JOURNAL 2004.mars.
〜東京幻想旅行記〜



☆2004年3月6日(土)晴れ☆

下北沢の焼酎の店“チンタラ”で飲む。
その後、上原、富ヶ谷、松濤などのシックな住宅街を通って
渋谷まで出て帰途につく。





☆2004年3月7日(日)晴れ☆

午後、ノンフィクション作家のO先生と渋谷で話をする。

夕刻、国分寺ほんやら洞にて、マーボ丼の夕食。
その後、国立地球屋で花&フェノミナンライブ。
深夜帰宅。





☆2004年3月8日(月)晴れ☆

先日、ある人と話していて不思議な感覚に捉えられた。
彼は日本人で、当然のことながら日本語で会話をする。
しかし、彼が何を言いたいのか、伝わってこないのだ。
日本語なので、意味は分かるのだが、
彼がどんな気持ちで、どんな方向性でしゃべっているのかが
分からない。だから、人間と話している気がしない。
機械と話をしているような気持ちの悪さ・・・・。
おそらく彼は、自分の“気持ち”を消して話をしていたのだろう。
長年の鍛錬の結果、それができるようになったのだろう。





☆2004年3月9日(火)晴れ☆

吉祥寺スターパインズカフェにてインデイアンコルトライブ。





☆2004年3月12日(金)晴れ☆

国立・地球屋にて花&フェノミナンライブ。
ロック・ママ薫さんのギターセンスに感動。
芸術表現における“女性”の感性の凄さを再確認する。

花&フェノミナンのライブは、そこに集まってくる人たちが
みんななんとなく優しい。





☆2004年3月15日(月)晴れ☆

立川で反戦ビラを配布して逮捕された人たちの救援集会に出席。
“平和への願い”を表明することは
この国ではもはや犯罪とみなされる。
スペインでは、世論を無視してアメリカの政策に追随した
与党が選挙に敗北し、政権が交代した。
民主主義とは斯くあるべし。





☆2004年3月17日(水)晴れ☆

表参道FABにて“りつライブ”。
帰りに漫画家の青年K君と飲む。





☆2004年3月19日(金)晴れ☆

立川反戦ビラ事件の3人が起訴された。
小泉政権の性格がいかなるものなのか、
国民はよく考えなければならない。
政権の政策に反する思想を表明することそれ自体を問題視して
別件逮捕・起訴しているのだ。
ほとんどの国民の無関心の陰で
この国の民主主義は死にかけている。





☆2004年3月20日(土)なごり雪☆

朝から降っていた雨が、午後雪になった。
国分寺に今日オープンした“ラヂオキッチン”
塩漬け豚肉カレーと無農薬栽培珈琲の遅い昼食。
美味しかった。あたたかな雰囲気。
中央線沿線、国分寺の街にもう一軒、
店主の深い人間的魅力を反映した個性あるお店が生まれた。





☆2004年3月21日(日)晴れ☆

下北沢BIGMOUTHにて感動のりつライブ。
りつは予定の6曲を歌い終えたあと、もう1曲だけ歌わせて下さい!
と言って、デイジーという歌を歌った。
どうしても、もう1曲歌いたくなってしまったくらい、
乗りに乗った熱いライブだった。
彼女の素晴らしさを決定づけているのは
歌そのもののオリジナリテイと質の高さだ。
天性のソングライターで、それにJames氏という
非常に誠実な卓越した指導者が磨きをかけているのだから
光らないはずはない。りつと彼女を支える最高の仲間たちが
空の高みへの梯子を一歩ずつ確実に昇ってゆくのが
僕にははっきりと見えている。





☆2004年3月27日(土)晴れ☆

午後から吉祥寺の焼き鳥屋、伊勢屋で友人と飲む。
夜、国分寺に出て、ラヂオキッチンで夕食。
キッシュ・ロレーヌ、手作りベーコン、カレー、
どれも非常に美味しい。





☆2004年3月28日(日)晴れ☆

子供の頃、『きまぐれ天使』という石立鉄男主演の
テレビドラマが大好きだった。
渚という、それこそ天使のように無邪気で自由な心の
フーテン娘がたまらなく魅力的だった。
坪田直子さんという東京キッドブラザースの女優さんが演じていた。
彼女について、ふと思い出してネット検索していて、
彼女が出演した映画『ピーターソンの鳥』(東由多加監督)に
日大全共闘の秋田明大氏が出演していたということを知った。
この映画、観てみたいと思うけれど、ビデオ化されておらず、
劇団にもフィルムが残っていないようだ。残念なことだ。





☆2004年3月30日(火)雨☆

国分寺ラヂオキッチンにて友人Eと飲む。
非常に楽しいひと時だった。
僕はときおり、どうしても、無性にEと飲みたくなる。
深夜帰宅。