JOURNAL 2005.mai.
〜東京幻想旅行記〜
☆2005年5月2日(月)晴れ☆
青山のライブハウス「月見ル君想フ」にて
ちえみ・ジョーンズ・ソロライブ。
☆2005年5月3日(火)快晴☆
吉祥寺北口広場での吉祥寺音楽祭にて
黒葛原りつライブ。青空の下、
爽やかな春風に髪なびかせて、
かっこよく美しく、歌姫は見事なステージを
見せてくれた。吉祥寺の観客の多くが
カメラのシャッターを切っていた。
☆2005年5月5日(木)晴れ☆
夕方、Kさんの2度目のお見舞いに府中病院へゆく。
病院の前の多喜窪通りから多摩蘭坂を経て旭通りへ、
そして国立駅に出て電車で国分寺に帰る。
ほんやら洞でビールを一杯飲んで帰宅。
☆2005年5月6日(金)曇り/雨☆
出勤。帰宅するとネットで注文しておいた
CD「フォーエバーヤング」が届いていた。
ちえみ・ジョーンズによる「ケンとメリー」収録。
映画「光の雨」のイメージソングになった歌だ。
この映画は連合赤軍事件を題材にした
立松和平氏の同名小説が原作。
☆2005年5月7日(土)快晴☆
国分寺本多公民館にて前国分寺市長で憲法学者の
山崎眞秀さんが主宰する「国分寺・市民憲法教室」の
シンポジウム、「憲法ここに生きている-国民投票にどう答えるか」に参加。
パネラーとして上原公子さん(国立市長)、内田忠男さん(ジャーナリスト)
増田孝雄さん(元東京都教組委員長)、田部知江子さん(弁護士)
竹峰誠一郎さん(早稲田大学大学院生)、
コーディネーターとして只野雅人さん(一橋大教授)が出演。
彼等の話を聞いていて憲法改正の動きが
着実に現実化している状況がよく分かった。
いまさらながらの危機感を感じた。
国立市長からは立川反戦ビラ事件のことも、
憲法改正の動きの一環として紹介されていた。
国立市長があんなにラデイカルな人だとは知らなかった。
この人を僕は支持しよう。
シンポジウムのあと、友人Sとプー横丁の店で
カレーライスの夕食。
国分寺から武蔵小金井駅まで散歩してそこで別れる。
☆2005年5月8日(日)曇り☆
午後、京橋のギャラリー“ASK?”にて
第6回美人塔。土方朋子さんの新作を観る。
その不可思議なグレイに新たな感動。
色彩を創造するということの凄さを目の当たりにした。
最高の体験を今回もさせてもらった。
この感動は僕の心身の深い場所に沈みこんで、
僕の生を支えてくれるだろう。
夜、国立地球屋にて花&フェノミナンライブ。
帰りに国分寺の穴蔵にてひとりバーボンを飲む。
☆2005年5月12日(木)曇り☆
友人Sからビリー・クルーヴァーの本、
「ビリーのグッド・アドヴァイス」を贈ってもらう。
☆2005年5月13日(金)曇り/雨☆
帰宅すると、ネットで注文してあった本、
「立川反戦ビラ入れ事件」(明石書店)が届いていた。
「他の人の身に起きたことが、自分の身にも、
確実に起きるべきこととして理解される瞬間がある。」
という一橋大教授の鵜飼哲先生による序文で始まる
この本は、僕らが直面している時代のナマの姿を教えてくれる。
☆2005年5月14日(土)曇り☆
午後、神保町の餃子屋さんで若い友人N君と食事。
夜、国分寺モルガーナにて黒葛原りつライブ。
☆2005年5月17日(火)曇り☆
帰宅途中、総武線で三鷹に着いたところで
久しぶりの、たいせつな友人Uからメールが入る。
中野までもどって、南口のビルの4階の居酒屋で
蕎麦焼酎など飲みながら近況を聞く。
☆2005年5月18日(水)曇り☆
国分寺の穴蔵にてビールを一杯やりながら、
書きかけの小説をあれこれ手直しをする。
舞台設定を久我山をやめて国分寺の、
現在住んでいる町にしてしまう。
久我山という町を、僕はよく知らないのだから、
話がなかなか広がらないのだ。
流れているニール・ヤングの歌が胸に沁みた。
とても静かで、いい店だ。
☆2005年5月20日(金)曇り☆
国分寺の中古レコード店「珍屋(めずらしや)」にて
ニール・ヤングのCD「ハーベスト・ムーン」、
「シルバー&ゴールド」、「SLEEPS WITH ANGELS」、
ボブ・デイランの「LIVE IN NEW YORK 1963」を購入。
デイランのライブ盤はイタリア製だ。
☆2005年5月21日(土)晴れ☆
大きな会議のため出勤。
夕方から胃が痛み出して、あまり動けなくなってしまった。
この会議のために2ヶ月くらい様々な準備や手配を
してきて、ようやく本番を迎えたのに、
最後に体調を崩してしまった。
会議そのものは無事終了したけれど・・・。
武蔵小金井からタクシーを使い深夜帰宅。
☆2005年5月22日(日)晴れ☆
疲れてしまって、一日中寝ていた。
立川AAカンパニーの花&フェノミナンや色町劇場の
ライブに行けなくて残念だった。
昨日のりつライブにも行けなかったなあ・・。
☆2005年5月23日(月)晴れ☆
「猫としあわせふたり暮らし」(池田書店)という本を購入。
“シンプルな猫の飼い方絵本”と帯にあるように、
小泉さよさんの素朴でやさしいイラストとともに、
猫の生態から飼い方のアドバイスまで、
この本を読めば、猫との暮らし方が一通り分かるように
丁寧な説明が書いてある。内容は高度だ。
しかし僕自身は猫を飼ったことがなくて、飼う予定もない。
この本を買った理由は、これを編集したのが
僕が大好きな、素敵な若い友達Eだからだ。
編集者の仕事としての本を買う、というのは
これが初めてかも知れないな。
彼女のこれからを、僕は楽しみにしている。
☆2005年5月24日(火)晴れ☆
朝、鷹の台の駅のホームで電車を待っていると、
反対側のホームから、4,5人の小学生の女の子たちが
“エーデルワイス”を二重唱で歌っているのが聴こえてきた。
朝の出勤時の殺伐とした空気が一瞬和らいだ。
夜、帰宅すると、素敵な友達から
素敵な絵葉書が届いていた。
☆2005年5月27日(金)晴れ☆
市ヶ谷駅近くの居酒屋で会社の飲み会。
帰りに5番町、6番町あたりの高級マンション群を
眺めながら四ッ谷駅へ出て帰途につく。
☆2005年5月29日(日)晴れ☆
午後、ほんやら洞にてカレーライスとビールの遅い昼食。
夕方、国立へ出て、大学通りの東側の住宅街の道を歩く。
ヘッドフォンで中島みゆきの『寒水魚』聴きながら、
国立のちょっと気取った郊外の幻想を帯びた街を歩く。
全盛期の中島みゆきの美しくも哀しいメロディーが
心地良く胸に響き続ける。
物語に満ちた富士見台団地の風景の中を通り抜けて、
“歌姫”が聴こえてくる頃に、谷保かけこみ亭にたどり着く。
大怪我をした友達のために開かれた友情の宴に参加する。