JOURNAL 2003.novembre sentimental.
〜東京幻想旅行記〜
☆２００３年11月1日(土）曇り☆
武蔵小金井駅近くの“アートランド”という地下のライブスペースで
劇団形態ゼロ公演『砂漠のジプシー』を観る。
その場所で、久しぶりの、大好きな友達に会った。
僕らは皆、黄金の心を求めて旅する鉱夫。
彷徨い続けて大人になって、そして年老いてゆく・・・・・
ニール・ヤングも歌っているみたいに、人生はちょっと淋しい。
でもね、結局のところ、それでいいんだと思う。
黄金の心を求め続けて旅する僕の友達。
そんな君が、かけがえもなく大切なんだ。
少し沈んだ青みがかった武蔵野の風が心に沁みた。
☆２００３年11月2日(日）快晴☆
小金井の武蔵野公園にて行われた“はらっぱ祭り”に遊びにゆく。
アフリカや中近東、インドやアジアの様々な料理の屋台が出ている。
ヒッピー達のお祭り、あるいはウッドストックという感じ。
友人のきよみさんが出した“ラジオキッチン”という屋台で、
インデイアンコルトのパーカッショニスト、松本君たちと焼酎を飲んで、もつ煮込みを食べる。
ライブステージでインデイアンコルト、国分寺エクスペリエンス、
花＆フェノミナンの最高に感動的なライブを観る。
初めて観た人では青木マリさんが強く印象に残った。
夜、吉祥寺バッファローズというメキシコ料理店でりつライブ。
音楽を聴き続けた一日だった。
☆２００３年11月3日(月）曇り/雨☆
関東学院大学小田原キャンパスの学園祭、“滄浪祭”にてりつライブ。
ハリントンホールにて４００人ほどの観客の前で歌う。
堂々たる歌いぶり。熱い拍手と温かな声援を受ける。
☆２００３年11月4日〜７日☆
風邪をひいて体調悪し。
最近、風邪をひきやすくなった気がする。
☆２００３年11月8日（土）晴れ☆
２０代の青年と話をしていて、中央線のほうに引っ越したいのだ
と言ったところ、『自殺しないで下さいね』と言われた。
彼は、中央線沿線で飛び込み自殺が多いということから、
何の気なしにそう言っただけだろうと思う。
僕は特に自殺ということを常に意識しているわけではない。
しかし彼にそれを言われた時、何故だか、誰にも知られるはずのない隠し事を
突然言い当てられたような気がして、しばらく返事ができなくなってしまった。
なにくわぬ顔をとりつくろう感じで、話題を転じさえした。
そんなことをする必要はないはずなのに・・・。
☆２００３年11月9日（日）小雨☆
新宿にて写真家・十字和子個展『ラダックへの道』。
インド最北部のカシミール地方の荒涼たる風景の中に生きる、
シャイにはにかむ素朴な人々の表情は感動的。
これらの写真を見た後で新宿の地下街の雑踏を歩くと、
現代文明の中で、“考える時間”のない生活をしている自分を省みざるを得なくなる。
大きな歯車と中くらいの歯車にはさまれて回転する極小の歯車。
チャップリンのモダンタイムスだ・・・・・・・・。
夜、谷保かけこみ亭にて沖縄からの、ちえみ・ジョーンズさんと花＆フェノミナンのライブ。
爽やかさと哀愁を共に含む“ちえみ・ジョーンズ”さんの歌を生で聴けて感激だ。
非常に可愛らしい人だと思った。
☆２００３年11月11日（火）小雨☆
下北沢４４０にて、ちえみジョーンズライブ。
☆２００３年11月12日（水）晴れ☆
テレビで『愛と死を見つめて』を観る。
斉藤武市監督。吉永小百合主演。
軟骨肉腫により１９６３年に二十歳で亡くなった大島道子さんと
その恋人、河野実さんとの往復書簡を映画化した作品。
１９６４年度日活作品。
☆２００３年11月15日（土）曇り☆
築地市場のはす向かいの居酒屋にて友人と海鮮ちゃんこ鍋で暖まる。
地下鉄大江戸線築地市場駅は改札口を出たところから魚の匂いがしていた。
築地市場も近いうちに移転する由。東京で変わらない場所はない。
☆２００３年11月16日（日）晴れ☆
夜、新宿ゴールデン街Ｏ２へ。
２１日のりつライブチラシを届けに。
☆２００３年11月21日（金）晴れ☆
新宿ゴールデン街“O２”にてこの場所での３回目の“りつライブ”。
Ｏ２ではいつも歌ってくれる『猫』、大好きな歌だ。
ニール・ヤングの“out on the weekend”に匹敵する哀しい名曲。
☆２００３年11月23日（日）晴れ☆
下北沢ロフトにて旭川在住の若きフォークシンガー高橋真樹君のライブ。
“あきさめ”という歌がこのうえもなく美しく絶品。
変則チューニングを駆使したギターテクニックに魅了される。
彼とは今年の１月に都内某所で会ったことがある。
その時にもこの歌を聴かせてもらって感動した覚えがある。
再び彼の歌を聴けて幸福だと思う。
☆２００３年11月30日（日）雨☆
国分寺モルガーナにて、りつライブ。
新曲、“give it to me”を初めて聴く。
ライブの後、ほんやら洞で食事。
ラビさんとお会いできた。
この店は、知っている人も知らない人も、
みんな友達のようなあたたかな“家”のようだ。
深夜帰宅。
国分寺モルガーナのある通り
