺へ。太宰治の墓参り。
午後、国分寺・ほんやら洞へ。
夜、吉祥寺の串揚げ屋さんにて軽く飲む。
西荻まで歩いて行き、古書店音羽館にて
“青空”所収の清岡卓行の詩集、「固い芽」（青土社）を購入。
☆２００３年6月15日(日）曇り☆
りつライブ、時間を間違えて観ることができなかった。
なんという不覚。そのまま帰宅する気分になれず、
西荻ＳＡＰＡＮＡに寄る。ネット古本屋の北尾トロさんの
期間限定のお店が開かれていた。
北尾さん本人が生後２ヶ月という子猫と共にお店番をしていた。
ギネスを一杯、子猫にお相手をしてもらいながら飲む。
☆２００３年6月16日(月）曇り☆
吉祥寺ＭＡＮＤＡ−ＬＡ２にてLu.la.vie ライブを観る。
至福の時を過ごす。
☆２００３年6月17日(火）曇り☆
仕事の取引先の担当者Ｓさんが明日で定年。
今日、挨拶にみえた。本当はこちらが挨拶に伺わなくては
ならないのに・・・・。今の仕事を担当してからの一年間、
僕はこの方から、様々なことを教えてもらい、
目に見えないところで、幾度となく助けていただいた。
プライベートなお付き合いというところまではいかず、
僕はこの人の仕事以外のことを何も知らずに今日に至ってしまった。
でも、Ｓさんのことは終生忘れることはないだろう。
帰宅すると、旅本屋さんからマッカラーズの「悲しき酒場の唄」が届いていた。
☆２００３年6月21日(土）晴れ☆
谷保かけこみ亭にて花＆フェノミナンライブを観る。
本当に生きるとは、ああいうことなんだなあ・・・。
男性と女性、二人のギタリストが素晴らしい。
メンバーひとりひとりの個性が素晴らしい。
本物の音楽がここにある。
☆２００３年6月22日(日）曇り☆
三鷹市立図書館の近くの古本カフェ・フォスフォレッセンスに行く。
☆２００３年6月23日(月）曇り☆
渋谷７ｔｈ floorにて、りつライブを観る。
写真にサインをもらう。
りつさんは、ゆっくりと、ていねいに、
一所懸命に書いてくれた。
☆２００３年6月２８日(土）小雨☆
曙橋のBAR４６１にて、友人と、クラプトンや
増田俊郎などを聴きながらバーボンを飲む。
☆２００３年6月29日(日）曇り☆
友人と国立・地球屋にて、花＆フェノミナンライブを観る。
ロジーナ茶房にてザイカレー（ビーフカレー）で夕食。
ビデオで「ランドリー」という映画を観る。
