JOURNAL 2003.octobre.
〜東京幻想旅行記〜



☆2003年10月4日(土)晴れ☆

丸の内線新中野駅近くのギャラリー“無寸草”にて
アキノイサム新作展。岩彩膠絵、版画など。
1ヶ月ほどのペルーの旅を終えたアキノさんが
インデイオのプリミテイブな宇宙観を美しく表現されていた。
“無寸草”は表通りから人ひとりがやっと通れるほどの路地裏にある
土壁のしもた屋の内部を改装したギャラリー。
昭和30年代くらいまでの東京の一般的な家屋。
個展のオープニング・ミニ・ライブとして中山ラビさんと
ウクレレ歌手きよみさんが出演。
きよみさんがレトロに歌う大正・昭和(戦前)の流行歌に心和み、
ラビさんの哀しい恋歌に酔いしれる。
ラビさんは最後に“イマジン”と、9月6日のライブに続けて
“風に吹かれて”を再び歌った。





☆2003年10月5日(日)〜7日(火)☆

風邪ウイルス性胃炎のため高熱。3日間寝る。





☆2003年10月13日(月)曇り/雨☆

下北沢BIGMOUTHにてりつライブ。





☆2003年10月14日(火)曇り/雨☆

テレビで小津安二郎監督の『晩春』を観る。





☆2003年10月17日(金)晴れ☆

職場の女性の送別会。
帰り、品川駅前で“双葉”という沖縄の女の子二人組が
歌っているのを見る。「赤いクツはいていた、あの頃・・・」という
彼女達のCDを買い、サインしてもらう。





☆2003年10月18日(土)曇り/雨☆

上野の東京都美術館にて第30回創画展を観る。
土方朋子さんの新作『優しくなくて、冷たくない』は静かな森の風景。
明るく強い日差しから、樹木や霞やひんやりした空気、
そして静けさが僕等を守ってくれる。
彼女が描く世界は、彼女が求める安らぎの世界。
絵の前に立つと、その場所に、僕もまた行ってみたいと思えてくる。

土方さんと同じ“美人塔”グループのメンバー、下之園和佐さんの
『気』という作品もよかった。そこに描かれているのは一本の木。
ごつごつとした古い木の幹から、太い枝が武骨に分かれている。
強い存在感。無口で頑固な、しかし自分の生き方を貫いてきた
ような、こんな人っていると思う。その面構えに接しただけで
なんだか感動してしまうような・・・・。
そのほか木下としえさんの『ひととき』、
山名しおりさんの『悲しみの奥に』が印象に残った。

夜、新宿ゴールデン街“O2”にてバーボンを一杯。
お通しの芋と野菜の煮物が絶品。
純子さんは料理が上手いなあ・・・・・。





☆2003年10月23日(木)曇☆

吉祥寺の串揚げ屋さんで友人と飲む。
楽しいひと時。二階堂2杯で酔っ払う。




☆2003年10月24日(金)晴れ☆

新宿ゴールデン街“O2”にて、りつライブ。
心に沁みる歌声。




☆2003年10月25日(土)曇り☆

吉祥寺ギャラリー人にて久しぶりの高柳恵里新作展。


夜、友人たちとスターパインズカフェで中山ラビ&泉谷しげるライブを観る。
泉谷しげるさんの炸裂するパフォーマンス。
ラビさんの哀しく美しい歌声と陶酔のギターストローク。
昔馴染みの再会、といった温かな雰囲気。

友人達と駅で別れた後、ひとりで国立・猪口菜へ。
あれだけの感動の後では、まっすぐ帰宅しても寝付かれない。
ウイスキーを一杯飲んで、気分を鎮めてから帰途につく。







☆2003年10月26日(日)曇り☆

国分寺丸井で靴を購入。
ほんやら洞でカレーと珈琲をいただく。
お店にいらした写真家、十字和子さんの個展に誘われる。
写真展『ラダックへの道』。
秋の夕暮れ時のほんやら洞は静かで穏やかで、
なつかしい時間が流れていた。



2003年11月1日〜10日 コニカミノルタプラザギャラリーB





☆2003年10月30日(木)晴れ☆

ほんやら洞にて夕食。山椒マーボ丼。美味い。
大好きなロックバンドのギタリストと話をした。
ラビさんとも少し話す。
思いがけず楽しい夜になった。